40代のパート女性。大学生の一人娘は離れて暮らしています。主人は娘が小さい頃に亡くなりました。
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死別サークルにも参加したことがありますが、高齢の方ばかりで仲良くなれませんでした。姉や娘に話してもグチになり、嫌な顔をされます。ふとさみしくなりました。(東京・W子)
相談文全文はこちら
https://www.yomiuri.co.jp/jinsei/20220310-OYT8T50065/
ご主人さまが亡くなられたのが大学生の娘さんが小さい頃というと、もう随分と経つのですね。その期間、ずっとお気持ちの程を出すことができなかったのなら、それは寂しい日々だったのではないかと。
ご主人さまを亡くして悲しいというお気持ちを誰からも受け止めて貰えていなかったとしたら、その気持ちは全くといっていいほどケアされていないのでは。
触られていたい傷がずっとある。
傷だけではないですよね。思い出して心が緩むような思い出もあるでしょう。その思い出に触れることは相談者さんの心にさぞかし潤いとなることでしょう。
親友だと思っていた方が相談者さんの思いを受け取ることができなかったのは、残念でしたね。思いを出すことに躊躇するようになるになるのもやむなし。
思いを共有できる方、人の思いに心を寄せることができる方はいます。その方も相談者さんと縁がつながる機会を待っていらっしゃることでしょう。
そういう方と繋がるためにはどうするばいいでしょうか。
今日はカードです。
・ブロックしているもの「怖れ」
・では、どうするか「つながり」
・得られるもの「清らかさ」
・現状「皇帝の逆位置」
怖れは、結果が見えていないのに「こうなったらどうしよう」と不安が先走ってしまって動けていない状態。
娘さんやお姉さまに話して、それが”グチ”になってしまうのはどうしてでしょうか。
心情を吐露すること、ご自分の気持ちに向き合うことを恐れてわざわざ愚痴テイストにされてしまっているのでは?
本来なら相談者さんとお気持ちを共有するはずの娘さんにまで愚痴と受け取られてしまうように。
出し切るということをなさっていないから、まだどれだけのモノが残っているかわからない。それが怖くてご自分の感情にも迂闊に触れられない状態のように感じます。
出すのが怖い、受け止めて貰えないから出せない、出せないからますます出せなくなる、このスパイラルに入り込まれてしまっているのでは。
お気持ちを出す呼び水となるものが必要です。それは、人の話を聞くこと。
一見、ただの愚痴としか思えないお仲間の言葉にも、共有できるものが見つかるかもしれません。
夫がいるからこその愚痴だ、とスルーしてしまわず、いったん受け止めていただけたなら相談者さんの体験やお気持ちを出すことが皆さんの助けになる可能性もゼロではないでしょう。
愚痴のベールを纏った本音、まずは他者にベールを脱いでもらって、そしてご自身も安心してベールを取れる場作りを目指されてはいかがでしょうか。
愚痴に反応してあげること、それがご自分のお気持ちを出すための呼び水です。
回答は大日向雅美(大学学長)さん。
気持ちを出す相手は選びましょう、自分のことを打ち明けられる相手に巡り会うためにはまず自分が良い聞き役になりましょう、ということでした。
滝詣連続576日目(2022/03/11現在)
神戸に初めて来たとき驚いたのは道端にみかん(柑橘類)がなっていたことでした。