ちょっと前にこの本を読みました。
- 作者: ビートたけし
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/10/13
- メディア: 新書
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感想は読書メーターにあげました。
https://bookmeter.com/reviews/70299031
ビートたけしがずっと苦手です。なぜ彼はこうも評価されているのか、ということがわかるかと思って本を手に取ったのですが。
が。
誰かにあだ名をつけるとしたら、「お化粧仮面」というあだ名をつけるとしたら、どんな人につけますか?
お化粧仮面という言葉からポジなもの、ネガなもの、どっちを感じますか。
誰かにお化粧仮面というあだ名をつけることによって、その反応が「うけるー(笑)」みたいなものだったら、あだ名をつけること、「うけるー(笑)」と反応すること、それぞれにどんなものを感じますか?ポジなものですか、ネガなものですか?
「お化粧仮面」というあだ名をつけることができて、それに対して「うけるー(笑)」と反応がとれることが自分の取り柄であるとするなら、それはいったいどんなリソースゆえに可能なことだと思われますか?
たけしの芸のすべてを知っているわけではありませんが、「毒舌」と評されている部分、その行為は人を貶めることによって成立していると感じています。
お笑いでありがちですよね、人を堕とす、自分を堕とす(自虐する)ことで笑をとるというもの。
前者と後者では、それを受け取った人から引き出すものが大きく異なります。後者はですね、そんなことないよ、という憐憫を引き出しがち。前者は、隠れていた潜在的な悪意を水面にひっぱりだすのです。
そうそう、私もそう思ってたよ
もしくは
そんな風に思ったことなかったけど、言われてみたらそうかも
引っ張りだされて初めて存在が認識されるもの。
ちなみに日干(にっかん)の乙(きのと)、これは自分が弱いがゆえに労わるというよい感情を人から引き出すものです。
共感というのは心地よいものです。
アグネス・チャンが日本に来たばかりの頃、なかなか友達ができずにいたらこんなアドバイスが。
これはあなたにだけ言うんだけどね、と秘密を共有することをしなさい、と。その秘密は黒ければ黒いほど有効だったようです。
隠しておきたい自分の中の黒いもの、共有できる人がいることによって罪悪感が軽減されるのではないでしょうか。
毒舌、人を貶める言動に人々が反応するのはいわば、懺悔の部屋で行われている行為と同じ意味があるのかもしれませんね。
そうそう、同じ同じ、と尻馬に乗るだけの人はいいのです、自分の罪悪感から解放されるから。
でも。
旗振り役はその悪意を一方的に受け止めることになるのですよ。自分だけが泥をかぶるのですよ。気付かないうちに。人が吐き出した悪意を自分の中に溜め込んでいくのですよ。
悪意は罪悪感へと姿を変えています。
知らないうちに、自分の中は罪悪感でいっぱいになっています。もちろん自覚はありません。
悪態をつくことが自分のキャラだと思っていました。人が言えないことを自分が言うことによって出せなかった感情を出してもらえるのだ、という風に思っていました。そのことに対してとある方から、「あなたがわざわざ人の泥をかぶることないんだよ、汚れ役することないんだよ」と言ってもらえました。
「お化粧仮面」とあだ名をつけれること、それは本当に長所でしょうか。
黒い笑いをとれていることは、ユーモアがある、ということになるでしょうか。
黒い笑い、確かにあります。ガス抜き効果を果たすこともあるでしょう。
が。
人を貶めることによって発生した悪意、吐き出されたものは誰かを幸せにしますか?
名付けられた当人にも聞かせられない「お化粧仮面」という言葉、それを生み出せたことが自分のユーモアの才能だと思えますか?
だとするなら、ユーモアという言葉の定義の概念を共有することはできません。
それは仕方のないことですね、人によって考えは違うのだから。
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