気持ちを出してください、文句を言ってください、というと、よっしゃ、言うぜ!と速攻で行動に移してくださろうとする方がいらっしゃるのは嬉しいことなのですが。
が。
出す相手、言う相手には気をつけてください。
たとえば気持ちをぶつけたい相手がパワハラ上司であるなら、文句を言いたいのが親であるならば、絶対に当の上司や親御さんにはぶつけないでくださいね!!
なぜなら、発したものに対して期待したものが返ってくるとは限らないからです。期待はずれは傷をさらに悪化させます、どうせ言ってもダメなんだ、という諦めを伴って。
なので”まず”は、現在の自分から過去の傷ついていた自分(ちっちゃいちゃん)に対して「辛かったよね」と声をかけてあげること、それによってちっちゃいちゃんの穴ぼこが埋まったなら、眼の前の出来事にこれまでと同じように傷つくことがなくなっていきます。
ぶつけたい相手にぶつけるのは、上記の作業が終わってからにしてください。ま、この作業が終わった後なら、ぶつけたいという気持ちがなくなっていることも多々。
本日のテキストです。
朝日新聞「悩みのるつぼ〜漫画を捨てられた憤りが蘇る」
回答者:姜尚中
率直に親に話してみたらどうでしょうか
ダメ、ダメ、絶対にダメ。
稀に望んだ通りの謝罪、共感が返ってくることもありますが、ほんとに稀です。
なんで漫画すてたのよ!って言って、だって邪魔だったから、とか、勉強の邪魔だったから、とか返されたらどうします?
相談者のテキストに、
高齢ながらまずまず元気な両親との関係は悪くはありません
これって、ぶつからないように自分を出してないだけです。だから相談者の方も、暴走しそうで怖いです、とおっしゃってるのです。積年の溜め込んだものがあるということがわかっているから。
漫画のことはあくまできっかけ、この時点でそれを相談しようと思うほど飽和状態になっているということです。
漫画を捨てられた痛みは、漫画が大切だったことの証。痛みに向き合えば、大切なものの輝きがさらに増します。
漫画捨てられて嫌だったよね
猫を捨てられて嫌だったよね
嫌だったっていうのわかって貰えなくて辛いよね
言いたいことを言いたい相手に言う前に、「まず」はご自分で寄り添ってあげてください、傷ついている自分に。
わかってあげなくてはいけないのは、「まず」は自分なのですよ。相手に求めることなく、自分で完結できるってとても安全なことですよ、相手に左右されることないから。
丶(・ω・`) ヨシヨシ