みなさんご存知のように(知らんか)私にはコンプレックスというか劣等感とカテゴライズされるものがいくつかあります。
外見的には、髪が少ないこと、鼻がでかいこと(相良直美に似てるって言われる)、座高が高いこと(結糸舎さんに指摘された)。
学歴コンプレックスがひどいです、美大を早々にあきらめたことも、大学中退したことも引け目になってます。
そして食べることに熱心でない、食の素養に乏しい、ということも大いなるコンプレックスです。
みなさんご存(ry)、私が定義するところのACとは本来なら家庭で育つ過程においてインプットされるはずの有益なもの・必要なものがインプットされていない人、それが欠落感として自覚されている人です。
これは大げさな例ではありません。親の躾がなってない、という言い方をしますが、まさに親から教えてもらってないことは知らないし出来ないのですよ。家以外の場でそれを学ぶ機会を得るまでは。
- 作者: 森下裕美
- 出版社/メーカー: 双葉社
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親の躾がなってないせいです、断じて子どものせいではありません。しかし、自分にそれが欠落しているとわかった時点で、無いものは習得しようか、となるかどうかは本人の責任です(自分で書いてて耳から吐血)。
私は本当に食べることに熱心ではなくて、会社員時代は毎日3食カロリーメイトという生活がまったく苦ではありませんでした。多少なりとも食べることに意識的になれたのは、お酒を飲むようになったのと持病を発症した「おかげ」です。食べるところを見られるのもイヤだったので、当然人と食事を一緒にすることもイヤでした。鍋とか焼き肉とかバーベキューとか苦痛でしかありませんでした。
私をそうも食べることに背を向けさせたのは、卓袱台返しがデフォルトだった食卓のせいです。一刻も早くその場から立ち去りたいので、異様に早食いにもなりました。これはいまだに治りません。そして本がないと食べられないというのも。
かような食環境で食の素養が豊かになるはずもなく。そのせいかどうかわかりませんが、好き嫌いが非常に多かったです。多かった、と過去形になっているのは以前と比べたらかなりの食品を克服したからです。それでも「世間」と比べると、まだまだ食べられないものが多いようですねー(とろろは今世では絶対に克服できない自信あり!)。
これどうぞ、と勧められて食べられなくて困ることが多かったです。ですから、人に勧めることにもたいへん慎重です。嫌いだったらどうしよう、無理に食べさせる事になったらどうしよう、と差し入れの際にはいつも(ない)胸を痛めています。なので手みやげにはティッシュペーパーとかトイレットペーパーを持参していたこともありました(実話ですよ、実話。
以前だったら、これどうぞ、と勧められてそれが嫌いなものだったら、ごめんなさい、食べられない、と断るというオトナゲないことをしていましたが、さすがに最近では、勧められて断るのはビールぐらいですかね(だってほんとに飲めないもの!!
さて、今日の献血ルームの帰り、某所で松茸を頂戴しました。はい、どうぞ、と出されたのです。初物だー、と周囲では歓声があがってオリましたが。
が。
私、松茸だめなんです。あのニオイ、嫌いなんです。松茸のシーズンになると、あちこちから料理している香りが漂います。駅の周辺なんかで丹波篠山から売りに来られる方もいらっしゃいます。駅に松茸のニオイが満載なんです。勘弁してください。
松茸が嫌いだ、というと、えー、おいしいのに!とか、えー、いいニオイなのに!とか言われます。
これにはですね、タイガー・ウッズに近しいものを感じますね。松茸がコモンセンスとは思い難いのですが。でも、嫌いというのは好きに比べると小数派なのでしょう。
どうぞ、と出されて断るわけにはいきません。ありがとうございます、と(偽りの)笑顔で対応しました。これがですね、「食べますか?」と聞かれていたら、ごめんなさい、と言いましたよ。私なんかに食べさせるより、おいしいと思ってもらえる人に食べてもらえるほうが松茸だって幸せですやんねー。
そうそう、やはり会社員時代のこと、朝のお茶出しのときにですね、昆布茶を出してくれた人がいました。これも私には衝撃でした。
私、昆布茶嫌いなんです。
もー、どうしようもないダメ人間ですよね!!昆布茶がイヤな人間なんて居るはずがない、という前提のもとで善意で提供された昆布茶が私にとっては苦痛なのです。ええ、この時は頑張って飲みましたよ。
かように、私は食の好き嫌いの分野では小数派の悲哀を文句なしに味わい続けているのです。言い訳にもなりませんが、なので人に飲食を勧めるということに非常に、非常に消極的なのですよ。ま、これが「気が利かない」という困った現象となっています。もしも嫌いだったらどうしよう、という恐れから逃れられないのですよ。
PTAの集いでブルボンのお菓子をやたらめったら勧められるのも苦痛でしかなかったですけどね(わははは。
え?オチですか?一緒にゴハン食べるとき、これどうぞ、とか勧めることを一切しませんが、気が利かないヤツだ、と思わないでくださいね、悲しい(?)理由があるので。
そうそう、だから私、幕の内弁当が好きなんですよ。自分の領域がはっきりしてるので。人が自分と違うもの食べてる時、やたらめったら自分が食べてるものを「これ、どうぞ」と勧める人がいますが、その心理については新聞で読んで禿同だったけど、どんなことが書いてあったか忘れた(ダメじゃん!!