1月の読書メーター
読んだ本の数:33
読んだページ数:6737
ナイス数:856
女のキリスト教史 (ちくま新書)の感想
目次を見ただけで、ああ、そういうことか、とわかってしまうような。フレンチフェミニズムから始まって、イヴの登場、イエスの登場と続いていく。江戸時代の農民が生かさず殺さずとされていたように、産む性としての女性は絶対に必要だけど、絶対に男性の支配下に置いておかねばならない。そんなシステムをエデンの園の時代から長い時間をかけてご丁寧に作り上げてきたのだなあ。あまりにそれが当たり前になりすぎていて、なぜ神父は男性だけなのか、ということへの回答らしきものが見当たらない。よしながふみの大奥は未読なんだけど、ひょっとし→
読了日:01月31日 著者:竹下 節子
神の祝福をあなたに。の感想
ドガッとドアが開く音から始まり、ゴッドブレスで終わる2頁の掌編集。ゴッドがブレスしてくれたらどうなれるのか。後書きで著者が聖職を目指したきっかけを知り、ゴッドがブレスしてくれたら人は笑顔になれるのだと理解した。笑顔になれるよう、聖職者は手変え品変え詭弁を尽くすのだ。詐欺師はまず自分を騙すことが肝心と言われるけど、それと同じで(同じなのか?)聖職者もまずは自分の口から放たれる詭弁に乗っからなくてはいけないのだろう。頭で考える理屈以上のものを提供しないと、艱難辛苦の前で人は笑えないのだ。聖職者の説教とは善意の
読了日:01月28日 著者:関野 和寛
女優の和泉雅子が北極を目指した時、同行スタッフは既婚者ばかりを選んだ、それは女性の生理に理解があるためという理由だったけど、女性が南極に行くことについて私が真っ先に思うことも生理の問題っていってら想像力が乏しいにもほどがありますか。南極料理人のドラマや映画を見てわかった気になってはいけなかった、実際は比べ物にならず過酷だった。喧嘩をしても逃げる場所がない、対人スキルが選抜の際の重要なポイントになるというのも肯ける。南極の気候ゆえの”へえ~”な記述がいっぱいあるけど、フジパンが日本で最初に冷凍パン製造に成→
読了日:01月27日 著者:渡貫 淳子
手の倫理 (講談社選書メチエ)の感想
図書館本だけど、購入せねば。自分のものとなって心置きなく線引いたりドッグイヤーしたり出来てから改めて感想。
読了日:01月25日 著者:伊藤 亜紗
壁 ~カリスマ・セラピストが教える!どんな壁も乗り越えることができるセラピー~の感想
15年前私は石井裕之氏にどハマりし本はもちろん情報商材的なものも全て購入するというフォレスト出版の優秀なカモでした。そうも入れ込んだのは石井氏によってNLPを知りこれさえ出来ればなんでも解決できるやん!と思えたから。残念ながら不透明な隠遁をされたけど、まさか令和の時代に浅田すぐるさんからこれを推薦されるだなんて!読み返してみたらつまりはリフレーミングという言葉を使わずにリフレーミングの重要さについて語られていた。NLPの有用さを再認識ですね。石井氏が監修したホムンクルスが映画化公開されるとあり復活の予感?
読了日:01月25日 著者:石井 裕之
金魚の夢 (バンブーコミックス)の感想
著者を知ったのが遅かったのがほんと悔やまれる。これは紙の本で手元に置きたかったなあ。1:金魚の夢(ソバ屋に捨てられた少年、ソバ屋の娘を慕うものの店のために身を引く)2:ろくでなしの夜(死んだ父をそうとは知らず出会った息子が母のもとに連れていき再会させる)3:猫の恋人(作家志望の男性と育児放棄された女性のハッピーエンド物語)4:残像(お金が全ての男性が裏切りにあって初めて自分に本当に必要なものに気付ける)5:幸福の場所(身ごもったものの死ぬつもりでいた女性がホームレスさんに帽子を拾ってもらったことをきっか→
読了日:01月23日 著者:長崎さゆり
料理大好き小学生がフランスの台所で教わったことの感想
本の造りについてのみ触れる。環境の素晴らしさを語っても、それは羨ましさで指を咥えるだけだから。子供にこの環境を用意できる覚悟も教養もないのだから。最強の飯テロ本。読みながらワインを開けたくなる衝動とどれだけ戦ったか。畢竟それは食の豊さ。子供でもできるんです的な表現が何箇所かあったけど、好きなことを好きにやらせて適切な指導があれば如何様にも成長するということだ。環境問題に触れるのはまさに著者の育った環境ゆえだろう。気付けるということ、気付く力があるということ。それを育んだのは育った環境。結局環境について
読了日:01月23日 著者:ケイタ
自動的に夢がかなっていくブレイン・プログラミングの感想
あらゆるビジネスセミナーで手書きが推奨されています(少なくともアイデア出しの時は)。浅田すぐるさん紹介本で、タイピングに必要な動作は8種類、手書きはそれが1万になるということがこの本に書かれているというので手に取ったのですが。ありとあらゆるセミナーで聞かされたことが書かれていました。これがタネ本なのか。いや、そんなことはなかろう、これは今まで散々言い尽くされてきたことにRASなるものを紐付けただけ。8種類1万の根拠も結局わからなかった。これってつまり、アポロは月に到着していないということを聞かされてその→
読了日:01月23日 著者:アラン・ピーズ,バーバラ・ピーズ
あかぼし俳句帖 (2) (ビッグコミックス)の感想
俳句が作品として形をなしていく工程を知った。
読了日:01月23日 著者:有間 しのぶ
あかぼし俳句帖 (1) (ビッグコミックス)
読了日:01月23日 著者:有間 しのぶ
THE BIG ISSUE 399号の感想
スペシャルインタビュー:伊藤詩織さんの凛々しさよ 特集:PFAS 永遠の汚染 不勉強にしてその深刻さを知らず
読了日:01月21日 著者:
しくじり家族の感想
著者の人柄が滲み出た作品。何が、誰が「しくじった」のか最後までわからなかったけど、一般的には悪烈としか言えない環境で育った著者が、こうも優しい文章をかけるのはまさにご両親の愛情ゆえなのだろう。
読了日:01月20日 著者:五十嵐 大
僕が僕であるためのパラダイムシフトの感想
Twitterで流れてきたのを見て初出のブログの記事を全部見るのがもどかしかったのでKindleで購入、さて読むかというタイミングでステマ疑惑が流れてきた。作品自体は鬱者の気持ちも状態も的確に表していて、またいろんな療法の効果もわかりやすく描かれているのだけど(自分がやってることに自信持てた)如何せん紹介されている療法が高すぎる。高額セッション破産者・生活保護者がたくさんいるのでこの部分取り扱い注意である。注意ぬきで迂闊に勧められない。ウチは3時間3万なんだけど、値上げしてもいいやんね、と思えました()。
読了日:01月18日 著者:EMI
チョコレート物語: 一粒のおくり物を伝えた男の感想
モロゾフ本は多分これで全部読んだはず。日本に来るまでの苦労が一番詳細に言及されていたかも。戦後の話は利権がらみのきな臭いものだから、子供向けにそこに触れる必要がないのが美談で済まされてていいですね。チョコが溶ける温度との戦い、ギブミーチョコレートのイメージを脱し切れていなかったチョコをギフト用の高級品に仕立ててアイデアは素晴らしい。戦前戦後のトアロードのイメージは、西東三鬼の作品で描かれていたものと同じ。神戸はいい街だったんだなあ(過去形。
読了日:01月17日 著者:佐和 みずえ
心の傷を癒すということ (角川ソフィア文庫)の感想
毎年読み返します。
https://connectron.jp/26%e5%b9%b4%e7%9b%ae%e3%81%ae%e3%80%8c%e5%90%8c%e6%83%85%e3%83%bb%e5%85%b1%e6%84%9f%e3%83%bb%e3%82%b7%e3%83%b3%e3%83%91%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%80%8d/
読了日:01月17日 著者:安 克昌
ミス&ミセス (アクションコミックス)の感想
3作品の感想をこちらに書きますた 「罪悪感はジャッジが作る」
https://connectron.jp/%e7%bd%aa%e6%82%aa%e6%84%9f%e3%81%af%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%83%e3%82%b8%e3%81%8c%e4%bd%9c%e3%82%8b/
読了日:01月15日 著者:阿部川キネコ
ヒビコレ 公民館のジョーさん : 3 (ジュールコミックス)の感想
3作品の感想をこちらに書きますた 「罪悪感はジャッジが作る」
https://connectron.jp/%e7%bd%aa%e6%82%aa%e6%84%9f%e3%81%af%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%83%e3%82%b8%e3%81%8c%e4%bd%9c%e3%82%8b/
読了日:01月15日 著者:かたおかみさお
Deep Love REAL 〔完全版〕 1巻の感想
3作品の感想をこちらに書きますた 「罪悪感はジャッジが作る」
https://connectron.jp/%e7%bd%aa%e6%82%aa%e6%84%9f%e3%81%af%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%83%e3%82%b8%e3%81%8c%e4%bd%9c%e3%82%8b/
読了日:01月15日 著者:Yoshi
フィッシュ・アンド・チップスの歴史: 英国の食と移民 (創元世界史ライブラリー)の感想
彼の国にて料理がまずいのは宗教的にフランスのようにエピキュリアンに走ることを潔しとしなかったためというのをどっかで読んで鵜呑みにしてました。産業革命でそこそこ儲けただろうし遠方から茶葉やスパイスを強奪するなどしたのに、なぜ魚とじゃがいもの唐揚げなどという質素な食べ物が国民食になってしまったのか。始まりは物流の発達ゆえだっただろうけれど、国民食にまでなりえたのは産業を支えた移民ゆえ。キドニーパイってなんだモツ煮込みと一緒かよ、と思った私を許してください。ホルモンが”ほる(捨てる)もの”だった、ってのと同じ?
読了日:01月13日 著者:パニコス・パナイー
文学は実学であるの感想
28年間のエッセイから86編のセレクト。ジャンクフードばっか食べてるとこに丁寧にとったお出汁を飲んで生き返る感じ。Kindleばっか読んでたら、ちゃんと装丁レイアウトされた書籍の情報量の多さも再認識(そりゃあみすず書房の本は高いよ、手間暇かかってるんだもん)。余白を無駄というのなら、その無駄でこそ経済は回されていた、というのは真理ですね。忘れずにいようと思ったのは「三人は他人のはじまり」「慈愛の顔」。齟齬が生じるのは乗り越えるハードルやブロックするフィルターの多さゆえと理解。
読了日:01月13日 著者:荒川 洋治
本当にきついお坊さんの修行日記 (ぶんか社コミックス)の感想
アンリミで。僧侶修行ものというと岡野玲子のファンシィダンスが思い浮かぶ世代です。設定が明らかに高野山大学と分かりますが、医学部に入った人が必ずしも医者にならないように、在学中に死にそうなくらいの修行をした人が僧侶の道を目指さないのも意外でした。やり切った後にこれまで見えなかったものが見えるようになるという感覚、それはどんな道に進んでも自分の屋台骨となるのだろうなあ。
読了日:01月13日 著者:大賀零
みそしるをつくるの感想
写真の威力を感じさせられました。イラストよりはお味噌汁の魅力がダイレクトに伝わり、手にとった子はお味噌汁作りたいと思うのでは。
読了日:01月12日 著者:高山 なおみ
13歳からの「気もちを伝える言葉」事典 語彙力&表現力を伸ばす心情語600 (コツがわかる本!ジュニアシリーズ)の感想
「うざい」という言葉を発明した人は天才だと思ってます。この一言であらゆる嫌悪感が表される。しかし「うざい」の便利さに気づけていない人には違う言葉を使わなくてはいけない。ということで「うざい」で全てを賄ってしまっている若い衆がそれを知らない年配者にはどんな言葉を使えばいいかということが教示されているのだけど。心情語という言葉に期待しすぎた。もっと感情の機微を訴える表現集なのかと。著者は塾・受験関連の著書が多いようで、そういった視点(どう?)で書かれた本ということです。
読了日:01月11日 著者:矢野 耕平
ももクロ流 5人へ伝えたこと 5人から教わったことの感想
曲を曲も知らない。48系とWACK系の間ぐらいかという大変失礼であろうイメージしかない。この本を手に取ったのはWACKの地獄の特訓で少女たちが磨かれていくケースがどうにも納得できなかったから。ももクロは一体どうやってポジションを得たのかを知りたくて読んだのだけど。今あるアイドル(産業)は大人が自分がやりたかった音楽を若い娘にやらせているものという定義を覆すものではなく、マネージャーが自分がやりたいことをももクロという形で成し遂げた以上の感想は得られなかった。もちろんそれは当のメンバーにとっては大変失礼な→
読了日:01月10日 著者:川上 アキラ
線一本からはじめる伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法の感想
苦手で仕方なかったデッサン、この本があれば苦しまなくて済んだのでは!!デザインはアートとは違う、とは言われますが、絵も突出した才能のみで描かれるものではなく、基本の法則、テクニックがあればかなりのことができるのだ。これは日本の5教科以外の教育がやらかしてしまったことか。絵心がなくても描ける、とありますが、絵心をリアルなブツに仕上げるためのテクニック集。そうだよ、心はみんなあるんだよ!!
読了日:01月07日 著者:OCHABI Institute
(電子版(PDF)付き)へたっぴさんのためのお絵描き入門 なんでお前は絵が描けないんだ!?の感想
下手かどうかより、どういう状態が下手に見える状態なのか、ということが説明してありわかりやすかった。逆もまたしかり。上手くなるというより、上手く見えるにはどうしたらいいのか。上手い=わかりやすい、かもしれない。描き手の意図がちゃんと伝わるかどうか。結論は、練習あるのみ。手の動きの訓練はお習字と同じでしたよ。
読了日:01月07日 著者:森永みぐ
料理が苦痛だの感想
和菓子屋の娘さんが育った環境ゆえに(ここ超重要)料理嫌いとなったものの、商売をしたいという動機で飲食業を始め、目指すところを自分のように料理嫌いの人を救うことにしたプロセスの物語とレシピ。この本で救われる人はいるだろうけど救われない人だっている(私のように)。食べることや料理の問題は常に家族の関係がセットだ。あわよくば苦痛な料理に立ち向かうことによって克服できるケースもあるだろうけど、さらにダメ沼に沈まされる人の存在もゼロではなかろう。料理をいったん止めるという大胆な提案、ショック療法的に効果はあるだろ→
読了日:01月06日 著者:本多 理恵子
アウトプットのスイッチ (朝日文庫)の感想
売れないデザインは意味がないと言い切られているのがなかなか納得できず、巻末の、消費者に良いものを届けたい、というのは分かるのだけど。売れる、消費者する、という資本主義的なとこだけに止めるのはもったいない感が。直感という言葉を使うな、ということが改めて釘を刺されているのと、鮨職人を引き合いに「仕事がしてある」感が大切、というのが頭に残りました。掲載事例は、浮かんだアイデアをいかに具現化するかのプロセスが大変よくわかるもの。
読了日:01月05日 著者:水野 学
家庭画報 2021年 2月号の感想
美容院でしか手にとる機会のない雑誌!久々に持ったら重かった(そこ?)。これは25ansとかでも思うのだけど、読者はほんまに掲載されてる商品のユーザーなのか?そんな経済力のある層がわざわざこんな雑誌買わんと思うのだけどなー。茶懐石と千住博の記事は読み応えがあった。目の保養にはいいですけどね。和楽に流れた読者も多いのでは。
読了日:01月05日 著者:
わたし「偽装キラキラ女子」でした (コルクスタジオ)の感想
IT業界というよりコンサル業界かな。釣りか、どこまでシャレかと思いながら読み進めましたが、どうやらフィクション部分は少ないようで。業界の腐った状況をリアルに描いているようです。知り合いのコンサルが、コンサルとは風を吹かせて桶屋を儲けさせることだ、と言いましたがほんまその通りのようで。そしてあの界隈(どの?)で良かれとされてることはつまり、儲けさせてるクライアントにとって自身も良い顧客となるような買い物ができる経済力を得ることなのだということがよーくわかりました。ストーカー体験の追記で印象がえらい変わって→
読了日:01月05日 著者:あい茶
明鏡国語辞典 第三版の感想
読んだと言っていいのかどうか。近藤康太郎氏が紙の辞書を手元に置け、といわれていたので素直に購入。これを選んだのは毎日新聞校閲センターでオススメされていたから。「品格」という”品格ある表現”というのが役に立ちそう。
読了日:01月05日 著者:
THE BIG ISSUE VOL.398の感想
なんでこれまで登録することを思いつかなかったんだろう。検索したら韓国版しかなかったので。広告主になって3年、お値段以上の雑誌です、街角でみかけられたらぜひ購入というかホームレス状態の方のご支援を!
読了日:01月02日 著者:THE BIG ISSUE JAPAN
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