庚(かのえ)といえば鐘さん。
参考エントリー:辛(かのと)が活躍すべき場所
鐘はもともと時刻を知らせるために突かれていました。鐘を突いて、ゴォ〜ンというその音があちこちに響き渡り、それを耳にした人は時刻を知ることができるということです。
人々に時刻を知らせるために、鐘が持っているリソースとはなにか。
・打てば響く感度のよさ
・発信力
・伝達力
この3つです。
時刻を知らせる係の求人があったとしましょう。
鐘さん、応募しました。採用担当者と面接です。採用されるためには、いかに自分が有能であるかをアピールしなくてはなりません。
ここで
御社への志望動機は、たくさんの人に時刻を知らせることが必要だと思ったからです
なーんて答えをしてませんか?
これは当たり前にもほどがある、必要最低限の条件なので、自分のアピールポイントにはなりません。
打たれ強いのでどんなに強く突かれてもへこたれることなく時間を伝え続けることができます!
これは耐久性のアピールとしていいですね。
何も取り柄がない、と嘆かれる方の対局として、何かできてる、というやや曖昧な根拠をお持ちの方、面接で苦労されるケースに多々遭遇いたしました。
何ができるのか、が相手に伝わらないのです。
時刻知らせ係を募集しているのならば、鐘としては
・打てば響く感度のよさ
・発信力
・伝達力
をアピールしなくてはならないのですよ。
これをコミュニケーション能力と言われる方も多いですが、じゃあコミュニケーションのためにどんな能力が発揮されているか、なのです。鐘を突いて時刻を知らせることが目的であるならば、あなたが持っている手段は何なのか?
自分にはその手段がある、とわかると、目的を達成することが確実である、と「自信」が持てます。
人のために何かしたい、という先走る思いの前に、ご自分のリソースの棚卸しをしてみませんか?
取り柄のない人なんていません。何を持っているかわかっていないだけ、活用法が見えていないだけです。
持って生まれたものを知っていただくのも有効ですね。持って生まれたものはいわば地盤、地盤がわかればその上にどんな建物を建てることができるのか、の対策をたてる参考となります。
↑日干(持ってうまれたもの)算出法