着物生活を卒業しました

みなさんご存知のように(知らんか)14年間着物生活をしていました。

 

していました、と過去形なのは、このたび着物生活を終了したからです。質より量なタチなので、かなりの量の和装関連グッズが狭い拙宅の空間を占領していましたが、腰ヒモ1本残っておりません。

 

着物警察から”ゴミ”とか”クズ”とか罵られたポリエステルの着物は売ることもできず、ゴミそのものの処理をするしかありませんでした。

 

小唄のお師匠さんからちょうだいしたお着物たちは、大切に着てくださる方に委ねました。 

https://connectron.jp/archives/481

明治うまれ、死ぬまで1回も洋装をしたことのない祖母の姿を小さい頃から見ていて、私も大人になったら着物生活をするんだ、と思っていました。

 

着物生活を始めるきっかけとなったのは、勤め人生活を断念せざるを得なくなったため。どうせ勤めに行けないなら好きなことするか、と和裁と着付けを習い着物生活に足を踏み入れたのです。

 

小さい頃からの夢がかなった、と一瞬あがりましたが、着物はお金がかかります、それでなくても仕事がないのに、着物生活しようなんてのがバカですよね!

 

お金がないのでいい着物は買えませんし、着付けも途中でやめました。すべてが中途半端。そ、私の14年の着物生活は”中途半端”としか言い様がありません。

 

勤め人を辞めたかわりに、と、やけくそで意地になってましたね。着物を着続けることで、負けるもんか、という気持ちを保っていたように感じます。

 

最後に着物を着たのは去年の4月、鍼灸学校の入学式。以来、着物着る暇がありません。物心身ともに余裕がないと着物生活はできません。ニアリー熱帯な日本の夏に着物生活は不可能です。

 

まったく手付かずの物が占領しているスペースがとめどなく邪魔に思われました。若い頃なら気軽に着れるジャンクな着物も、年をくった熟女(ぷっ)の私には似合いません。テキスタイル的に魅力的だったポリエステルの着物たちのかつてはあった魅力が壊滅しました。

 

そして休学中の鍼灸学校、4月から復学の予定ですが、復学できる感じがまったくしませんでね!!母の施設に通う時間と勉強の時間、両方調達できるのかしら。復学までに習ったとこの復習をしておこうと思っていたのに、それもまったく果たせておりません。

 

どうしたもんだか、という悩ましいときに、人の死に時までばっちり当てるという凄腕占い師さんに、鍼灸師に向いてない、と断言されましてね!

 

みなさんご存知(ry)、鍼灸学校に入ることの是非を私はサイコロで見ていないのですよ。ダメとでても後ろ髪ひかれるし、ゴーサインがでてもやっていけるかどうか不安だし。最終的に背中を押されたのは、やってみたい、という気持ちでした。

 

やってみたい、という気持ちさえ納得できたらいいのです。これが、自分で確かめる、ということですね。

 

もともと自分が治療家になるつもりはなく、氣鍼医術のサイト作りの理論武装が目的です。つかの間通った学校で、その目的はかなり果たされました。

 

常日頃自分で言ってます、向いてるかどうか、ではなくて、田植えをしたいブルドーザーさんにはどうするか、トンネル掘りたい猫車さんにはどうしてもらったらいいか。なので、向いているかどうか、という言い方は極力しないようにしています。それを口にしてしまうと、可能性が狭められてしまいますからね。

 

適性のなさだけでなく、順調にすすんで国家試験を受けるであろう時期、その時期では間違いなく落ちる、とも断言されまして。

 

鍼灸学校に入ると決めたとき、いろんな人から言われました、時間とお金の無駄だ、と。それを本業に費やしたほうがよほど成果になる、と。

 

それは100も承知です。それでも、やりたかったのです。

 

しかしすでに1年無駄になってます、これから3年、ひょっとすると3年以上かかるかもしれない、そこにお金と時間を費やすことに不安が生じてきました。

 

4日ばかり落ち込みましたが、やったことは無駄にしないようにしよよう、と思いなんとか立ち直りました。

 

心療内科に通って困っている方をなんとかしたい、と思っていたことを思い出しました(忘れとったんかい!というツッコミは無しでお願いしますよっ。

 

病は気から、気は病から、それがモットーでありました。心の問題と身体の問題がガッツリとリンクしてるという例の最たるものがこちら。

https://connectron.jp/archives/602

そう、私はやっぱり心のことはもちろん、身体のことについても提案力を高めたいのですね。

 

やりたいことのイメージははっきりしてきましたが、いかんせん”頑張れない”という不治の病に罹患しておりますので、向いていない、という審判に対し、”やったるで!”というものがやってきません(ダメ人間。

 

着物を着ることで続いた14年、今度は着物を手放すことをスターターにしようとしてるのかな、と思ったり。

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まー、いずれにしても、私がやりたいことはみなさんのちっちゃいちゃんの声に耳を傾けていくことです。丶(・ω・`) ヨシヨシです。

 

大切なお着物をゆずってくださったみなさん、ありがとうございました。

 

オチなし長文にお付き合いくださりありがとうございます。

 

 

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