ほめてくれない母[読売新聞人生案内]

主旨)人生案内をネタに好き勝手書く

50代後半のパート女性。同居する80代の母についての相談です。父は亡くなり、夫は単身赴任中です。

母は小さい頃から、私を認めたり、ほめたりしてくれません。成績のよい姉のようになりなさい、と言われて育ちました。私は運動が得意で、運動会やマラソン大会でいつも上位でしたが、ほめてくれませんでした。

小学校高学年の頃、母がパートを始めたので、私が夕飯を作るようになりましたが、帰宅した母は、ほぼ手伝わない姉に「ありがとう」と言うのです。母は、夫である父が大嫌いで、私は「夫に似てあんたは」と言われるのが嫌でした。

最近、私はマラソン大会で優勝したほか、ラジオや新聞に何度か投稿が採用されました。それを伝えても母はほめてくれず、自身の過去の受賞について話し始めるので悲しくなりました。どうしたら心が落ち着きますか。(岩手・O子)

こんにちは
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。

タイトルを読んで内容が予想され、もう気持ちが痛かった。

褒めとは養分です。特に親から子へのそれは。

養分がないと人は育つことができません。

いわばO子さんは日当たりも悪く土壌も豊かでなく水も満足にもらえない状況で、なんとかここまで育ってこられたのです。

えらい、えらいぞ!

たとえそれが、いつかお母さんが褒めてくれる、という期待をガソリンとしていたとしても。

褒めて欲しかった人から褒めてもらえなかった、というのはO子さんの穴ぼこ。

だけどね、残念ながらね、欲しかった時という「時」はもう取り戻せないのです。

他者がO子さんの穴ぼこを埋めることはできないのですよ。

他者の中には、お母さんも含まれます。

欲しかったのに貰えなかった
でも、代わりのものを私は手に入れている
私、えらい

私、えらい
欲しかったものと代わりのものを手に入れた
でも、欲しかったものが貰えなかったことに変わりはない

欲しかったのに、と言ってるちっちゃいちゃん。
いつまでも言われたら、正直うんざりですよね。

でも、声をあげているものの口を塞ぐことはしないでください。

お母さん、褒めてくれんかった
こんなに頑張ってるのに

と、声をあげるものがあったなら

ほんまやなあ
悔しいなあ
頑張ったのになあ

そう声をかけ続けてあげていただけませんか。

人に「貰えるかも」と期待したものには、失望がセットです。
自分で獲得したものは、「頑張ったもん!」というご褒美がもれなくついてきます。

手に入らないものばかりに目を向けていると、せっかく手にしたものを見逃すことになりもったいないです。

わざわざ歪んだ鏡(他者によって損なわれたセルフイメージ)を覗き込むことなく、ご自分でピカピカに磨かれた鏡にお顔を映してください。

ご自分が愛おしくなることでしょう。

回答は最相葉月(ライター)さんです。

どんなにがんばってもほめてくれない人と暮らしてきたからこそ、今の結果がある。そこは誇ってもいいところではないでしょうか。

自分で自分を誇る、それこそがプライドですよ。

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