2)卵焼きが得意なのはなぜ?

結婚に逃げると結婚から逃げられなくなるよ、というのは柴門ふみの名言であります。ええ、まさに私も!どこから逃げたのか?家、親に決まってますやん。親から逃げる手段に結婚を使ったら絶対にあきませんね。

それと同じで(同じなのか?)家から逃げるための手段として仕事を使ったらあきませんし、その逆もしかり、仕事から逃げるために家にこもったらあきません。

2年ほど前に「京大でて専業主婦ってもったいない」という記事がプチ炎上していました(今は削除されています)。いろんな意見がありましたが、私が一番目を惹かれたのは「じゃあ何をしたら許されるの?」でした。

自分はやりたいことがあって京大にはいって、やりたいことがあるから主婦になったのに、なんでそれが責められるの?と。まあ責める人は誰がなにやったってなにやらなくたって責めるのですよ。

そう、やりたくてやってるんならいいんですよ。

いえ、よくありません(どっちやねん。

往々にしてあるのは「やりたくてやってると思い込んでしまってる」、「やりたくてやってるのだと言い聞かせてる」です。

もいっこ。

やりたくてやってるのだけど、適性がない。

いえ、ないわけではありません(どっちry。

やってることより他に、もっと適性のあるものがある、もっと成果を得られるものがある。そのことに対して人は、「もったいない」というのでしょうね。

でも、成果よりも自分がやりたいと思う気持ちのほうが大切ならばいいのですが。

が。

命式の説明をさせていただくときに、ブルドーザーと田植え機の例をよく使いますけど、持って生まれたものがブルドーザーだったらガンガン力仕事をしたらいいのですよ。細かい作業に適性があれば田植えをすればいいのですが。

が。

ブルドーザーとして生まれたのに掘削作業はいやだ、ほんとにやりたいことは田植えなんだ

田植え機として生まれたけど、こんなチマチマした仕事はいやだ、ガンガン掘りまくりたい

そうか、そうか、じゃあやりたいことをやればいいよ、となるのですが。

が(しつこい。

なぜブルドーザーとして生まれたのに掘り起こし力仕事が嫌なのか、なぜ田植え機として生まれたのに苗を植える作業がいやなのか、その”いや”の部分の正体を明らかにせずにやっても、望む道につながりにくいです。

細かい仕事が好きだから田植えしたいんだ!だったらわかりやすくていいのですが。

前振りが長くなりました(前振りだったのか)、卵焼きが得意なのはなぜ?の続きです。

かんむすさん、家から出ないのだそうです。最低限の買い物ぐらいに外に出るくらいで、ほんで家で何してるかというとゲームなのです。ゲームの世界はよくわかりませんが、かなりの入れ込み様、優秀な頭脳をゲームの攻略にすべて注ぎ込んでいる、という状態なのでしょうか。

ま、できる人ってほんとなんでも出来ちゃうんですよね。それが困ったとこなんですよね。

かんむすさん、実はコネクトロンとはお付き合い長いです、かんむすさんのことを書いた過去記事あるんだけど、見つけられなーい。

お仕事のこと、お子さんのこと、いろんなお悩みがありました。閉じこもりっきりなことでご自分を責めて、外に出ようかというご相談も過去にありました。まー、その時々で対応させていただいてきたのですが。

が。

今回はですね、ご主人さまが組織内で昇格をされ、それに伴って仕事が増えた、家にほとんどいない、体は心配だし、でも仕事辞められたら経済的に不安だし、じゃあ私が働かなくては、でも外に出るのは不安、家にいてもゲームばっかりだし、とグルグルになってしまわれました。

かんむすさんの閉じこもりっきりをご主人さまも気にはなっていたようで、外に出たらどうか、という提言はこれまでにもあったのですが、さしたる必然性がないので勤めに出ても長続きしませんでした。

そして家にいるからといって家事を徹底するわけでなし、そのことにも罪悪感を持っていらっしゃいました。

かんむすさんは勤め人時代のキャリアがあります、それは確かに活かさないともったいないのです。でも稼がなくてはいけないわけではないから、もったいない感もそう堪えないのですね。

そして、仕事で力を発揮したい、というお気持ちも無くはないですが継続しない。

なぜなら。

かんむすさんが力を発揮した仕事、それは消去法で選ばれたものだったからです。たとえ消去法で選んだ仕事だとしても成果を出せてしまうのが優秀な方の困ったところです。

この消去法で選ばざるを得なかった、というところこそがかんむすさんの穴ぼこです。

消去法というのはいわば、あきらめの選択の結果ですから。

ご主人さまの激務のため、かんむすさんちょっと不安定になってしまいました。その様子を心配したご主人さまが「外に働きに行けば?」とおっしゃったそうなのです。

そしてですね、なぜか「俺と結婚したのが失敗やったんや」というとこに飛躍したそうで!!

かんむすさん、ご主人さまの愛情には微塵も不安を感じていらっしゃいません。彼は私のことが好きだ、と明言されます。そのご主人さまに「俺と結婚せんかったほうが幸せやったんや」まで言われて、そんなこと言わせてしまう私、と定番の罪悪感のスパイラルにどハマりしてしまったのです。

このタイミングでコネクトロンにお越しくださいました。

家にいるのが好きなんだったら家にいたらいいだけのこと。

でも、家にいても家事に熱心なわけでもなし、と自分を責められます。

外にでてまた人間関係でトラブったらどうしよう、と怖いです。

外に出る、つまり勤めに出るということは、どんな仕事をするか、という選択も必要なわけですね。

出ることを決定する前に必要なのは、何をするか、です。

ここでかんむすさんはまたまた定番のフレーズを口にされました。

私は何がしたいのか

私は何ができるのか

前者のベクトルは未来に、後者のベクトルは過去からのものです。過去と未来に向き合う、見極める、という作業が必要になってきます。

続きは こちら

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