逃げ損ねた妹の損な役回り

40代女性さま、セッションの内容をブログ化させていただくことご快諾いただけました、ありがとうございます!

でもねー、実はねー、書きたくないのです(どっちやねん。

敗北の記録なのですよ、コネクトロン史上最強の難物件だったのですよ。

フルセッションの流れがこちらになります、未読の方は目を通していただけると喜びます。

このプロセスのですね、8(ターゲットとする感情の見極め)で止まってしまったのですよ。これより先に進めることが出来なかったのです。これ、ほんま初めてなんです。

提示されたお題は職場の人間関係でした。これだけでしたら問題の図式はすぐに見えたのですよ。たいへんよくあるパターン、力のある人が力出しちゃダメってずっと思っててうっかり力を発揮したら叩かれる、です。解決策としては、自分はできる、と己の有能さを認めればいいのですよ。もとい、発揮すればいいのですよ。

己の有能さを発揮するとは何か、つまり「自分を出すこと」です。この方は「自分を出せない」のです。

では、どうして出せなくなってしまったか。

登場人物の紹介です。
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おとうさまはご本人さまが産まれる直前に亡くなっていらっしゃいます。おとうさまの記憶がまったく無いそうです。おかあさまはおとうさま亡き後、女手ひとつで2人の娘さんを育ててこられました。

何かが出来なくなるには2つのパターンがあります。誰かは出来てるけど私は出来ない、と、誰かが出来なかったから私も出来ない、です。後者はわかりやすいんですよね、拘束状態が当たり前だと思ってしまう、です。

前者がですね、出来た人はなぜ出来たのか、いち抜けた、をしちゃったからです。さー、これまでにもあった事例です、逃げ損ねた人は羽ばたけないんですよ。

長女、長男はしっかり者の看板を背負わされることが多いですが、それに負けず劣らず多いのがですね、羽ばたいちゃった姉兄のかわりに荷物を背負わされるというケースです。

家に縛られることなく、自由に飛び立つ力を持った兄姉は妹弟を置いて出て行っちゃうのです。置いていかれた人がまだいます、親です。つまり残された妹弟にはもれなく親の世話という役割が課せられるのです。逃げ損ねたのですよっ。

自由奔放なおねえさま、そのお姉さまに翻弄されていたおかあさまは呪いの言葉をインプットされたのです、「あんたは大丈夫よね」と。おかあさんを心配させてはいけません、心配をかけない大丈夫な娘をしなくてはいけないのです。これがこの方をずっと縛っていたものでした。真面目な娘、ハメを外さない娘、親を心配させない娘。

現在はおかあさまとお姉さま夫婦と同居されてます。このまま一緒に暮らすわけにもいかず、いつかは独立。となると、一人で暮らしていく力が必要です。親の望む娘という役割をされてる方のご多分にもれず、この方も力を発揮して成果を得るという経験をあまりされていません、当然、自己評価は低いです。

では、出たカードを見てみましょう。
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1:イヤーカード「太陽」
2:ブロックしているもの「過去世」
3:では、どうするか「真実」
4:得られるもの「成功」
5:現状「悪魔の逆位置」

独り立ちというか家を出る手段として忘れられがちなのが結婚です。太陽のカードはそっち方向(どっち?)での成果を強く示唆していますね!

そして過去世、なぜおかあさまは夫を亡くすことになったのか、なぜご本人さまは父親を知らずに育つこととなったのか、このあたり祖父母の代、さらに上の世代まで掘り下げていけば何か出てきそうです。残念ながら、そこまでたどり着くことは出来ませんでした。

真実は「役割を脱ぎ捨てる」ということ。おかあさまはですね、「あんたは私の面倒を見るためにいるんや」と明言なさっているそうですよ!!会社から帰ってきたらまずはおかあさまのお相手。おかあさまのオファーに応えるということが最優先事項なのです。

なんと、自室のドアは開けっ放しでいつでもおかあさまが入って来られるそうで。いつ入ってくるかわかんなかったら、年頃の娘さんがひとりであんなことやこんなこと出来ないですよねっ。おかあさまとご自身を隔てるものが無いのですよ。密着ならば相互という関係ですが、おかあさまが一方的に要求をぶつけてくるだけなのです。そしてそれを受け止めることをなさって来られたのです。

ひとつ屋根の下に住むおねえさまは、おかあさまのオファーを断れるのだそうですよ。でも、妹は断れないのです、自分の作業の手を止めてでもおかあさまに応えるのです。

おかあさまに費やしてこられた時間とエネルギーはかなりのものでしょう。それをご自分のために使えてたらねー。

成功は自分が幸せになることによって他者も幸せにしてあげれること。子供の犠牲の上に成り立つ幸せは親の幸せではありません。娘という役割を卒業して得られる幸せこそが親の本当の幸せなのですよ。

で、現状は悪魔の逆位置なので成果を掴みに行く時、です。

さー、パートナーシップに向けて一歩を踏み出していただきましょうかね!!

ではここで問題です。パートナーシップを掴むために必要なことはなんでしょうか?献血ルームで結婚報告、就職報告をしてくださった方々が口を揃えておっしゃったことですよ、過去記事探してくださいね(おい、こら。

それがですね、まったく出来ていらっしゃらない。本音を出したことがない、と恐ろしいカミングアウト!!

おかあさまのせいでどうなってしまったか、「殻を破れない」とおっしゃいました。

殻をやぶらないことと殻をやぶること、この2つを統合することにしました。

殻をやぶらないことで得られるのはピンクの安心、やぶることで得られるのはブルーの安心、2つを統合すると黄色のツルちゃんになりました。

通常はこの後にネガな感情を引っ張り出すのですが、どうにも出ませんでね!!統合するものがまずかったか、ということで、今度は「本音で話さないこと」と「本音で話すこと」を統合することに。

本音を出さないことで得られるのは赤の「よかった」、本音を出すことで得られるのは紫の「嬉しい」、2つを統合すると黒のピーちゃんになりました。

おいおい、黒だよ、黒。いや、別に黒でもいいんですけどね。黒というのが「よかった」や「嬉しい」を表すにふさわしい色かというと、やはりちょっと違和感ですよね。ということで(どういう?)ここからも感情は出てきませんでした。

どんづまり。

自分を出すことへの抵抗、それは出し放題だったお姉さま由縁のものです。ご自分のことを姉とは相対するものだ、と思っていらっしゃるのでおねえさまの長所である部分と同じものを自分が持っていることに気づいていらっしゃらない。

理路整然、という言葉が何度も出てきました。私は理路整然とできていない。ぶつかる上司も姉も理路整然としている。それが無いから自分はダメなんだ、と。

ほんまにねー、人って自分のこと全然わかんないんですね!!

この方のお話ぶり、まさに理路整然以外の何物でもないんですよっ。実にきっちりと組み立ててお話される。こんなにクリアな思考されてるのにご自分のことを何の取り柄もないみたいにdisられるのですよねっ。自分ではわからなくても周囲にはわかる、職場でもその理路整然ぶりは認められているはずです。その力ゆえの登用もありました。

が。

自分がそれを認めていないので、その力を発揮すると抑圧されるのです。

力のある方が抑圧されることにも例外はありません。ほんとなら5のステージにいるはずの人が、私なんてどうせ3だわ、って3のステージを自分の居場所としている。するとほんとに3の人たちが、あんたの居場所はここじゃない、と弾き出そうとするのですよ。これがイジメの図式です。

だから居場所を3から5にあげたらいいのですよ。5のステージで持てる5の力を惜しみなく発揮すればいいのですよ。

お姉さまの代わりに引き受けてしまったおかあさまのお世話係、その役割を果たすことに持てるほとんどのエネルギーを使っていらっしゃいました。当然ご自身のアンテナは本来の機能を果たしていません。まずはアンテナのリハビリです。

生活に嬉しい、楽しいの要素を増やしていただくこと。そして役割からの卒業を目指していただくこと。おかあさまが自らお世話係を解放することはありません。自らが卒業する意思を持っていただかないとね。

アンテナのリハビリを進めていただいた暁には、セッションの続きをさせていただきたいですよ、リベンジ、リベンジ!!

最後までお読みくださりありがとうございました✨
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