50代の保育士の女性。田舎の母の世話について相談です。
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私は今の職場が大好きで、世話をしている子どもたちと別れることを考えると涙が出ます。ただ、ここで母の希望を突っぱねても、後悔するだろうとも思います。今後、母とどう付き合っていけばいいでしょうか。(奈良・U子)
相談文全文はこちら
https://www.yomiuri.co.jp/jinsei/20221024-OYT8T50098/
他者には言えるんですよ、「自分を最優先してくださいね」と。
でもいざ自分がその立場(老親のフォローをしなくてはならない)となったなら、そう簡単に切り捨てられるものではないということをこの数年で学習しました。
自分がやりたいことが親元を離れないとできないことであるなら、なるべく早く離れられることをオススメです。フォローの役割が固定されてしまってからでは動きにくくなります。人手がなければないで、対策を講じることができますから。
お母さまの寂しさもですが、お仕事への認識が相談者さんと相容れないのでしょうね。職業欄に書く言葉は変わらなくても、場所を変われば失うものが少なからずであることは、実際にその立場にならないとなかなか分からないのかもしれません。
特にケアを求めている老親には。
択一できない場合は、どうやって二者の折り合いをつけるかを考えるかが打開策となります。打開策、サイコロさんに尋ねてみましょう。
山地剥の上爻、木の高いところに生っている実は落とされることはない、落とされたとしても新たな芽を出すこととなる
未来を示す之卦は坤為地、柔らかいものも硬くなり強いものと相対することができるようになる
解決策を示す互卦も坤為地、積極的に攻めるのではなく従うことを本分とする
何に従うべきなのか。
いえ、従うのではありません(どっちやねん。
従うぞ、と攻めるのではなく、やってきたものに寄り添っていくというイメージかな。
進む道を選んでから行くのではなく、やってきたもの、今あるものに対処していくことで次の選択肢が自然と現れてくる。
選択肢を限定することは「ねばならない」を生み出し、向き合う壁を頑丈なものにしてしまいます。
相談者さんの現状、お仕事はもちろんお母さまも自分のできる範囲で大切になさっている。
これからどうお母さまと付き合っていくか、今のお仕事に相談者さんの代わりはないことをお母さまにわかっていただく、そのように育ててもらったことを感謝する、相談者さんのお仕事への思いがお母さまの娘を誇る気持ちになっていくというのはどうでしょう。
回答は増田明美(スポーツ解説者)さんです。
今、毎晩、電話しているあなたは立派です。月に1、2度の帰省もなかなかできることではありません。あとは、お母さんの周りの人々とあなたが良い関係を作っておくのが大事です。お母さんとあまりそりが合わないお兄さんのご家族や近所の人に、「よろしくね。いつもありがとう」の気持ちが伝わっていれば、皆でお母さんを守ることができると思います。ファイト!
お仕事とお母さま、どちらか選ばなくてはならないものではありません。
滝詣761日目
神戸市章もずっとウクライナカラーです。
イラストは @onwaillust さんからお借りしました。ありがとうございます。