11月の読書メーター
読んだ本の数:34
読んだページ数:8654
ナイス数:638
Neverland Diner――二度と行けないあの店での感想
この分厚い本が1ヶ月半で3刷ってすごいな!著者の有料メルマガに連載された100本のストーリー。メルマガにかける思いを、字数を気にせずリリースできるから、と語っていらっしゃるのを目にしたけど、字数を気にせずにネット上で連載されたものを紙の本にするとこうなるのだな。今は存在しない料理店の思い出が詰まった「役に立たないグルメガイド」、だって店がもうないから。記憶の糸を手繰り寄せるグルメガイドは、いずれもセピア色(ぷっ)を纏っている感じ。食べたものではなく、食べた自分への思いが綴られているようだ。
読了日:11月29日 著者:都築 響一,平松 洋子,パリッコ,いしい しんじ,俵 万智,玉袋 筋太郎,水道橋博士,江森 丈晃,土岐 麻子,安田 謙一,滝口 悠生,イーピャオ/小山 ゆうじろう,コナリ ミサト,佐藤 健寿,九龍ジョー,ツレヅレ ハナコ,佐久間 裕美子,劔 樹人,小宮山 雄飛,朝吹 真理子,スズキ ナオ,安田 理央,豊田 道倫,小林 勇貴,スケラッコ,鵜飼 正樹,VIDEOTAPEMUSIC,友川 カズキ,柳下 毅一郎,平野 紗季子,村田 沙耶香,高野 秀行,くどう れいん,バリー ユアグロー,大竹 伸朗,日下 慶太
LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれるの感想
読み終えてからレビューを、と思っていたけど、これは聖書のように繰り返し開いて読むものと思ったので読了前の感想。聞くことが大切とはあちこちでうるさく言われているけど、聞き方について説かれたものは数あれどなぜ聞くことが必要なのか、聞くことで本当に得られるものは何かのかを納得させられるものはなかった。傾聴も今や胡散臭いとしか感じず(すいません)。アクティブリスニングという言葉で膝の皿を割った。聞くことは聞いた上で次にどうするか、という聞き手の姿勢を問われるもの。聞くことは手段。その手段で何をするかのメタがないと
読了日:11月28日 著者:ケイト・マーフィ
カルト宗教やめました。
読了日:11月25日 著者:たもさん
カルト宗教信じてました。
読了日:11月25日 著者:たもさん
知って楽しいカモ学講座 : カモ、ガン、ハクチョウのせかいの感想
重篤な鳥偏愛クラスタなのでカモ学という言葉だけで萌え死にそうになった。たくさんの種類のカモの名前やら識別の本はいっぱいあるけど、彼らが普段何をしているのか、生態、暮らしぶりについて触れられたものはない、それに答えたのが本書です、と冒頭にドヤられている。これまでには無いものを上梓したという自負のように思われる。それくらい微に入り細に入りカモ類の生態について調べられている。鳥たちの暮らしぶりだけでなくそれに関わった人たちの想いを感じ取っていただけたなら、と締められてあり、もう愛しか無いですね。
読了日:11月24日 著者:嶋田 哲郎
ムーミン全集[新版]7 ムーミンパパ海へいく (ムーミン全集 新版 7)の感想
ムーミンシリーズで最も陰鬱なものと聞きまして。家族の中で威厳を保てず拗ねるお父さん、まさかこの図式が世界で通用するものとは!養子となったミイの歯切れの良さと、その存在の意義を常に人に問うモランが場を引き締める。家族という港を維持するには、所属メンバーの自覚が必要だ。ムーミンパパ以上にママやムーミンにその自覚があったということで。
読了日:11月24日 著者:トーベ・ヤンソン
絵で学ぶ易占の感想
参考にしてたサイトでお勧めだったのだけど、ちょっと残念でした。
読了日:11月22日 著者:宇澤 周峰
パンどろぼうの感想
イラストに惹かれてついアンリミで読んでしまった。絵本をKindleで読むのは初めて。ちゃんとリアル本で読み直したい。パンどろぼうからクレームがくるほどパンが不味かった原因は何だったのか。そこが気になるのは私の心が汚れているから?
読了日:11月22日 著者:柴田 ケイコ
役に立つ古典 NHK出版 学びのきほんの感想
古事記、論語、おくのほそ道、中庸の4つの古典からピックアップされた解釈。著者独自のものなのか、一般的に普及していないだけなのかは不勉強にしてわからないけれど、そういうことか!と目から鱗が落ちるものが多かった。タイトルで損してる。このシリーズはコンパクトなだけにとっつきやすくもあれば、オリジナルに当たらなければ勘違いしたままになる恐れもあるのでは、と思いますた。
読了日:11月22日 著者:安田登
人間関係で「疲れない心」に変わる 言いかえのコツの感想
初著者。めっちゃ売れてるみたいに広告にあったけど、登録数の少なさを納得の内容。最近この手の本が多いけど、それだけ人との距離感にみな戦々恐々としているということでしょうか。
読了日:11月22日 著者:植西 聰
子どものこころの発達を知るシリーズ05 心身症の子どもたちストレスからくる「からだの病気」の感想
序章が出落ちだった。何年か前に、子どもの平均身長が小さくなってきているというデータがあり、それは塾通いでしっかり睡眠をとっていないため、とはっきりとしたエビデンスがあった。体に現れた症状をどうするかの対処法はあるけれど、そうなってしまうことへの対処は医療ではできないということか。
読了日:11月22日 著者:田中 英高
津軽の感想
新聞に、太宰は爛れたものばかりではない、そのいい例が津軽だ、みたいに紹介してあったので。津軽の土地描写には宮本輝の富山描写的なものを感じた。筆者の土地への思いを共有できる。読み進めるにつれ文章が弾んでいく感じがあった。これは結末に待ち構えているものゆえか。良き思い出とは人を強くするし、もらった恩に相応しくない生き方をしたことに罪悪感を抱かされる。自分が果たせなかったことを太宰は読者に「絶望するな」と投げかけて締めくくる。最後の数ページは涙目になった。
読了日:11月22日 著者:太宰 治
メスティンBOOKの感想
メスティンなるものを初めて知り、これがあれば鍋とかいらんの違う?と思ってしまった。ちなみにホットサンドクッカーをほぼ毎日使っている。小食の二人暮らしだからこそできることかもしらんが。
読了日:11月21日 著者:
ラジオのこちら側で (岩波新書)の感想
土曜の朝のウイークエンドサンシャインは聞き逃せない番組。バラカンさんのセレクトを楽しむ時間。バラカンさんの声で脳内再生しながら読みました。Spotifyが日本ではまだという下りで初めて2013年が初版であることに気づきました。タイムラグなく読み進めたのはバラカンさんの苛立ちがずっと変わらずにあるということなのでしょう。スポンサーとか電波法とかいろんな制約の中で自分のオススメ音楽を思うがままに流せる時間を獲得するのはどれだけ大変なことだったか。万人が文句を言わずに聞いているものは実は
大本営発表でしかない→
読了日:11月20日 著者:ピーター・バラカン
THE BIG ISSUE 419号の感想
馴染みのある役者さんじゃないけどこれまで見た中で一番かっこいい写真と思った、表紙の森山三來。特集「もはや、多言語」日本はすでに他言語の国であるという意識がないと、狭い島国の中でもガラパゴスになりかねない。自国語という環境に甘んじていてはいけないということか。手に入りにくい方はコロナ緊急3ヶ月通信販売を https://www.bigissue.jp/2021/09/20562/
読了日:11月18日 著者:
世界を変えた10人の女性科学者の感想
科学者に必要なものというと明晰な頭脳をあげてしまいそうだけど、実は運と根気であるとは。どちらもその所有率に男女の差などないはずなのにその2つの成果の評価のされように凄まじい男女差がある。抑圧が諦めない力になったなどと言われて誰が喜ぶか。彼女たちの発見がいかに世界に貢献したかを思えば、誰もの「やりたい」「やってみたい」という気持ちを応援するしかないだろ。
読了日:11月17日 著者:キャサリン・ホイットロック,ロードリ・エバンス
中沢啓治平和マンガ作品集 第4巻 はだしのゲン 第4巻の感想
原爆で抜けた髪がまた生えてきた。それを麦の生命力に例える。大切な妹を失った悲しみは、負けない強さをゲンに与えた。
読了日:11月16日 著者:中沢 啓治
『愛のあるユニークで豊かな書体。』 フォントかるたのフォント読本の感想
フォントかるたの製作チームによるフォント読本。タイトルに「愛のある」とあえて付けたのはなぜだろう、まずその理由を知りたいと思ってページをめくった。「どんなフォントも手間ひまかけてデザイナーさんたちが作ったもの」、デザイナーさんたちはなぜ手間ひまかけて膨大な作業を行うのか。それはきっと表現した人の気持ちに寄り添うから。そしてそのデザイナーさんの想いに寄り添う人もまた。本棚の背中を眺めて、これを違うフォントにしたらどんな風にイメージが変わるかな、と想像すると楽しいです。フォントは読者の目に作品が届く最終段階。
読了日:11月16日 著者:フォントかるた制作チーム
鋼のメンタルを手に入れる ゴリラ式メタ認知トレーニングの感想
豆腐メンタルというか己のヘタレぶりが如何ともしがたく。空知センセが表紙ということが最大の購入の後押し。メタ認知がいかに重要かということが説かれている。それは納得なんだけど、鋼のメンタルが手に入るかどうかはちょっと疑問。
読了日:11月14日 著者:いっちー
きのう何食べた?(19) (モーニング KC)の感想
なぜこのカップルがうまく行っているかが分かった。以前よりなんでこれをわざわざセリフにするかな、というのが多かったけど、つまりそれ。思っているだけでは伝わらない。例え料理の工程であっても、それを言いながら調理することでその工程に託された思いが伝わる。世のカップルがこのようにあえて言葉にして伝えるという手間隙を惜しまないことで、さらなる素敵なパートナーシップを築かれますように。
読了日:11月13日 著者:よしなが ふみ
セールスコピー大全:見て、読んで、買ってもらえるコトバの作り方
読了日:11月12日 著者:大橋 一慶
取材・執筆・推敲 書く人の教科書
読了日:11月12日 著者:古賀 史健
臆病ネコの文章教室
読了日:11月12日 著者:川上 徹也
書くための文章読本 (インターナショナル新書)
読了日:11月12日 著者:瀬戸 賢一
日本語のゆくえ
読了日:11月12日 著者:吉本 隆明
日本語のレトリック: 文章表現の技法 (岩波ジュニア新書)
読了日:11月12日 著者:瀬戸 賢一
現代短歌 (学灯文庫)
読了日:11月12日 著者:本林 勝夫
ニッポンの単身赴任 (講談社文庫)の感想
単身赴任という言葉は日本語にしか無いそうで。単身赴任とセットと言えば転勤族。転勤族の悲哀も散々見たけど、引き離されることに比べたらマシかと思ってしまった。著者自身が転勤族の子であったということを初めて知った。家族が引き離される悲劇を描くということは当然家族のなんたるかを見つめる内容となる。初出は2003年だけど、昭和の企業戦士を肯定するとこがチラホラあるのは、別離の悲哀を薄めるためにあえてしていることかと。巻末まとめは離れることで得られるものが大きかったとなっている。
読了日:11月10日 著者:重松清
お母さんという女 (知恵の森文庫)の感想
私もこんなお母さんのもとで育つことができたら増田ミリになれたのかもとせんなきことを思う。
読了日:11月08日 著者:益田 ミリ
明日は生きてないかもしれない…という自由―私、76歳 こだわりも諦めも力にして、生きてきた。の感想
なぜか著者には昔から伊藤比呂美と近しいものを感じてしまうのだけど。ベ平連なるものがまだ息たえていなかった頃、うっかりその空気を吸ってしまった。権力の理不尽さと戦うという点で反戦とフェミニズムは同志だった。著者はその時代(どの?)のいわばアイコンであった。昨今のオシャンティな東洋医学に著者の鍼の技術はそぐわないのか、意外な程需要がないように思う。声を上げるのは我慢しきれなくなるくらい抑圧搾取がひどくなったということ。おかしいと思う気持ちは忘れないように、先達の声には耳を傾け続けなくてはならない。
読了日:11月08日 著者:田中 美津
コックファイター (海外文庫)の感想
闘鶏のシーンが残虐すぎて、他の設定など頭に入ってこなかった。巻末に闘鶏の歴史があったけど、人はかように残酷なものを好むのだな。
読了日:11月07日 著者:チャールズ・ウィルフォード
THE BIG ISSUE 418号の感想
よくよく考えてみたらビッグイシューの本部はABBAにインタビューできるってことだな。創刊して以来積み上げたネットワークの広さは側でみている以上なのかも。一部の篤志家がチマチマやっている事業ではなく、運用の仕方によってはものすごく多くの人をサポートできるやり方なのでは。印象に残った記事は「対テロ戦争のコスト」。アフガン撤退して終わりじゃなくて、そこから始まる問題もいっぱいだ。
読了日:11月06日 著者:
珈琲いかがでしょう 新装版 コミック 全2巻セット [コミック]の感想
ドラマを見て、鮮血飛び散るシーンの登場の意外さに原作を手に取りました。「凪のお暇」もちょっとかじっただけで、縁のない作家さんかなと意味なく遠ざけておりました。移動珈琲屋は引き裂かれた夫婦の見果てぬ夢、それを実現したのは珈琲に救われたドグされチンピラ。何かに救われた人は他の誰かも救わずにいられなくなるのか。その連鎖が一人でも多くの人を幸せにするっていいですね、数珠つなぎで。新装版の装丁の珈琲テイストがステキ。
読了日:11月03日 著者:
小島の感想
初作家さん。例えばいま顔をあげると私の目に入るのは壁掛け時計と額が3つ。これはいつも普通に見ているもので、視界に入ったものの棚卸しなどいつもはしていない。それをあえてやってみると、普段は意識しない時計や額の中の絵にまつわるエピソードが思い起こされる。些末な日常を言語化するとはその奥底にあるもの、これまでの時系列に積み重ねられたものの上に自分が成り立っているということを再確認する作業なのだろう。と、思わせるような作品群。
読了日:11月02日 著者:小山田 浩子
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