ちょっと前のことですが、3月にですね、北九州にお招きいただき行ってまいりました。
北九州といえば真っ先に思い浮かぶのはめんたいロック!
北九州地区が輩出したモストフェイマスパーソンといえばシーナ!!
北九州が輩出したもうひとりのフェイマスパーソンといえば
地主恵亮
↑ここにも載ってるとこ、いくつも案内していただきたいそう揚がりました!
そしてホストの一押しの場所、それが松本清張記念館でした。
恥ずかしながら松本清張といえば社会派推理小説家ぐらいの認識しかなく、著作をちゃんと手にしたことはありませんでした。お招きいただいた生粋の北九州っ子の(仮に)ソニックさんとしましょう、ソニックさんから松本清張への熱い思いがこれでもかと語られます。北九州人が松本清張に寄せる思いのすごさがわかったように思えたのですが、なぜそうも強い思いを寄せるのか。
ソニックさんは言うのです、松本清張はルーザーに寄り添った人である、と。
これがちょっと衝撃でしてね!
いかんせん松本清張の著作をちゃんと読んだことがあるわけでなし、しかしルーザー、弱者に寄り添うという概念が松本清張からソニックさんを始め北九州民にインプットされている、ということがびっくりでした。
清張記念館
北九州といえば工藤会!!
ストリップ小屋!!
メーテルと鉄郎
北九州といえば八幡、夜の工場見学ツアーにも参加させていただけました!!
1時間あまりの行程でしたが、この間、私はごっつい物悲しかったのです。工場ツアーのパンフレットとは大きく異なり、工場街に灯はなかったのです。
かつては栄華を誇った鉄鉱の街、それが灯を失い零落しているのです。
そうか、これがソニックさんにルーザーという概念を受け入れやすくさせているのだな、と。ソニックさんが北九州の街にいることによって感じているものなのだな、と。
ソニックさんが他の人には持っていないセンシティブさの根拠がわかるような気がしました。
そしてたいそう遅ればせながら、砂の器を読みました。
読後感が、あれ?
あれ?の正体を見極めるために映画もみました。
原作では、犯人の父がハンセン病であったということにはほんのわずかしか触れられていません。映画ではラストの数十分が費やされています。原作の数行ではハンセン病の父を持つ息子の痛みをわかることは、私には難しかったのです。何も知らずに原作を読んだなら、それがハンセン病について実は語られているものだ、ということがわからなかったかも(バカ。
いえ、語っていません(どっちやねん。
犯人の痛み、それがハンセン病という自分ではどうしようもないもの所以であった、一は自分ではどうしようもないものによって人生を流されていってしまうのだ。
ということについて語られているのでしょうか。
それにしては、原作のハンセン病について言及されていた箇所が少なすぎる、という不満はぬぐえません。映画は原作を超えることがない、というのが私の持論ですが、砂の器に限っては映画が原作を大いに凌駕していると感じました。
望んだわけでもなく抱えさせられた悲しみ、痛み、人は生きていくためにその痛みや悲しみと必死で折り合いをつけているのです。
その折り合いをつける、という行為は、往々にして蓋をする、ということになりがちですね。触りたくないのです、感じたくないのです。できれば無かったことにしたいのです。
でも。
無かったことにはできないのです。
さて、「せつないさん」を憶えていらっしゃいますか?
書く書く詐欺でスイマセン、スイマセン。
せつないさんが先日、事務所に来てくださいました。やりたいことがわからない、自分が何者なのかわからない、というお悩みは相変わらずです。
せつないさんが言うのです、施設に入ってる子のことをかわいそうって言うでしょ?ちっともかわいそうと思わない、だって雨露しのげてるし、学校いけてるし、食べるものもあるし、寝るとこもあるし、暴力はふるわれないし、って。私よりよっぽどマシ、って。
そう、せつないさんは雨露しのげる場所がなかったし、学校行けなかったし、食べるものなかったし、寝るとこなかったし、暴力ふるわれてたし、なのです。
そうも過酷な生育環境であったのに、そんな自分をかわいそう、と思うことができないのです。自分がたいへんだった、と思うことができないのです。
そうも辛かったから、感じることができないのです。自分がそうも惨めな存在であったといまさら思いたくないのです。
痛みを感じないようにしてるから、心が躍る方向(やりたいこと)に気持ちが向かないのです。心が躍ることを感じることができないのです。
私にできることといえば、せつないさんができない自分をかわいそがること、せつないさんのちっちゃいちゃんに対して、辛かったよね、と言い続けることだけなのです。
丶(・ω・`) ヨシヨシ
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三陰交のお灸は歯を磨くかのように当たり前の習慣にしていただけるといいですね♪
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