50代の男性。男でも中絶で悩むことを知ってほしいと思います。私の妻はもともと子どもがいらなかったようですが、私は子ども好きで、何人でもほしいと思っていました。結婚時にそうした話をきちんとしなかったため、せっかくできた子を中絶してしまいました。
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早く離婚したいのですが、2人の子の親として、必死に気持ちを取り繕い、生活しています。中絶後、「2人いるからいいじゃない」と言われたことも根に持っています。(大阪・E男)
相談文全文はこちら
https://www.yomiuri.co.jp/jinsei/20221111-OYT8T50060/
おお、なんたるすれ違い。
妻さんがなぜこうも親になることを拒んでいらっしゃるのか、その理由はわからないのですね。妻さんの生育環境によほどのものがあったと穿った見方をしてしまいます。
つまり、傷をお持ちなのではないかと。
でも、こうも嫌なのに、不妊治療までしてお子さまを迎えられた。妻さんからしたら、精一杯相談者さんの意向に沿ってくださったと思います。
相談者さんはお子さまを迎えたかったのに果たせなかった。
妻さんは、親になりたくなかったのに2人のお子さまを迎えられた。
夫婦というのは親である前にパートナーであるかと思いますが、相談者さんは親であることのほうに重きを置かれているのでしょうか。
パートナーという関係の礎石がしっかりとしていなかったということは考えられないでしょうか。お互いの気持ちを受け止め切れていなかったというとこで。
今日はカードです。
・ブロックしているもの「暗いストーリー」
・では、どうするか「選択」
・得られるもの「平和」
・現状「ビセイインコ、もとい、教皇の逆位置」
パートナーがご自身と同じように親になることを望む人でなかったこと、寂しかったですね。
少なからぬ時間を共にしてきたパートナーが、自分と同じように子を迎えることをしてくれなかったこと、悲しかったですね。
パートナーが自分と同じように親になることを望まない人でなかったけれど、パートナーの意を尊重して不妊治療までしてお子さまを迎えてくださいましたね。
少なからぬ時間を共にしてきたパートナーが、自分が子を持つことを望まない気持ちをわかってくれず、殺人罪とまで思われるのは辛いことですね。
気にするほどではないと思っていたすれ違いが、時をへて大きな隔たりとなってしまいました。
すれ違いの原因となったことを、双方が納得できるまで言葉を交わして確認すべき時ではないでしょうか。
気持ちのズレはあったとしても、パートナーとして、親として、重ねて来られた時間を無きものとしないでください。
それこそ、お子さまのためにも。
回答は大日向雅美(大学学長)さんです。
妻が中絶の苦しみを味わっていないと決め付ける前に、望まない妊娠を2度も受け入れた妻の気持ちを想像できたら、ご夫婦の関係も変わるかもしれません。
親になりたくないから、結婚したくない、って方、多いですよ。私もでしたけど。結婚=出産じゃないのにね。