山崎邦正は月亭方正の役割だった

2015-12-19

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🔴当記事タイトル　：山崎邦正は月亭方正の役割だった

チビが小学校何年生までだったかなー、コロコロコミックとコミックボンボンを毎月買ってました。小学生男子の必需品ですよねっ。お付き合いで読みながら、私もはまってしまった漫画がいくつかありました。その中のひとつがこれ。

学級王ヤマザキ（１） (てんとう虫コミックス)

作者: 樫本学ヴ
出版社/メーカー: 小学館
発売日: 2013/05/21
メディア: Kindle版
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山崎邦正を知ったのはこの漫画で。たまにテレビで見た感想は、この人の芸っていったいなんなの？でした。

テレビで見かけないなと思ってたらいつの間にか落語家になってて。

僕が落語家になった理由

作者: 月亭方正
出版社/メーカー: アスペクト
発売日: 2013/01/25
メディア: 単行本
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読書メーターに書いたレビューは

山崎邦正といえば「ヤマザキ一番」のイメージしかなかったのだけど、いやー、実に芸に真摯な方でいらっしゃいますね！！彼をそうさせたのが落語だったわけか。天職、天命という単語が頻出ですけど、天職ジプシーの方がうっかりこれを読んだら誤解しそうなので、月亭方正さんにはそれに至る長い時間があったということ、降って湧いてきた天職ではないということをわかっていただきたい。やっぱ天職ってのは、頑張ったご褒美に出会えるものなのんですよ。

本日のテキストはこちら。

朝日新聞　週間番組表より

結局僕がやってきたことは、目の前のお客さんを楽しませる『芸』ではなく、テレビの中の『役割』やった。

今ではテレビ番組の「役割」も、「あの頃とは違う。僕には落語がある」と、喜んで引き受けられるように。

役割とはいわば与えられた、課せられた着ぐるみ。ほんとの自分ではありません。役割は人から求められるものなので、役割をやっていると他者からは認められます。評価を得られます。でもそれは本当の自分で得たものではないので、役割によって得られた評価は自分自身の達成感や充実感にはつながりません。

役割を脱ぎ捨てて真実の自分を生きることが求められています。

役割は家族の中でできあがることがほとんど。
参考エントリー：なんてったってアイドル（役割）
弄られることが多いという方は、小さい頃やってたピエロを大人になってからもやってるってことが多いですね。
参考エントリー：電話が怖い

自分を出してください、とお伝えすると、いつもいつも出してていいものか、とおっしゃる方が多いです。そらー役割が必要な時もあります。大切なのは、自分の素が何かをわかっていることです。わかった上での役割ならいいですが、素がわからずに役割をやってしまっていると本当の自分が文句を言います。

着ぐるみ、暑いわー、と。

セッションの際に、着ぐるみの存在に気づいていただけて、脱いでください、と言ったら、寒い、とおっしゃった方がいらっしゃいましたよ！！着ぐるみとはまさに、弱い素の自分を守るための存在なんですよねー。

素の自分は弱いということに気づくこと、何によって弱くされたのか、何に傷つけられたのか、に気づくことが必要。気づけば着ぐるみは必要なくなります。暑い時には脱げるようになります。

役割の怖いとこは、望まれる役割をしていると相手にもそれと対になる役割をやらせてしまうことなんですよねー。いじめられっ子の役割をしていたら、相手はいじめっ子にならざるを得ないのですよ。なので相手をいじめっ子という役割から解放してあげるためには、まずが自分がいじめっ子の役割から脱却すること。いじめられていることは自分の本質ではなく、過去においてその役割がたまたま必要だったからうっかりやってしまったものを単にやり続けているだけ、と気づくことです。

そしてその役割にどんな必然性があったのか、どんな攻撃から自分を守るための着ぐるみだったのか。

ちなみにコミックボンボンではまったのはこれ。