あなたの一番古い記憶、何歳のときのものですか?
私はですねー、多分2歳。幼稚園の入学前見学かなんかに行ったときのものです。園庭を走り回ってた光景が頭に浮かびます。
小さい時のことよく憶えてない、とおっしゃる方が多いですが、憶えていないというのは無くなっているということではありません。脳という記憶のハードディスクの中から引っぱり出せてないだけです。ハードディスク(潜在意識)からメモリ(顕在意識)に引っ張り出すことが、「思い出す」です。
コネクトロンのフルセッションではトランスに入っていただきますが、トランスといってもテレビでみる催眠術のようになるわけではありません。すごく深く入ってしまわれる方もありますが、ほとんどの方は意識もあればまわりの音も聞こえるし雑念だらけですwww
まー、ハードディスクを検索する作業をこれからやりますよ、という宣言のようなものぐらいに思っていただけたらいいかと。
メモリよりハードディスクのほうが当然記憶容量は大きいです。比べ物になりません。忘れてしまっていたものが見つかります。見つけにくいのは、保存の際にファイルの整理がきちんとなされていなかったせいです。
ね、潜在意識ってハードディスクの仕組みとまるっきし一緒でしょ?必要以上にオカルトっぽい意味合いを持たせなくていいんですよ。
イントロが長くなりました、本日のテキストです。
この記事には3つのツッコミどころがあります。
1:傷をおぼえている
5歳の時の「心の傷」、稲実さんはしっかりと憶えていらっしゃいます。
実は、傷が記憶に残っていない方よりも、残っている方のほうに難物件度が高いのですよ。すっかり忘れてて、トランスに入って思い出した、という方のほうがセッションはスムーズに進むし、ヨシヨシできて穴ぼこ埋めやすいのですよねー。
なぜかというと、傷の自覚はあるけどその傷がどのように自分に影響を与えているかがわかってない、抱えている痛みはあくまでもちっちゃいちゃんが声をあげていることなのに、現在の自分の痛みにばかりフォーカスされるからなんです。
「今でも心の傷として残っています」とありますね、66歳の方ですから5歳からだったら61年間、この方の傷は風に晒されてきたのですよ。ずーっと痛いのですよ。
トランスで穴ぼこが見つかって、そうだったのか!となってる間に穴ぼこと現在の痛みの因果に気づいていただけるほうが穴は埋まりやすいのですよ。
2:一番古いのが5歳とは限らない
人の最初のトラウマは出産の時の痛みだと言われています。産んだほうじゃないですよ、産まれたほうですよ。生まれるときに産道を通ってくるのは、生まれる赤ちゃんにしてもハードな作業なのですね。
が、コネクトロンのセッションでも、産まれ辛さを最古の記憶、トラウマとして訴えられた方はいません。なぜなら、その辛さが現在の問題につながる因果がないからでしょう。
穴ぼことして思い出すのは、あくまでも現在の問題の根っことなるものです。
稲実さんの顕在意識に5歳の記憶はずっと姿を現していますが、トランスに入っていただいてハードディスク(潜在意識)を探ったら、何が出てくるかわかんないですよ。
3:言う相手は選ぼう
5歳のときの思い出、絶対にこう言う人がいるんですよ、「そんなことでいつまでも」とか、「おばあちゃんにはおばあちゃんの辛い思いがあったのよ」とか。つまり、稲実さんの痛みに寄り添ってくれない人です。
そういう方はですね、自分が子供だった頃にどんな痛みを味わったか、ということにまったく思いを馳せれない人です。自分の痛みを頑強に抑え込んでいるか、もしくはもともとの耐性が強かったがために、そして正論を重んじるがあまり自分で考えるということをしない人。
そんな人に「ちっちゃいちゃん」などといってもわかってくれるはずがありません。
わかって欲しい、と気持ちを出せるのは出さないよりいいことですが、相手のレスに期待しないこと。ましてや、期待はずれだったのにさらにわかって貰おうと言葉を重ねないこと。共通言語はないのですから。
そうなんだー、が返ってきたら御の字としましょう。
誰が共通言語のある人かなんてそりゃーわかんないですよね。だからこそ、ヨシヨシは他者にしてもらうのではなくて、自分ですることが必要なのですよ。
5歳ちゃんにですね、おばあちゃんに出て行ってって言われて嫌だったよね、って。
自分はここにいちゃいけないんだ、って思っちゃったよね、って。
辛かったよね、って。
丶(・ω・`) ヨシヨシ