嫁との付き合い方わからない[読売新聞人生案内]

60代の主婦。一人息子の夫婦には、2歳になる子どもがいます。初孫で、とてもかわいく、会いに来てくれるのをいつも楽しみにしています。

産後、嫁が仕事に復帰してから、息子が月に1回程度、孫を連れて会いに来てくれていたのですが、最近は来ない月もあります。

なぜ来ないのか気になりますが、連絡して理由を尋ねることができません。

息子が独身の時は、「ご飯を食べにおいで」と気軽に誘えましたが、今は、嫁がいると思うとちゅうちょしてしまい、「お嫁さん」という存在との付き合い方がよくわかりません。私は、うるさいしゅうとめと思われたくないのだと思います。

夫は、来られる時に来るだろうから、放っておけといいます。このまま来てくれるのをただ待つだけの方がいいでしょうか。私は気を使い過ぎ、遠慮し過ぎですか。(滋賀・O子)

こんにちは
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。

遠慮とか謙遜とか、みなさんお好きですよねー(あなたも好きでしょ!)。

これら二つの言葉、違う言葉で言い換えますと、それは「言いたいことが言えない」となります。

自分のwants や needs を表立って言えないのが遠慮。

私ってスゴイんです!ってのを言わないか控えめにするのが謙遜。

みんな、言いたいこと言っていいんやで!!

日本は遠慮や謙遜が美徳とされる傾向にあるので、そこに隠された本音を見失う人の多いことよ。

さて、O子さん、「嫁との付き合い方がわからない」とありますが、わからないのはお嫁さんとの付き合い方ではなく、ご自分の本音なのでは?

自分の本音を隠すことを美徳として、それをずっとされてきた。

これまでは本音を言わなくても、もしくはそれが受け入れられなくても我慢なりやり過ごすことができていたけど、今回はお孫さんという譲れないものが関わっている。

フタをされてきたものが我慢できなくなってきた。

世の中には相手がどう思っているかとか微塵も考えずに、言いたいこと言ってやりたいことやれる人がいます。

そんな人と、O子さんのように「相手がどう思うか」を気にして動けない人の違い、それは「ジャッジの有無」です。

正しくは、「ジャッジをされた痛みの有無」です。

こんなこと言ったらなんて思われるかな

そう思っちゃうのは、

「こんなこと言った」ことで好ましくないジャッジを受けた痛みがあるからです。

遠慮や謙遜が美徳の社会で、うっかり露わにした自分の本音にノーを突きつけられた痛みがあるから。

まずはこれまでに突きつけられたノーに、どんなものがあったかを思い出してみてください。

そして、そのことでご自分がどうなってしまったか。

なかったことにしてしまった wants や needs がたくさんあることに気づかれることでしょう。

O子さんの wants や needs を受け入れるかどうかは相手の都合です。

受け入れてくれなかったからといって、O子さんが否定されたわけではありません。

でも、否定された、って思っちゃうんですよね。

もしも否定されたというお気持ちが強いなら、それはO子さんが自分より他者を優先してしまっていることのシルシ。

犠牲こそが相手を想うことになる、そう勘違いされてるからです。

もちろんそこには、犠牲を強いられた痛みがあります。

まずはご自身に「欲しいものを欲しいと言うこと」を許可してください。

お孫さんに会いたいんだ、そのお気持ちを忌憚なく息子さんに伝えてみてください。

それを受け入れるかどうかは息子さんの都合次第ですが、受け入れることができた息子さんには「お母さんを喜ばせることができた」という暖かい気持ちがやってくることでしょう。

以上をまとめたカードがこちらになります。

🔸ブロックしているもの「犠牲」

🔸では、どうするか「許し」

🔸得られるもの「豊さ」

🔸現状「審判」

回答は小川仁志(哲学者)さんです。

相談者も、あたかも人の家のことを見るように、自分のことを見てみてはどうでしょう。

お嫁さんとどう関わればいいのかが見えてくるはずです。

同じ悩みを人から聞かされたら「そんなの、気にしなくていいじゃない!」と言ってしまうのでは?

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