1)ハイヒールを履かない女は女じゃない
2)ハイヒールを履かない女は女じゃない
3)ハイヒールを履かない女は女じゃない
4)ハイヒールを履かない女は女じゃない
*
一晩あけてまたお越しくださいました。シトロンさんで昨日買われたレモンイエローのトップスがとてもお似合いです(画像がないのが返す返すも残念!)。
2日目の課題はタイムラインを未来に進めること、そして気になっている箇所が2つ、なぜ絵の道に進むことになったのかということと、どうしてお姉様たちはそうもMさまをバカにするのかということです。絵との関わりのきっかけはありましたが、あまり深い意味はなさそうです。そしてお姉様たちのこと、また新たな記憶がよみがえってきました。
5年生の時、食事の後の洗いものをしておかあさんのお手伝いをしていました。それをお姉様たちは、なに洗い物なんかしてるのよ、とまたまた揶揄にかかってこられたそうなのです。バカにするな、あんたたちもおかあさんのこと手伝ったらどうなのよ、自分たちは好きなことばかりして!という実に強い怒りがでてきました。Mさまはほんとお小さい頃からケアテイカーをなさっているのです。なぜMさまだけがその役割を背負ってしまったのか、その理由となるものもはっきりとした事は出てきませんでした。
おかあさまの愚痴の原因となったのはおばあさまでした。おとうさまのおかあさまです。これまたよくありがちなパターンで、おとうさまは自分の母親と妻の間に立つということをなさっていませんでした。姑の攻撃から妻を護ることが出来ていなかったのです。護っていないだけではなくて、妻より自分の母を優先していました。諸悪の根源はおとうさん、というところに着地するのかなと思ったのですが。
参考エントリー:おとうさんのせいであなたはどうなってしまいましたか?
が。
おとうさまの出自にどえらいものがありました。
おとうさまのおとうさま、つまりおばあさまのパートナーであった方には妻子がありました。それを承知でおばあさまはおとうさまを産まれたのです。そして苦労が始まりました。おばあさまの苦労を見ておとうさまは、僕が母を守らなくては、と思っていらっしゃったようです。
が。
おばあさまはおとうさまの姿に自分のパートナーの姿を重ねていました。おばあさまはおとうさまを息子として見ていたのではなく、結ばれることがなかった恋人として見ていたのです。おとうさまにはそれがわかっていたのでしょう、恋人の身代わりではなくて自分を見て欲しい、息子として接して欲しい、という思いがありました。おとうさまにとっておかあさまは、決して自分を見てくれない母親です。おとうさまはずっと母親を求めているのです。母親に振り返ってもらえないという穴ぼこを、おとうさまもまた持っていらっしゃるのです。その母親にMさまのおかあさまがかなうはずもありません。
そして、このあたりの事情をわかっていたのが兄弟姉妹の中ではMさまだけだったという不思議。すべの事情をわかってしまったMちゃんは、おとうさまにもおかあさまにも振り返ってもらえない悲しさを感じてせつない思いを抱いていらっしゃったことでしょう。それがMさまにケアテイカーの役割を引き受けさせてしまったのです。
なぜMさんだったのか、お姉様たちではなかったのか、これはもう、与えられた役割としか言い様のないものですね。Mさまは親から省みてもらえなかった子ども、夫から省みてもらえない妻をケアするという役割を担われたのです。
次回、最終回です。