誇り高き自宅警備員

初めてコネクトロンにお越し頂いてからちょうど丸3年となる40代女性さま(Aさんとします)、ずっと執着していたものからようやくご自分を解放されました。その過程、たどりつかれたものがたいそう印象深かったので拙ブログでご紹介させていただけないかとお願いしましたところ、「同じような苦しみを抱えてらっしゃるかたのお役にたちますならば喜んで」とご快諾いただきました。ありがとうございます!

同じような苦しみって何ですか?とお尋ねしましたら、「親に肯定されなかったこと、褒められなかったこと。そこから逃れるための私の努力(勉強)をも、自分たちのお陰であると主張し、自慢の種にしたこと。」とのこと。

以前にもアンケートを頂戴しています。
参考エントリー:女の幸せ
これを読んだら、めでたしめでたしなんじゃないか、ってカンジなんですけどねー。

家を守ると選択された後、負担のない程度で、でも多少は家計の足しになるように、とパート勤務を始められました。その是否をサイコロで見たところ絶賛大ゴーサインだったのです(どんな卦が出たのかは失念)。数ヶ月勤務を続けられていましたが、持ち前の有能さに目をつけられ資格取得を求められるようになりました。

資格取得の是否をサイコロさんにお尋ねしたところ、背中を押すものは出なかったのです。その職場はAさんの優秀さ、旺盛な知的好奇心を満たす場ではありませんでした。かといって転職をうながすものでもありませんでした。現状維持、様子を見る、という結論になりました。

そして2ヶ月後、職場から資格取得のプレッシャーがさらに強くなった、資格を取得しても責任が増すばかり、できれば仕事を辞めたいというご相談。その依頼文にしたためられていたお気持ちにこれまで執着していたものの本当の姿が現れていました。

サイコロさんは、辞める、にゴーサインを出しました。

なんで2ヶ月前とは異なる結果となったのか。さらに追い詰められることによって気づきを得るためでした。トラブルとは気づきの機会です。気づくことが出来れば、ミッションクリアです。学ぶための場から解放されます。

短期間でも家を出ることによって、ご自身の家での重要度がわかったのです。家族にとっておかあさんが外で仕事をするよりも、家に居てくれるほうが嬉しいのです。おかあさんが家に居ることを楽しんでくれていることのほうが嬉しいのです。

かつて居場所がなかったご自分の家、居場所を外に求めました。認められることだけを求めて、重い負荷をご自分に課していらっしゃいました。

褒めてもらえなかったから

褒めて欲しかったから

これは多くの方が口にされる言葉です。でも褒めて貰えないことによってどのように傷ついていたのか、そのことによって現在どうなってしまっているのか、それが本当に腑に落ちるまでにAさんの場合3年の時間を要したわけです。

自分の痛みのほどが認識されると、得ているものの大きさもわかります。いかに家族から愛されているか、ということが。家族以外の人間に評価を求める必要はないのだ、と。これまでは他者からの評価を得ることがモチベーションでしたが、ついに本当に自分がやりたいことをやるというスタートラインに立たれたのです。

頂戴したメッセージはこのように締めくくられていました。

当面は、誇り高く自宅警備員いたします♪

自宅の警備はほかの誰にも出来ないことです。大切な役目です。家族が安心して戻ってこられる港の保守業務を誇りをもって遂行なさってください。欲しかったのに貰えなかったもの、港、しっかりと手にされてますね。

3年という時間を費やして、私にも素晴らしい港を見せてくださってありがとうございます。

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