8月の読書メーター
読んだ本の数:22
読んだページ数:4190
ナイス数:425
今月のベストです
ナマケモノは、なぜ怠けるのか? ――生き物の個性と進化のふしぎ (ちくまプリマー新書 425)の感想
動物園のスター的ではない動物たちを「つまらない」と紹介し、「そのままでいいんだよ」と締める。生き物の進化にまつわるトリビアにへえへえ言いながら読んでいたら、最後にドスンとやられた。相田みつを的な結論に、数字と科学で導かれる。そのままでいい、とは、生き続けていい、と思った。そのままでなくても、生きてていいんだもの。
読了日:08月30日 著者:稲垣 栄洋
3月のライオン 17 (ヤングアニマルコミックス)の感想
「動物のお医者さん」からのハスキー犬ブームのように、まさかあの扱いが難しいジャックラッセルテリアがブームになったらどうする?表紙で終わりの近さが感じさせられるけど、そうか、締めの刺客は島田さんか。勝つためには幸せであってはならないという図式は多くの作品に登場するけど、幸せかつ強いでもいいジャマイカ!
読了日:08月30日 著者:羽海野チカ
いつかティファニーで朝食を 1 (BUNCH COMICS)の感想
思ってたのと違ってた!第一印象はよくある小洒落たグルメ漫画、それも朝食に特化した。しかし登場人物たちが壁にぶつかるたび、自分にとって大切なものは何かを見つめ直す機会となり、意外にも正攻法な成長譚になっている。アンリミで9巻まで。
読了日:08月25日 著者:マキ ヒロチ
マンガでわかる!”発達っ子”が見ている世界の感想
「発達っ子」という語感の気色悪さよ。著者は「発達っ子」を対象とした体操教室の経営者。保護者と「発達っ子」の視点の違いのマンガ化はわかりやすいが、親の不安を煽り立てる商法にモギもいっちょ噛みとしか思えなかった。
読了日:08月24日 著者:南友介
一目でわかる! 必ず見つかる! ホントのツボがちゃんと押せる本の感想
骨から探しにいくってのは、わかりやすかった。これが正解。
読了日:08月20日 著者:加藤 雅俊
カデギ: 物流倉庫でミックスコーヒーをがぶ飲みしながら働いた話 (KGB)の感想
こんにちは!Amazonの配送センターで1日だけバイトをしたことが自慢の私がやってきましたよ!かつて長距離トラックドライバーさんに缶コーヒー過剰摂取ゆえの糖尿病が多発することが問題になってました。トラックの荷台に隙間が一切なく詰められた荷物を下ろす現場、カデギの方達の燃料源も缶コーヒーだとは。カデギの過酷さと、いかに夢を手放さないか、その2つがテーマ。精神力だけでは越えられない壁がある、崩しても崩してもなくならない荷物の壁が。幾つになっても遅いことはないというのが綺麗事としか聞こえなくなる。早い方がいい。
読了日:08月18日 著者:イ・ジョンチョル
自分疲れ: ココロとカラダのあいだ (シリーズ「あいだで考える」)の感想
タイトルがちょっと違うかなあ。乱暴にまとめるなら、疲れてしまうのは乖離している心と体の間を行ったり来たりしているため。アンコントローラブルである心と体をどうにかしようとする徒労のため。心と体、と二分するのではなく、その「間」を作りましょうということが一歩間違えば冗長なくらいに綴られている。ネガティブケイパビリティもこんなことかな、って思いました。「弱いロボット」が引き合いに出されてるとこで、自己と他者にも「間」の必要性が説かれているような。
読了日:08月18日 著者:頭木 弘樹
THE BIG ISSUE JAPAN461号の感想
恥ずかしながらKEENという靴メーカーを知ったのは、この会社が定期的にビッグイシューに自社製品の寄付をされているということから。自分で買うにはちょっとお高い靴だけど、最近やたら履いてる人を目にするようになり。KEENとビッグイシューのコラボのチャリティバッグが発売されています。その購入も応援となります。路上で目にされた際はぜひ応援を。
読了日:08月16日 著者:
違国日記 11 (フィールコミックス)の感想
全巻読了。ROCA https://bookmeter.com/books/21510357 やリバーエンドカフェ https://bookmeter.com/books/18887836 と同様、またしても少女は歌うのだった。歌わせることが、蜘蛛の糸になるのだろうか。息を吸うように娘を否定し傷つける槙生の母が心底憎い。読んでて辛かった。
読了日:08月16日 著者:ヤマシタトモコ
本を読めなくなった人のための読書論の感想
最初から最後まで全部読まなくていいとあったので、89頁で離脱(すまん)。「大人になるにつれて”うまく”できないことはやらなくなった」この箇所に膝の皿を割る。
読了日:08月16日 著者:若松 英輔
田舎の花: 原爆を生き抜いたシイエの感想
経済苦故に花屋に奉公に出された娘が被爆した、その人の体験をその娘と孫が描いたもの。長崎は教会がいっぱいあるから爆弾なんて落とされるはずがない、神を信じた人が神なんて、と思ってしまう。長崎の被爆は広島に比べてその体験んが衆知される機会が少ないように思う。田舎の花とは、被爆した娘が自分の田舎の素朴な花を苔玉として花屋の人気商品としたことから。
読了日:08月12日 著者:田島フジエ,山下篤子
重版出来! (20) (ビッグコミックス)の感想
最終巻ならではの詰め込みはあったけど、みんなハッピー。描く人は読む人を幸せにする。仕事とは人を幸せにするもの。自分の仕事を受け取ってくれた人がどのようにハッピーになるか、それを思ったら誰もが自分の仕事を肯定できるだろう。
読了日:08月10日 著者:松田 奈緒子
THE BIG ISSUE JAPAN460号の感想
表紙のS&G、何だろ、この変わらぬ透明感は。ポール・サイモンの新作リリースに合わせてのインタビュー。片耳の聴力を失って回復する過程での制作の思い/戦争PTSD、理解が深まるのはいいが、戦争に限らず後遺症として傷つき続けていることを認めてもらえない人(症状)がまだまだあることに目がいっちゃう。どんな人にとっても傷つけられそこから回復するまでの過程は戦い。/ビッグイシュー基金通信、東京のヤマノベさん、今年の目標は365日室内で過ごせること、だったそう。ネットカフェも値上げで利用が難しくなり、それならアパート→
読了日:08月10日 著者:ビッグイシュー日本
帰ってきた 聞き出す力の感想
ワイドショーのレポーターとかがインタビューともいえない意味のない質問を投げかけている光景によく出くわすけど、ああいう輩と吉田豪の最大の違い、それは取材した内容が視聴者読者に届く際にどのような形になっているべきかを意識しているかどうかのようです。有名な事前の徹底取材、それにもこんな意味があったなんて(どんな?)。インタビュイーとして予想を裏切らなかったのは福山雅治、お仕事の裏側におおっ!ってなったのは魔夜峰央。「人は弱るとアイドルにハマる」説、否定できない!!
読了日:08月10日 著者:吉田 豪
ROCA: 吉川ロカ ストーリーライブの感想
こんなすごいものがアンリミで読めていいのか。才能あふるる少女が実に雑多な環境でその力と支持者を増やしていくというのはリバーエンドカフェ (https://bookmeter.com/books/18578873)と実に似通ったものを感じた。少女の成長譚というのは巫女っぽい何かを感じさせるのかな。
読了日:08月09日 著者:いしいひさいち
神さまとのおしゃべり (サンマーク文庫)の感想
因果じゃなくて縁起
読了日:08月08日 著者:さとう みつろう
脳に刻まれたモラルの起源――人はなぜ善を求めるのか (岩波科学ライブラリー)
読了日:08月08日 著者:金井 良太
神さまと神はどう違うのか? (ちくまプリマー新書 429)の感想
読み進めるのがしんどかったら(しんどかった)第7章を読んでください。視覚や聴覚と同じように神覚ってあっていいやん、ってとこで目が覚めました(寝とったんかい)。しかしですね、全てのちゃぶ台返しみたいなことが最後の最後で述べられていて。何が、ではなくて、誰からか。あらゆる全てはこれにつきるのです。
読了日:08月04日 著者:上枝 美典
蕎麦は食ってみなけりゃ分からない
読了日:08月01日 著者:石丸謙二郎
QRコードの奇跡: モノづくり集団の発想転換が革新を生んだ
読了日:08月01日 著者:小川 進
世界食味紀行: 美味、珍味から民族料理まで (1018;1018) (平凡社新書 1018)
読了日:08月01日 著者:芦原 伸
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