読んだことない作家さん
でもドラマは見てます。
第4話をみて思ったこと、ツラツラ。
妻さんは節約上手、雑誌のインタビューを受けるくらい。
妻さんの節約哲学は夫さんはもちろんのこと、娘さんにまでしっかり浸透している。
独身貴族やセレブ婚した友人たちと一緒のランチはお財布にはきつい。
久々に集まって気持ちがざわついたことに自覚がなく、つい夫に当たってしまった。
ささくれだった親の雰囲気に気配りをする娘さん。
節約至上主義のために娘に我慢をさせていたことに気づく両親。
その両親が娘を喜ばせようとしたことは。
*
手作り工作のお城やティアラで娘を喜ばせようとした事が、まったく美談と思えなかった私を許してください。
いえ、美談なんですよ(どっちやねん。
両親が自分のためにこんなにしてくれた、と喜べるケースもあるでしょう。
しかし。
喜べない子もいるということに思い至っていただけると。
欲しかった時に欲しかったものが得られなかったことによる欠落感をコネクトロンでは「穴ぼこ」と称しております。
手作り派のお母さんっているじゃないですか。手作り派ママの子どもは市販品に飢えています。
作っては貰えてますが、買って貰えてません。
食べるに困る子もいるとか、そういう他者との比較での言い聞かせは用をなさないと知ってください。
売ってるティアラが欲しいのです。
売ってるティアラじゃなきゃイヤだ!と駄々をこねる事ができる子の幸せな事よ。
大人買いに走るのは、欲しいものを買う事ができる経済力を手にした大人ならではの特権です。
欲しかったのです。
でも、与えてもらえなかったのです、欲しかったものは。
売ってるプリンセスのティアラを買ってもらえなかった子はどうなるでしょう。
アミューズメントパークのお城を作る設計士になるか、ジュエリーデザイナーになるか。
段ボール工作の達人になるか。
両親が工作のお城とティアラを作ってくれたおかげです、と感謝するかな。
うまくいけばね。
欲しかったものが些細であればあるほど、手に入らなかった痛みは大きいということをわかっていただけますでしょうか。
”そんなもの”すら手に入れられなかった。与えてもらえなかったという自分の値打ちへの否定感。
なんでもかんでも買ってやれ、って言ってるんじゃないですよ。
欲しかったよね
お友達とお揃いのティアラ欲しかったよね
お父さんとお母さんが大変そうだから言えなかったよね
代わりに作ってくれた工作がありがたかったよね
でも
ほんとはお城があるテーマパークに行きたかったよね
欲しいという気持ちにフタをするように、代わりのものを与えないでください、ということです。親の満足のために。
穴ぼこホルダーの皆さんにはわかっていただけることと思います。
穴ぼこの存在に思い至らない方には、この贅沢ものめ、親の心をわからない奴め、って顰蹙かしら。
子どもは親のために、自分の気持ちにフタをするものなのですよ。
子の心、親知らず。
自分の「欲しい」という気持ちに蓋をした子がどうなるか。
「何が欲しいかわからない」「何がやりたいかわからない」病です。
悪化すると、「どうせ何をやってもダメだ」病となります。
繰り返しますが、何でもかんでも買ってやれ、って言ってるんじゃないですよ!
子どもに、ほんとは何が欲しかったのか、その気持ちにフタをさせることはしないでください、です。