10月の読書メーター
読んだ本の数:41
読んだページ数:6744
ナイス数:732
神戸・続神戸 (新潮文庫)の感想
ここで描かれている猥雑なコスモポリタンとしての神戸、私が神戸に来たばかりの頃はまだその残滓がありました。グローバルではなくてコスモポリタン。そういう名前のチョコレート屋さんもあったなあ。すっかり小綺麗に骨抜きにされてしまった神戸だけど、この胡散臭さこそが魅力だったのに。文庫として再リリースになったものを手に取ってよかった、森見登美彦の後書きが素晴らしかった。時代が不自由になっていこうとしていても簡単に降伏はしない、大っぴらに声を上げるなどダサいことはせずに屈しない人々がいたことを示していました。
読了日:10月31日 著者:西東 三鬼
絶望少女漫画家~右腕アシスタントの黒い洗脳~ (2) (ストーリーな女たち)の感想
タイトルと表紙のおどろおどろしさからは想像できないハッピーな終わり方。自分の才能はちゃんと認めて、育てる手間暇を惜しまないように、という実に明るい未来の作品。
読了日:10月31日 著者:池田ユキオ
絶望少女漫画家~右腕アシスタントの黒い洗脳~ (1) (ストーリーな女たち)
読了日:10月31日 著者:池田ユキオ
しょうがの料理の感想
そんな使い方があったか!というものはほとんどなく、ということは生姜の使い方については殆どの方が普通に見聞きするもので獲得されているのではないかしら。まあ、有元センセのご本はレシピというより器や盛り付けやそのライフスタイルが眼福なものだから(料理本の殆どがそうか?)。使う生姜の量、1片2片とあるけど、写真を見る限り想像する量の5倍は使った方が良さそう。
読了日:10月31日 著者:有元 葉子
私はわたし、80過ぎてもおしゃれは続くの感想
シニアに必要なのはお金、友達、趣味、とありましたが、お金がなくてはお洒落もできない。マダム・チェリーと同じく、シニアでこんだけお洒落がキマッテル人はそれまでのそれなりに財や贅を尽くした経験のなせる技。目指すなら若いうちから準備しないと、アンモナイト。スタイルのいい人ほどシンプルなものがそれだけで映えるので、そうでない人は工夫が多くなるというのもまさにその通り。近所なのでよく前を通ってご尊顔を拝しております。
読了日:10月30日 著者:木村 眞由美
私はかんもくガール: しゃべりたいのにしゃべれない 場面緘黙症のなんかおかしな日常の感想
先に読んだ「かんもくって何なの?」とほぼ同じ。原因を器質的なものとするのが病名がつくことの意義と理解しつつあるけど、発達障害と同じように(同じなのか?)自分は悪くない、病気のせいなんだ、と罪悪感から逃れられるというメリットはあるけど、原因や治す手段にあまり再現性がないような。病名に囚われてしまって不自由なケースを目にすることも多いので。
読了日:10月30日 著者:らせん ゆむ
素人ですが、デザインしてみました。-プロのきほんが学べる14のストーリー-
読了日:10月29日 著者:京田クリエーション
トレース&模写で学ぶ デザインのドリルの感想
ドリルに弱い私。トレース、模写そしてオリジナルを作る練習ができます。痒いところに手が届くお稽古。悲しいかな、アドビソフトを持たないので、作れるのは5個だけでしたが。
読了日:10月29日 著者:Power Design Inc.
7袋のポテトチップス: 食べるを語る、胃袋の戦後史
読了日:10月29日 著者:湯澤 規子
胃袋の近代―食と人びとの日常史―
読了日:10月29日 著者:湯澤 規子
あなたを諦めない 自殺救済の現場から (フォレストブックス) (Forest・Books)の感想
キリスト者(キリスト教ではなしに)に目が向いたのは山谷や西成でホームレス状態の方々の支援事例に牧師さんや神父さんが携わっているものばかりが目についたから。キリストにひれ伏すことが出来るならなんと強くなれることだろう。ひれ伏すことが出来るということはなんと強いことだろう。支援する人は強い人ばかり。その強さが仇になることもあるのでは、と思った私を許してください。強い人が差し出す手を掴む力のない人間もいるのです。
読了日:10月27日 著者:藤藪 庸一
とりぱん(27) (ワイドKC)の感想
失礼は承知の上ですが、ほんっと絵が上手になったなあ。表現手段の技巧があがると言うことは伝えること、伝わるものの量や質にも変化があるということがよーくわかりました。ファンが増えると思う。
読了日:10月27日 著者:とりの なん子
百鬼夜行抄 (28) (Nemuki+コミックス)の感想
司のアザにも触れる因縁、忘れかけていた作品の全容を思い出させるかのような内容。常連さんがあまり出てこないのは世界観を改めて整えるためか。今市子先生はアナログ、やはりこの筆致はデジタルでの再現は難しいよねー。装丁や紙質も、アナログならではの豊かさです(デジタルを否定するものではありません。
読了日:10月26日 著者:今 市子
歴史を変えた10の薬の感想
薬の開発の過程の描写はプロジェクトxっぽくたのしめました。開発の動機は研究者の仁術であったのに、市場に普及した薬がその売り上げ額で語られるようになった時点で効能は役割を変えてしまう。つまり売り上げを上げるために疾病を増やすという、まさに高血圧薬を売らんがために正常血圧の基準を変えるということを、アメリカ(と断言)はずーっとやっているのだな。研究者にも悪魔に魂を売る人とそうでない人がいる。残念ながら後者にとっては生きづらい世界のようで。
読了日:10月25日 著者:トーマス・ヘイガー
あいらぶアイラップの感想
自分で登録しなきゃいけないだろうと思っていたのにまさかの登録済。コンフィをアイラップで作れば良いとわかったのは大収穫。袋で調理するということはやっているけど、実はアイラップ未体験なので他の袋と何がどのように違うのかがわからない。とりあえずアイラップを使ってみないことには話にならんか。
読了日:10月25日 著者:つちだあお
ネパールに行ってみた!―Asian deep walking (Big comic books―Back‐packer’s guide)の感想
堀田夫妻のプライベート物以外を読んでみたいと手に取りました。よくあるアジア旅行記かと思いきや冒頭の「癒されなかった」に引っかかり。夫妻をそのまま主人公としたのではなく演者が設定されているのは癒されなかったからなのかしら。なぜ癒されなかったのか。一歩間違えれば「貧しい人から搾取する感動ポルノ」になってしまう、そうならないように戒める理性があったからのように思いました。絵は安定の巧みさ。画力=説得力ですね。
読了日:10月24日 著者:堀田 あきお,堀田 かよ
純喫茶レシピ: おうちでできるあのメニューの感想
誌友さんのレビューより。これはなんという眼福本。子供の
頃に体験した純喫茶にまつわる悲喜交交の思い出が溢れ出た。神聖な純喫茶メニュー、自分で作ろうなどと思わない。個人営業の純喫茶は絶滅危惧種だろうけど、その火を絶やしてはなりませぬな!!
読了日:10月24日 著者:高山 かづえ
かんもくって 何なの!?: しゃべれない日々を脱け出た私の感想
発達障害のあたりから病名がつくことの意義をずーっと考えさせられています。患者さんに病名はどんなメリットがあるのか。病名によって救われる時期は確かにあるだろうけど、それがデメリットに転化してしまっていることに気付かなかたら?という思いを新たにしました。これは忘れないように自分メモ。
読了日:10月22日 著者:モリナガ アメ
週刊現代 2020年10月24日・31日号 [雑誌]の感想
生まれて初めて自腹で買った。読みたかったのは「運命って確かにあると思う」。運命というより起きた出来事の振返り、分かれ道の選択がどのように影響したかという内容。中吊り広告ほどどぎつくなかったのは、終活にターゲットロックオンした内容だからか。えぐいエロネタがなくなって心地良くなったというより、本当にもう日本は終わりなのだな感があります。人前で開けないのは開けないですが、あくまでも最盛期よりは大人しいという感じです。
読了日:10月21日 著者:
職業は武装解除の感想
争いは終わった時が始まり、と感じました。停戦とは”もう攻撃しないよ”という約束でしかなく、争いによって生じた有形無形の問題から人々を解放しなくては、本当に戦争が終わったことにはならない。停戦という約束の後のフォローが武装解除と理解しました。著者をその道(どの?)に突き立てた高校生の時に見た1枚の写真。そのタイミングで写真に心を動かされるということは生まれてからその時期までに写真に反応する感受性が育まれているということ。本の感想としては筋違いになりますが、やりたいことがわからないとお悩みの方には、この世に→
読了日:10月18日 著者:瀬谷ルミ子
婦人之友 2020年02月号 [雑誌]
読了日:10月16日 著者:
問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツールの感想
読み通す気力はなかったので、目次を見て気になるとこだけ開きました。
読了日:10月16日 著者:読書猿
表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬の感想
東大院生からのご進講とキューバへの一人旅を実現させることができるのは芸人としての成功。何者かになることにガツガツとやってきた結果、何者でなくてもいいのだという達観的なものを求めさせることになったのかな。
読了日:10月16日 著者:若林 正恭
エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層 (ベスト新書)の感想
浅田すぐるさんの推薦本。トッド理論をすでに知っている人には後半の歴史的事実をトッド理論に押し込めるやり方が乱暴に感じるのでしょう。しかし私のように無知なものにはその理論の展開で目から鱗が落ちすぎて、太陽を直視する感じでその正体が見えないようです。ただ、眩しい!で騙されてしまう()。最終章では著者の演繹的やり方で地球を少しでもバッドエンドから遠ざける解釈がなされています。トッド理論に乗っかりそれをどう生かすかということで、どん詰まりの解決策があるかも、と夢を見たっていいジャマイカ!
読了日:10月15日 著者:鹿島 茂
手塚治虫アシスタントの食卓の感想
食卓というから食べ物の話が多いのかと思ったら、手塚治虫先生のお人柄に触れるものがほとんどでした。アシスタント体験というのは漫画家を鍛え抜くのだなあ。せっかく鍛え抜かれた方々が、自身の漫画世界をどんどんと広げられていかれますように。
読了日:10月15日 著者:堀田あきお&かよ
親の介護、10年め日記。の感想
堀田あきお&かよご夫婦の介護シリーズ、3冊一気読み。私も渦中なのであるある話には同意でしかないのだけど、何より問題なのはお父さん。夫婦、親子の問題が最後の最後で煮詰まっている状態。このお父さんがどんな存在だったのか、それを描いた作品が他にないのかと探したけど見当たらなかった。医療や福祉の問題はいっぱいあるけど、やっぱり最後は家族ですね。まだ介護なんて人ごとだと思っている方はまずは家族のテコ入れから始められることをおすすめ。
読了日:10月15日 著者:堀田あきお&かよ
親の介護、はじまりました。(下)
読了日:10月15日 著者:堀田あきお&かよ
親の介護、はじまりました。 (上) (本当にあった笑える話)
読了日:10月15日 著者:堀田あきお&かよ
説明0秒! 一発OK! 驚異の「紙1枚! 」プレゼンの感想
浅田さんのプチセミナー参加のために再読。いやー、ライブはよかった!説明をしていただいて、そうだったのか!と意味が初めてわかったものもあり、著者の意図を完璧に読み取るってなかなかできないなあ。人の目に触れているのは氷山の一角のようにその人のごく一部。そのごく一部に説得力を持たせるのは、水面下の見えてない部分の積み重ねなのではないかと思わされました。プレゼンというタイトルでいわゆるプレゼンに特化した内容と勘違いされたら勿体無い。自分が何を好きかをわかってもらうことも、いわば自分プレゼンです。
読了日:10月13日 著者:浅田 すぐる
日本の調味料と食材で作る ペギーさんのおいしい台湾レシピの感想
本当に美味しいそうで、簡単そうでした。”そうでした”ってのはまだ実際に作っていないからで。日本の調味料と食材で作る、とありますが、何種類かわざわざ用意しなくてはならないものがあります。でもその手間をかけても作ってみたいと思えるものでした。また、業務スーパーが珍しい調味料食材の宝庫というのも、言われてみればそうだよな、と再認識です。
読了日:10月13日 著者:ペギー・キュウ
伽と遊撃 1 (ビームコミックス)の感想
舞台がどこであれ、キーパーソンは”かあちゃん”か。物語が粛清され疑似生命体なしでは家庭も成立しない近未来という設定に日本の未来を思う人も多いことでしょう。物語が粛清されても、世話をしてくれるのが疑似生命体であっても、情愛を感じるという人の心は止められない。
読了日:10月12日 著者:有間 しのぶ
てげてげ。 「良い加減」なガンとの付き合い方の感想
ブログに書きますた「神様のサイコロ」
https://connectron.jp/%e7%a5%9e%e6%a7%98%e3%81%ae%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%82%b3%e3%83%ad/
頑張れない自分を責めてしまう人にこの本はお勧めしません。頑張るだけじゃなくて、無理しなくていいのよってセリフも同じです。
読了日:10月12日 著者:愛華 みれ
〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。: スペックゼロでお金と仕事と人間関係をめぐって考えたことの感想
レンタルさん三部作その2。感想は3冊とも読み終えてから。心屋仁之助の名前が出てきて思わず本を閉じそうになったけど、堪えて最後まで読んでよかった。それとZ会にお勤めだったってのがわかって、そりゃーやめるよね、と思った私を許してください。
読了日:10月12日 著者:レンタルなんもしない人
名医12人が緊急告発! 要らない健康診断&自殺者続出「コロナうつ」見抜く・治す!(プレジデント2020年10/30号) [雑誌]の感想
プレジデントの表紙に近藤誠という衝撃。それだけ医療不信が高まっているということなのだろうけど、うかつに近藤誠を起用してエセ科学につけ込まれないように。「日本人が陥る医者信仰の正体」を読みたくて手に取ったのだけど、これだけのことさえあえて言わないとということに、医者信者さんの信仰の頑丈さにまいる。
読了日:10月12日 著者:PRESIDENT 編集部
ペインティッド・バード (東欧の想像力)の感想
異端の鳥、以前に登録したものが検索であがってこないので再登録。映画、見てきました。書籍と映画のレビュー、他の方のを見てたら私は何か大いなる読み違えをしていたのではないかと思わされてきました。激烈な暴力描写で人間の残酷さに言及しているものがほとんどですが、なぜ少年はそれに耐えることができたのか。家に帰るため、逃避行の最中に自分を隠すしかなかった日々から自分を取り戻すためではなかったのか。名前を取り戻すことがその第一歩である、少年の未来に少しでも明るいものを期待しちゃうのは延々と続く暴力描写に耐えたご褒美で→
読了日:10月12日 著者:イェジー コシンスキ
レンタルなんもしない人のなんもしなかった話の感想
レンタルさんの本を3冊まとめて借りました。感想は
全部読み終えてから。この巻で一番役に立ったのは、サンリオの「シナモンロール」だと思っていたものの本当の名前が実は「シナモロール」だったとわかったこと。みんな知ってた????
読了日:10月08日 著者:レンタルなんもしない人
プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?の感想
淺田すぐるさんの推薦本だったので手に取りました。最近の動画マンセーに対して「動画見るより読む方が早い」という意見も少なからず(私もそうですが)、それに対して、字・文を読むという能力はいかに特殊なものか、できる人は読む方を好んで当たり前、という記述をどっかで目にしてそんなもんかと思ったのですが、人類が読む能力を獲得したのはなんたる僥倖なことか。活字が三大発明の一つであり、それが歴史を動かすことに大いに貢献したってことに今更ながら納得。脳の機能についての説明がほとんどですが、読書を楽しむという行為の裏にそん→
読了日:10月06日 著者:メアリアン・ウルフ
運動・からだ図解 経絡・ツボの基本の感想
感動的に分かりやすい。医療専門の出版社じゃないとこが出してるのがきっと功を奏しているのだろう。
読了日:10月05日 著者:
婦人之友 2019年11月号 [雑誌]の感想
このスタイルになって初めて手に取ったかも。明るくて読みやすい。比べるものではないけど、暮しの手帖より好きかも。家計簿と友の会の雰囲気は相変わらずだけど。読んでる人に実際に会ってみたい。クラウド家計簿、早速登録してしまった。
読了日:10月03日 著者:
ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとでの感想
アメリカ人でありながらイギリスマニアであることを標榜する人は音楽の世界にもいますが、そのマニアっぷりってのは知らない人からイギリス人だと勘違いされるに十二分なもので。19世紀のイギリスにおけるcautionary tales(教訓譚)なるものも初めて知り、グリム童話などヨーロッパの子供向け小品が残酷さをデフォルトとしているのはやはり原罪という罰する的なものが標準だからか。絵本って言葉は本当に罪づくり。イコール子供向けと解されてしまいがち。翻訳が素晴らしく、繰り返し読むたび文章のリズムが音楽を聞いているかの
読了日:10月03日 著者:エドワード ゴーリー
ZUAN LOVE! 「図案スケッチブック」がある毎日。【特別付録:ポーチ】 (TJMOOK)の感想
これ以上高性能のポーチに出会ったことない。仕切りとポケットの形状と数、文句なし。本誌(?)のマルマンカタログが興味深かった。マルマンと意識せずに使い続けている商品がいくつかあった。
読了日:10月03日 著者:
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