5月の読書メーター
読んだ本の数:28
読んだページ数:4892
ナイス数:744
野生動物の法獣医学: もの言わぬ死体の叫びの感想
望外に野生動物不審死の第一人者となった著者、おまけに漫画家の娘さんはそれをネタにヒット作を描く。天寿を全うしたと確認できない死はすべからく検死が必要な不審死となるようで、それは人間だけでなく動物も同じ。動物の不審死は人為的であることが多く、死因をはっきりさせる事は動物のためというより人間の安全のためであるところが多いようなのは致し方なし。しかし「動物を守れ!」と声高な綺麗事に走るのではなく、謎解きの興味深さに重きが置かれているようだったのは良し悪しかなあ。
読了日:05月29日 著者:浅川 満彦
周易講義(四)翻訳版の感想
全4巻のうちこれだけアンリミ。煽りがすごかったのでかなり期待したけど、他にいい解説書はいくらでもあります。
読了日:05月28日 著者:根本通明
イエス (文春デジタル漫画館)の感想
このシリーズはめっけもん。絵はもちろんのこと、イエスを生身の人間として再構成したとこが読み応えあり。
読了日:05月28日 著者:安彦 良和
日本郵政のひみつの感想
このシリーズいいんですが学校向けなのかな、Amazonで見つけられない。リンク先で全部読めます。これも不思議な仕様。前島密の「縁の下の力持ちになることをいとうな。人のためによかれと願う心を常に持てよ」という思いが郵政事業の根底だったはず。国家がなすべき事業だったのにうっかり民営化してしまったがための悲惨な現状。本書では暗部には触れられていないけど、まるで前島密の思いが現在も貫かれているかのような書きぶり。良い子のみんなはこれを信用してね。黒いとこに染まっちゃダメだお。
読了日:05月24日 著者:工藤ケン 橘悠紀
発達障害は治りますか?の感想
すすめられて初著者。お薬の使い方は上手なんだろう。三次障害こそが問題なのでは。フラワーエッセンスが登場してそっ閉じ。
読了日:05月24日 著者:神田橋 條治
寿町のひとびとの感想
愚行権。人の愚行を妨げることはできない。
読了日:05月24日 著者:山田 清機
にっぽんカラス遊戯 スーパービジュアル版の感想
チビが買ってきていたので読ませてもらった。カラス、ツヤツヤ。羽を狙われて絶滅してしまった鳥が何種類もいるけど、カラスのこの美しさは殺戮から免れることができたのだな。カラス、表情豊か。この表情を見ることができるのはカメラマンさんのおかげ。そして共有できる言葉がない故に想像するしかないカラスの気持ちを窺い知ることができるのは動物心理学なるもので言語化されているが故。カラスと心が通じ合えているかのように錯覚してしまうよ。カラス双六が面白く何度みてもクスクス笑う。
読了日:05月22日 著者:
THE BIG ISSUE JAPAN431号の感想
宇宙天気予報:SFの世界では太陽の影響で地球に危機という設定はよくあるけど対策を立てることなんてできるのだろうか、そこまで科学というか人間に力があると思えない、イカロスとなってしまわぬように ストリートエコノミクス:安全保障という言葉自体が本来はあってはいけないもの 私のはなし部落のはなし:絶対に観にいくぞ 世界一あたたかい人生レシピ:空豆のペーストとか無理
読了日:05月21日 著者:ビッグイシュー日本
ラジオ報道の現場から 声を上げる、声を届けるの感想
筆者は絶滅危惧種並みの数だというラジオ記者。言われてみれば新聞記者やテレビ記者は耳にしてもラジオ記者という言葉に遭遇したことなかったかも。報道の現場には専門担当の記者がいるという当たり前の事実。視覚に訴えるテレビと音声だけのラジオでは必然的に伝え方が異なる。ラジオ記者ならではの取材現場の描写の他にメインとなるのは東京オリンピック・パラリンピック報道の顛末。森喜朗辞任のきっかけとなったのは著者だったのか。テレビ新聞に比べてマイナーなラジオ、そして家事育児に重きを置いたがために花形記事から距離を置かざるを得→
読了日:05月20日 著者:澤田 大樹
ルポ路上生活の感想
こちら https://bookmeter.com/books/13149478 に続くルポ第二弾。2か月だけの路上生活、期限があるからこそ我慢できること、いわば上から視線だからこそ見えるものもあるのだろう。著者が見たものは現実のほんの一部に過ぎないだろうけど、路上とはこの世の矛盾の煮しめのようなものということはよくわかる。炊き出しツアーで著者が1日で食べたもの:カレー弁当(2個)ミニトマト・バナナ・桃(2個)漬物弁当・カレーうどん・カレーライス。翌朝はものすごい量の便が出たそう。善意も偏ってるなあ。
読了日:05月19日 著者:國友 公司
仮説四次元の医学―東洋医学の謎を解く (1979年)の感想
優劣をつけるようなものでもないけどアンチ東洋医学の方は西洋医学の方が優れているとお思いなのでは。西洋医学を西洋医学たらしめているのは顕微鏡とレントゲン、この2つが発明されたからこそ解剖学的な所見が可能となった。解剖が不可能だった数千年前から中国では体表面に現れる現象を精査することで解剖学的見地とほぼ同じものをまとめ上げていた。2つの発明がなされたからこそ、数千年前のデータが正しいと西洋医学的に証明することができたのです。西洋医学は後追いなのです。→
読了日:05月17日 著者:川村 昇山
ひらがなでよめばわかる日本語のふしぎの感想
日本語でダジャレが多いわけがわかった。あとさ、自己啓発系に多い「仕事」を「志事」とかこういうの→ https://nodejin.com/blog/archives/5130
読了日:05月16日 著者:中西 進
ひとりでしにたい(1) (モーニングコミックス)
読了日:05月15日 著者:カレー沢薫,ドネリー美咲
羅刹の家【合本版】(4) (Jコミックテラス×ナンバーナイン)の感想
嫁姑の確執、昭和のドロドロを堪能。家父長制のもと、女の犠牲の上に家が成り立ってるというシステムがDV野郎を育んでいるのだなあ。そしてそれは専業主婦の存在しえた高度成長期においてしか可能ではなかったのだ。いまや女性は家事育児の他生活費を稼ぐことまで求められてるもんな。
読了日:05月14日 著者:井出智香恵
羅刹の家【合本版】(3) (Jコミックテラス×ナンバーナイン)
読了日:05月14日 著者:井出智香恵
羅刹の家【合本版】(2) (Jコミックテラス×ナンバーナイン)
読了日:05月14日 著者:井出智香恵
羅刹の家【合本版】(1) (Jコミックテラス×ナンバーナイン)
読了日:05月14日 著者:井出智香恵
JR上野駅公園口
読了日:05月13日 著者:柳 美里
100均グッズ改造ヒーロー大集合: 切ってつないでトンデモ変身!の感想
Twitterでたまに見ていたけど、改めてじっくり眺めるととスゴイ!の一言。グッズ欲しいなあ。とにかく手にとってみてください。
読了日:05月13日 著者:安居 智博
THE BIG ISSUE JAPAN430号の感想
毎度のことながらこちらの特集や表紙で映画の公開を知らされる。なんでオードリー?と思うのが鈍すぎる。種子条例を制定しているのが31道県、なぜ国ではないのか、国はもはや国民を守ってくれるものではないのだな、自分の身は自分で守らなくてはいけないのだな。枝元ほなみさんの人生レシピは10分前行動の彼氏さんが彼女がたまに5分遅れるというお悩み。待つ練習、歩み寄ることをしましょうよとトロロ焼きのオススメでした。
読了日:05月12日 著者:ビッグイシュー日本
絶縁家族 終焉のとき ―試される「家族」の絆の感想
著者は家族と葬送をテーマにし、日本葬送文化学会に所属されてるライターさん。一般的な葬送ではなく絶縁関係にある家族の死によってどんなことが起きるか、どう対応すべきなのか、親と絶縁し損ねた身としてはたいへん参考になりました。巻頭にある著者自身の体験はいろんなケースを見てきた私でも慄く恐ろしさ。親孝行なんて呪いの言葉としか思えない。関わりたくない親の葬儀や納骨をどう行うか、頼りにすべきNPOもあるようでマジためになる。自分の後始末のことも準備しておかなくてはと思わされました。
読了日:05月12日 著者:橘さつき
精神病覚え書の感想
より良く、より正しく生きようとする人々は精神病的であり、そうでない人々は、精神病的ではないが、犯罪者的なのである。 最後の1行に集約されているかも。
読了日:05月11日 著者:坂口安吾
一冊英単語 星の王子さま / サン=テグジュペリ: 名著で英語多読の感想
よくわからずに開く。単語と意味の羅列が続き、これを憶えろということなのかと思いながら読み進める(眺めるといった方が適切かも)と本文が始まる。あら、不思議。単語がわかる。英文が読める。なるほどー、出てくる単語を先にピックアップし、大体の意味を把握しておけば本文が読めるということか。真面目にやったらかなりリーディング力がつきそう。
読了日:05月11日 著者:AYM English
つきのもとの感想
原稿持ち込んだ際に編集さんが「これだけ描ける人はいないよ」と絶賛したのがよくわかる。描ける、じゃなくて、書けるかも。お話の作り込みはすごい。漫画って絵じゃなくてお話の力だけでもいいんだな。これを文章で書くよりやはり漫画で描いた方が魅力的ということなのか。
読了日:05月11日 著者:月本千景
学校に行けなかった中学生が漫画家になるまで-起立性調節障害とわたし (単行本)の感想
起立性調節障害そのものよりも、それが発端となって鬱になるプロセスの描写が生々しい。病気の辛さをわかってもらえなかった、何よりありがたいのは共感という著者の思いこそが多くの方の共感につながるだろう。病気じゃなくて、共感してもらえないという辛さと、共感してもらえた喜びがね。コルク所属ってすごいなあ。他の作品も読んでみる。
読了日:05月11日 著者:月本 千景
豆くう人々: 世界の豆探訪記の感想
北海道のお豆専門店の後継さんによる、世界の豆レポート。印象に残ったのは「先住民」という言葉の多発ぶり。欧米列強による侵略と豆文化の存続は無縁ではないようだ。欧米から押し付けられる食物ではなく自分たちで育てられる豆の存在が貧しい国の人々の食を支えてきたのだろう。栽培に関わる方々に種を保存するという意識が高いのも、その有用性ゆえなのだろうな。多数掲載されてるレシピはたいへん食欲を刺激するもので読んでてお腹が空いた。
読了日:05月10日 著者:長谷川清美
言葉が思いつかない人のための「語彙トレ55」の感想
近藤さんの本、4冊目だ。近藤節なるものがあることがよくわかる。近藤さんと気づいてないのに、タイトルやらコピーでつい手にとった本が近藤本。いずれも細かいテクニックではなく、書くことの心構えやその意義について語られている。
読了日:05月05日 著者:近藤 勝重
原作版 左ききのエレン(25):最期の戰い・後の感想
1巻から一気に読み通させられた。虚実が入り混じる構成と業界事情の生々しさ。画力がとやかく言われているけど、これはこれで訴えてくるものがある。天才と天才になれなかった人がテーマというのはハチクロと同じ。Amazonで関連図書としてハチクロが表示されるし。
読了日:05月04日 著者:かっぴー
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