20代女性さま、セッションの内容を記事化させていただくことご快諾いただきました、ありがとうございます!
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目の前にある問題は転職でした。職場の人間関係がしんどい、そしてこの仕事が自分に向いているのかどうかも疑問だ、できれば自分の「センス」を活かす仕事をしたい、と。
命式がですね、食神格で、通変星でだんとつに多いのも食神。好きなことをやるのが仕事、みたいな方、我慢がもっとも似合わない方です。さ、そんな方がどうして我慢を強いられることになってしまったのか。
出たカードはこちら:
・イヤーカード「死神」
参考拙記事:ジャミロット「死神」
・ブロックしているもの「期待」
参考拙記事:セラピーカード「期待」
・では、どうするか「許し」
参考拙記事:セラピーカード「許し」
・得られるもの「流れ」
参考拙記事:セラピーカード「流れ」
・現状「塔の逆位置」
参考拙記事:ジャミロット「塔」
塔はブレイクスルーの象徴です。逆位置で出ているので、膠着して変革が進んでいない、ですね。
食神にふさわしく、食に関わるお仕事をされていました。でも、ちょっと違うんですよね。楽しむ、というカンジではない。
では、なぜそのお仕事を指向することになったのか。幼少時に喘息がかなりひどかったそうで、食と健康に関わる仕事をしたい、というのが表向きの理由でした。はい、あくまで表向きです。
喘息とアトピーとリウマチはメンタルな要因が強い3大疾病といわれています。病は気から、の典型のようなものです。喘息を誘因する要素がありました。
食べることが好きな一家でした、休みの日は家族で食事にでかけます。そこで繰り返されていたこと、ご両親の言い争いです。衆目を気にせずご両親は激しい言い争いをされていました。
そのためにどうなってしまったか。
人目を気にするようになってしまった。
ご両親のせいで人目を気にするようになってしまった、これが女性さまが向きあうべき問題の本質です。人目を気にしなくてよくなったらどうなれるか、スムーズに行動に移せる、自分らしく好きな場所で好きな仕事をできる。
人目を気にすることで得られるのは白の「たのしい」、
人目を気にしないことで得られるのは黄色の「たのしい」、
両者を統合するとクリーム色の「カステラちゃん」になりました。
参考拙記事:成りたい自分との統合
ではカステラちゃんがやってきたらどうなれるか、行動的になって新しい仕事をやりたい、とおっしゃいました。
現時点でそれが出来ていないのはなぜなのか、何があったらそうできるのか、アドバイスがあれば、とおっしゃいました。
さて、ここでもう一つの根っ子が出てきました。アドバイスが欲しいのです、欲しかったのです、でも得られなかったのです。なぜか。
信用できなかったから、頼れなかったから。
子どもには正論を押し付けるくせに、処かまわず言い争いをするご両親の姿に心を許せませんでした。そして体調を悪くした時も、それは病気ではなくて単なる怠惰だ、と突き放されました。頼ることが出来ませんでした。
お心では強くそれを求めていらっしゃるのです、ご両親と距離を近づけたいのです、でも欲しいものが得られないので自ら遠くに身を置いていらっしゃいました。帰りたいのに帰れない。ご両親を思う気持ちがすごくあるのです。
やりたい仕事がなかなか絞れません。あれもしたい、これもしたい、と出てくるのですがどうも一貫性が無いようです。いえ、ありました(どっちやねん。「センス」を活かしたい、と繰り返しおっしゃいます。ではセンスを活かすとはどういうことか、そもそもセンスってなんなのよ?
やりたいと思っていることに進めるチャンスが過去にありました、でもそれはおかあさまによって瞬殺されてしまいました。おかあさまが大きな原因であることはわかりますが、決定的なものが何かを探らなくてはいけません。
さ、ここでとんでもないものが出てきましたよ。おかあさまからインプットされたもので印象的なものは?とお尋ねしましたところ、人の気持ちを汲取ることだ、とおっしゃいました。
えー?これまでうかがった話からはちょっと意外なものです。どちらかというと子どもに自分の考えを強要するようなカンジなのに、人の気持ちを汲取るですって?
どういうことが人の気持ちを汲取ることになるか、とお尋ねしたところ思い出された光景がですね!!!!
高校の入学試験に合格しました、おかあさんに「合格したよ!」といさんで報告しました。おかあさんから返ってきたものはですね、
合格できなかった人もいるんだから、自分が嬉しいからといって喜んじゃダメだよ、だったそうです。
これがですね、ジョイキラーです、人の喜びに水を差す行為です。こればっかりやられていると、子どもは素直に喜ぶ、ということが出来なくなります。
ちなみに私もそうだったのですが、友人と遊びにいく、と言うと、事故に気をつけろだの、財布を盗まれないようにしろだの、そういったことばかり言われるのですよ。興ざめですよ、興ざめ。さー、遊びにいくぞ!という気持ちが台無しです。そうすると子どもはどうなるか、楽しくなくなるか、もしくは内緒にしてしまう、です。内緒でこっそりやってしまうと、自分がやることに罪悪感を抱いてしまいます。
おかあさまのあまりの正論ぶりに、ひょっとして先生ですか?とお尋ねしましたら、まさしくご両親ともに教師でいらっしゃったそうで。教師としての正論(外面)と、プライベートでの受け入れ難い口論の光景、これは子どもの心をアンビバレンツに引き裂くに十二分なものですよね。
外で口論が始まるきっかけはいつも、何を食べるか、というメニューを決めることだったそうで、おかあさまは自分が食べたいものを子どもに食べさせたいのです、ヒトクチわけてもらうために。子どもは拒みます、だって食べたいもの食べたいですもん。するとおとうさまがおかあさまに怒ります、食べたいもの食べさせてやったらいいじゃないか、と。そこから始まるのですね。
食べたいものが食べられない、自分で選べない、人に合わせなくてはいけない、と思ってしまった。ここから「苦しい」という感情が出てきました。
参考拙記事:ターゲットとする感情の見極め
姿を現したのは3歳ちゃん、喘息で苦しいです、助けて、楽にして、と言ってます。大丈夫だよ、お医者さんとこで点滴してもらえたら楽になれるよ、と言って安心させてくれたのはおばあちゃんでした。おかあさんじゃないんです。
教師というお仕事が忙しいおかあさんに代わって世話をしてくれていたのはおばあちゃんでした。
安心をもって未来に進んだら60歳になることができました。60歳は家族に囲まれ「センス」を活かした仕事が出来ています。60歳から現在の自分には、別の道に進めてよかったね、という言葉が。現在の自分からは、自分の好きな道に進んだらいいよ、という言葉が。
さー、やっぱり「センス」です。単にやりたいことが出来なかった、というのではなくて、自分のセンスが活かせなかった、という穴ぼこがありそうです。
そこから出て来たものは、おかあさんが洋服を選ばせてくれなかった、ということ。なぜそれが出来なかったのか。
急かされたから。
保育園に登園する朝、じっくりと服を選びたかったのに、さっさと選びなさい、その服じゃなくてこっちにしないさい、とおかあさまからいちいちダメ出しがあったそうです。
進路をなかなか決められないこと、決めてもなかなか一歩を踏出せないというお悩みがありましたが、つまりですね、時間さえかけたらいいんですよ、時間をかけられなかったから決められなかったのですよ。人と同じような短時間で決める必要なかったのです、決めちゃいけなかったのです。
言いたいのに言えなかった言葉は
自分のことは自分で決めさせて、せかさんとって、口出しせんとって
でした。
考えるための間がちょっとでもあると、おかあさまからは「さっさとしなさい」とか「こっちにしなさい」という指示出しがあったことでしょう。そりゃー自分で決められなくなりますよね。
早く決めたい、進むべき道をクリアにしたい、というお気持ちはヤマヤマですが、時間をかけることこそが課題になってますので試行錯誤、模索の期間を持つことこそが大切です。
ご多分に漏れず職場には苦手なお局さまが存在しています。これはもう、おかあさまのシャドー以外の何物でもありません。学生時代も女子の集団が苦手だったそうです。
参考拙記事:女が苦手なのはなぜか
おかあさまからインプットされた「人目を気にする」「急かされるからじっくり選べない」という痛みから解放されたなら、お局さまの顔色をうかがうこともなく、やりたいことに向って焦らずに歩を進めていくことができます。何がなんでも早く辞めなきゃ、という焦りから解放されて、ご自分のセンスを活かせるお仕事を時間をかけて探していかれたらいいですね。
やりたいのに出来なかったこと、たーくさんあったはずですから。それを片っ端から体験してみるだけでも、抑えら得ていた心は喜びますよ。
期待していたのはおかあさまからの嬉しい言葉、一緒に喜んでくれること。それが得られなかったので、楽しんじゃだめなんだ、と思ってしまった。楽しむことをご自分に許してください。そして幸運の流れに乗っていって、さまざまな物を体験して、自分に必要なものを取り込んでいって新しい自分になっていってください。