常々もうしておりますように、言葉が出て来ないのはボキャブラリーが乏しいからではなくて気持ちがないからです。表現するものがないから、言葉にするものがないから出て来ないのです。
逆もまた真なり、これまた頻用の例えですけど、桜をみてキレイだな、と思っても、桜はキレイだ、という語彙がなければ桜=キレイという感覚が頭の中で確立されないのだそうですよ。だから親などが桜をみて、「桜ってキレイよね」とニッコリ微笑んで(ここ、重要!)子どもに語りかけることが必要なのです。
かように言葉と感情には密接な関係があります。
さて、コネクトロンで5指にはいる宝のモチグサラーさんをご紹介します、オドリさんです。
オドリさんはとある問題を解決するためにコネクトロンにお越し下さったのですが、白状しますとオドリさんが宝のモチグサラーであることにすぐには気づきませんでした。わかったのはブログを始められてから。オドリさんがこれまでに読まれたもの、聞かれたものなど、趣味嗜好の多さに驚いたのです。
セッションを重ねるにつれ、オドリさんの中に蓄積されたもの、インプットされてこられたものの潤沢さがわかってきたのですが。
が。
なんというか、ご自身の中にそういう豊かさがあるってことがちっとも見えてこないのですよ。そんだけディープな知識があるんだったら同好の士とかいてもよさそうなのに、ご自身の趣味嗜好を積極的に口にされないのもありますが、ほんとタンスの肥やしみたいなカンジなんですよ。
インプットされた表現も山のようにあるし、命式的にも言葉にエッジのきいたものを持っていらっしゃるはずです。
が。
それがスムーズに出て来てないのですね。頭の中にあるものを思ったように表現できない、周囲とのコミュニケーションに時間差がある、というお悩みをお持ちでした。学習障害かしら、なんていらぬ心配もされてました。まあ、この原因は明確になりましたけどね。
みなさんご存知のように(知らんか)宝のモチグサラーを目にしたら私はもう居ても立ってもいられないのですよ!!どげんとせんといかん!!お宝を眠らせていては日本の損失だ!!
オドリさんはインプット過剰になっているように思われたので、アウトプットをしていただきたかったのです、そのためにこれまでにインプットしたものを整理してご自身のリソースとして認識していただけたらなー、と思ったのです。
で、オドリさんにお願いしました、私へのおすすめ本を一冊選んでくださいよ、と。
したらば間髪いれず答えが返ってきました。すすめてくださったのはこちら。
- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/08/01
- メディア: 文庫
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どんなお話ですか?説明してくださいよ、とお願いしましたところ、立て板に水のごとくスラスラと滞りなく答えてくださいました。
そしてやりとりを続けていったのですが、それが感心しちゃうくらいの的確な内容でして。ご自身が気になさっていた言葉のつっかえのようなものは全くありませんでした。
なんだ、いけてるじゃん!!
それをさらに整理して磨きあげるために、次は文字化です。このやりとりをオドリさんのブログに書いてください、とお願いしました。
では、オドリさん、「ローマへの道」ってどんなお話なんですか?教えてくださいよー。
(その2に続く)