2024年10月の読書メーター

10月の読書メーター
読んだ本の数:21
読んだページ数:4652
ナイス数:671

遠野物語遠野物語感想
柳田の遠野物語まともに読んではいなくて。本書は作者が柳田遠野に補足をしたものとのこと。どこまでが補足かは全くわからんのだけど、かつてはキレイに循環していたものが分断され、そのために双方が相手の生活を侵食することになり、それが争いの元となったという印象。熊の被害が昨今多いのも、以前はあった緩衝地帯がなくなってしまったせいだっての、膝の皿割りだったのですが、異種間の適切な距離感を保つことが重要と感じさせられました。挟み込まれる石井正己の解説ページが、デザインの一部となって引き締め感を増している。
読了日:10月31日 著者:鯨庭

世にもあいまいなことばの秘密 (ちくまプリマー新書 442)世にもあいまいなことばの秘密 (ちくまプリマー新書 442)感想
伝言ゲームのような伝わり方を減らすには、発信側が自分の伝えたいことをまずはしっかりと認識しておくことが必要だと腹落ち。いかに正しく伝えるか、その覚悟なしでは、伝わらなくても文句言えないのだなと自戒猛省。
読了日:10月31日 著者:川添 愛

パラパラめくるだけでズバッと縁切りできる本パラパラめくるだけでズバッと縁切りできる本
読了日:10月30日 著者:シャラン
パラパラめくるだけで引き寄せができる本パラパラめくるだけで引き寄せができる本
読了日:10月30日 著者:シャラン



世界の食卓から社会が見える世界の食卓から社会が見える感想
クックパッドの元社員さんが、自分の好奇心の赴くままに食にまつわる疑問を現地まで行って納得しよう、という企画。豚を食べなくなった理由は地政学的な解説をなんかで見てすごい納得したけど、インドの菜食も同じようなものとは!日本人が白米食べるようになったのもつい最近だし、当たり前/古くからの慣習と思っていたものが、単に為政者の都合のいいように図られただけのことが多すぎんか?農業が発生した時から地球は滅亡に向かってるっていうけど、やはりあるものだけを食べるというのが、「地球に優しい」ことなんだろ。
読了日:10月28日 著者:岡根谷実里

丹波哲郎 見事な生涯丹波哲郎 見事な生涯感想
なんでこんな分厚いお高い本をわざわざ買ったかというと、丹羽氏が霊界寄りになった原因を知りたかったから。昭和の大スターという看板のすごさのエピソード紹介が目につくようになったあたりから、寂しい人だな、という印象が強くなる。霊界に救いを求めさせたのは戦争だったんだと、私の中で結論が出そうになったあたりで、江原啓之をはじめとする能力者たちが丹羽氏を全肯定する証言。見えない私には理解できないものなんだという諦めと共に、なんでもかんでも「この世での修行だ」ってのは言い聞かせるのに都合いい考えだよな、と思った私を許→
読了日:10月28日 著者:野村 進

ひみつのラーメンやさんひみつのラーメンやさん感想
ひみつにしておきたいラーメンやさんかと思いきや、ラーメンやさんのひみつについてでした。どんなひみつがあれば、ワクワク感を滾らせることができるのか。見えないところというのは、そこにどんな物語でも作ることができるのだな、全てが明らかにされいる世界では、想像力が働く余地がなくてつまんないのだなと思わされました。さて、人気ラーメン屋さんのひみつとはなんでしょう。
読了日:10月25日 著者:黒岩 まゆ

臨床とことば (朝日文庫 か 23-9)臨床とことば (朝日文庫 か 23-9)感想
ノンバーバルな言葉、というとおかしいですかね。手段ではなく、伝えたいものが「言葉」、伝えたい相手との空間を満たすもの、それが言葉かと感じました。
読了日:10月23日 著者:河合 隼雄,鷲田 清一

このおにこのおに感想
南海キャンディーズのシズちゃんの、ボクシングへの思いが著者自身の絵とともにしたためられている。考えがまとまらず、10回読んだ。やっとまとまったのは、読む人を選ぶということ。これを読んで励まされる人は、強い人だ。その強さがない人にとっては、効き目以上に副作用があるかも。
読了日:10月23日 著者:山崎 静代

THE BIG ISSUE JAPAN488号THE BIG ISSUE JAPAN488号感想
最も印象に残ったのは、巻頭リレーインタビューの鈴木みのりさん。弱者を救うために囲い込めば、そこには新たな階級が生まれ、枠の中で声高なパワーのある人ばかりが照らされる。ダイバーシティというキラキラした言葉に救われない人もいるのだ、ということ。何をやっても弾かれてしまう人はいる。その人たちのための居場所作りは続けていかなくてはと思わされました。
読了日:10月21日 著者:ビッグイシュー日本

もなかと羊羹もなかと羊羹感想
「出版界は長らく、本を大量に安く安く売ることをよしとしてきた。巨大な装置産業である大手印刷会社や、全国一律発売を担う大手取次会社に支えられた大規模出版」を「重たい出版」とするなら、「軽出版」はzineより少しだけ本気で、でも一人出版社ほど本格的ではない、即興的でカジュアルな本の出し方を言うのだそう。文学フリマやKindle出版とはどう違うのか。印刷コストや永続的な出版物であることを目指した結果この形態になったよう。出版社はエージェントにすぎないと言う視点はなかった。本は自分で書いて自分で製造販売するのが→
読了日:10月20日 著者:仲俣暁生

炊くんの生きのびごはん 1 (集英社ホームコミックス)炊くんの生きのびごはん 1 (集英社ホームコミックス)感想
作者初のストーリー漫画とのこと。んー、これまでは体験記やノンフィクションだったのが、完全フィクションということなのか。常日頃作品で垣間見る私生活そのままという感じで、フィクション感がほとんどない。実際にこんな生活されてるんだろうなと思ってしまう。多分、サラリーマン時代の仕事と同じく、工程管理のしっかりした、破綻のない堅実な生活。
読了日:10月20日 著者:よしたに

ボブという名のストリート・キャットボブという名のストリート・キャット感想
10月10日は世界精神保健デーなるものだそうで、それの関連イベントとして映画「ボブという名の猫」の上映会があり参加してきました。そして原作に。映画にはなかった母親との和解のシーン、原作の主旨となっている「セカンドチャンス」、見捨てられたと思っているのは自分だけで、誰もが手を差し伸べようとしてくれることを忘れないように、というメッセージと感じました。著者にとってはボブの存在が転機となりましたが、誰もがボブと出会えるわけではない。ボブ的なものの存在を疑うことなく、それを探し、手にすることを諦めないように、→
読了日:10月19日 著者:ジェームズ・ボーエン

クロワッサン 2024年09/25号No.1125[頼りになる生活道具]クロワッサン 2024年09/25号No.1125[頼りになる生活道具]感想
【大人にとって軽いは正義】これに飛びついた。帆布のバッグなんてもう重くて持てません。光文社の年代別女性雑誌は、JJが始まりで読者の成長(加齢)とともに新たな年代向け雑誌を発刊してきたように思うけど、クロワッサンは創刊当時の読者の加齢に応じて内容、ターゲットを変えてきたように思う。今やすっかり初老女性向けの雑誌だ。買い物ガイドが実に痒いところに手が届くセレクト。ポケッタブル高圧洗浄機は絶対に買うぞ!
読了日:10月18日 著者:

世界一清潔な空港の清掃人と日本一のごみ清掃員をめざす芸人が見つけた「ごみと掃除と幸せな人生」 (単行本)世界一清潔な空港の清掃人と日本一のごみ清掃員をめざす芸人が見つけた「ごみと掃除と幸せな人生」 (単行本)感想
清掃の新津さんとゴミ収集の滝沢さん、最強コンビです!共に望んで就いた仕事ではない故に、シビアに向き合えるものがあったのではないか、それ故にお二人揃ってたどり着かれた境地かと思いました。境地=キレイにすることは幸せにつながる。エセスピの「掃除をすれば開運する」とはレベルが違う。大切だから手をかけるのではなく、手をかけるから大切に思えるようになる、この真理を体現されている。昭和の時代から乗せられてしまった大量消費、そこからいかに脱却するか、どんな小さなことでも、できることからやるしかない。
読了日:10月16日 著者:新津 春子,滝沢 秀一

夢と生きる バンドマンの社会学夢と生きる バンドマンの社会学感想
バンドマンとして生きることは夢を追うことである、という定義のもと、夢とは何か、なぜバンドマンなのかというケーススタディ。夢と生きるということは、夢以外のものを切り捨てる必要がある。それが結婚と正社員ってのが限定されすぎと感じなくもなかったが、読んでて将棋の奨励会のことが思われた。将棋の道も歩み続けるには、将棋以外のかなりのものを切り捨てなくてはならないだろう。「けいおん!」という漫画が人気だが、まさに軽音楽部がバンドマンを育むための土壌となっていることが驚きだった。学校というレールに乗ったからこそバンド→
読了日:10月14日 著者:野村 駿

もしもし、アッコちゃん?~漫画と電話とチキン南蛮もしもし、アッコちゃん?~漫画と電話とチキン南蛮感想
親の影響を受けてない子どもとかおらんやろ。ということで(どういう?)ブログに書きました。「誰の人生もドラマ https://connectron.jp/2024/10/book/40351/ 」暇で暇で仕方がなければ、お立ち寄りいただけると大喜びです!
読了日:10月09日 著者:東村アキコ

天使園 「祈り、働け」の日々天使園 「祈り、働け」の日々感想
読友さんの感想に惹かれて。亜紀書房のリリースというだけで信頼できる。修道院というところは、食べて生活するために必要なありとあらゆることをやっているのだなあ。自分たちで賄えるということは、外部からの干渉を拒むことができるということ。色鉛筆の柔らかなタッチが、定規の正確な線によって情緒に流れすぎないように律せられている印象。怠惰に身を委ねない生活の、なんと清々しいことか。
読了日:10月07日 著者:天使の聖母 トラピスチヌ修道院

文章は、「転」。<自分の言葉>で書く技術文章は、「転」。<自分の言葉>で書く技術感想
「三行で撃つ」「百冊で耕す」に続く文章術シリーズの第三弾。熱い、とにかく熱い。人がもつ熱さは吸引力となる。AIには書けないものを書くには、「人間」「生き方」を鍛えるしかない。添削例は非常にわかりやすく、厳しい指導の著者にしては大サービスか。自分ならではの言葉を持つには、自分ならではの身体での体験を増やすしかない。私事ですが、現在10万字チャレンジの課題があり、行き詰まったらこれを開いてます。あ、そうそう、発行元がフォレスト出版ってのがすんごい意外でした。あんなとこがねー(どんな?
読了日:10月07日 著者:近藤 康太郎

ハーモニィ11号ハーモニィ11号感想
知人の作品が掲載されてるので。分厚さは鈍器本なみ。ハーレクインロマンスの出版社。ハーレクインが洋物なら、こちらはドメスティック。男女の交接シーンも少なく、安心して読める。
読了日:10月05日 著者:ハーパーコリンズ・ジャパン

私がわたしを売る理由 (1) (裏少年サンデーコミックス)私がわたしを売る理由 (1) (裏少年サンデーコミックス)感想
パパ活って親ガチャ負け組の必然やないかい、ということをブログに書きました。「親ガチャ問題、一番「ひどい奴だな」と思ったもの 」 https://connectron.jp/2024/10/book/40277/ お読みいただけると大喜びです。
読了日:10月03日 著者:夏子 久

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