11月の読書メーター
読んだ本の数:33
読んだページ数:5893
ナイス数:808
“タマゴ式”鳥絵塾―水彩色鉛筆で楽しく野鳥が描けるの感想
チビが小さい時、初版リリースと同時に買ったのでもう15年以上前か。指定の水彩色鉛筆を買えずに結局実践できずじまいなのだけど、こんなふうに描いたらいいんだ、と描けることにすごい希望が持てた。いつか描こうと、いまだ手放せずにいる本です。子供はね、描いてあげたら喜ぶよね。
読了日:11月30日 著者:谷口 高司
ロゴデザインの教科書 良質な見本から学べるすぐに使えるアイデア帳
読了日:11月28日 著者:植田 阿希
「他者」の起源 ノーベル賞作家のハーバード連続講演録 (集英社新書)の感想
浅田すぐるさん推薦本。まとめ:生まれ持ったものと後天的に獲得したものの重さの違い。図書館で借りたので帯はいま初めて見ました。他レビューにもありましたが私も自己と他者についての哲学的な記述と思ってましたが帯のとおり(主に)黒人差別について語られたもの。肌の黒さは同じであっても奴隷体験の有無で白人社会での扱いが変わる、いわば上級黒人的なものが生まれ、それがまた差別を強める。キリストはなぜ金髪白人なのか、欧州へのコンプレックスまみれのアメリカが作り出した自分たちより格下の存在。→
読了日:11月27日 著者:トニ・モリスン
花咲く蕾の感想
長崎さゆり先生を知ったのが「天使の腐臭」という遅咲きファンなことが悔やまれる。ストーリーそのものはテンプレであっても、絵柄と相まって独特の雰囲気が構築されている。一遍のドラマを見るよう。着物の描き方がすごく巧みだと気付かされました。印刷メディアで見たかったなあ。
読了日:11月27日 著者:長崎 さゆり
神さまの貨物の感想
その正体がわからないものでありがたいものは神さまなのだ。でも正体がわかっている人からしたら悪魔なのだ。信じるものは救われる。正体が何かなど頓着せずに、やってきたものをありがたいと受け取っておけばいいのだ。そうすればそれはありがたいギフトとなる。受け取った人にとってギフトであるなら、それは手放した人にとってもギフトとなるのだ。収容所送りを免れた双子の片割れは、少なくとも3人を幸せにした。自身がギフトとなって。この世に生を受けたということは、自分の存在が誰かへのギフトになる可能性があるってことだ。
読了日:11月24日 著者:
ロゴのつくりかたアイデア帖 “いい感じ”に仕上げる65の引き出しの感想
”いい感じに仕上げる65の引き出し、とありますが、なんというか、ちょっとしたこと(褒めています)が大切なんだなあということがよくわかりました。
読了日:11月24日 著者:遠島啓介
日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点の感想
浅田すぐるさん推薦本。田舎暮らしに憧れた人が移住して頓挫するのはなぜかがよくわかった。
読了日:11月24日 著者:山岸 俊男
バケモンの涙の感想
バケモンと忌み嫌われた少年の話と勝手に思っていた私を許してください。終戦間近、ポン菓子製造機に人生をかけた19歳女子の事実を元にしたフィクションということ。自伝ではなく他者の物語を小説にするということの力技を見せつけられた感がありました。そうか、物書きさんというのはこうやって世界を広げていくのか、と。ノンフィクション、自伝、全くのフィクション、史実を元にしたもの、それぞれの形態の違いを物書きさんは自分が表したい世界にフィットする手段を選ぶのだな。どんな史実からこの作品を書くに至ったのかを検索してみたら→
読了日:11月24日 著者:歌川 たいじ
シーナの夢 若松,博多,東京,HAPPY HOUSEの感想
先日、北九州は若松に行ってきました。まさに聖地。シーナ&ロケッツという稀有なバンドを産み出したのは、北九州は若松という土地だったからこそなのでは、と。戦後から昭和の繁栄と地盤沈下、様々な空気による必然だったのではないかと。次回は若戸大橋の下を歩いてきまーす!!
読了日:11月21日 著者:鮎川誠,栗田善太郎,寺井到,松本康
仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版の感想
jMatsuzakiさんのオススメだったので手に取りました。家計管理で投資・消費・浪費の3つに分けろってのがありますが、それと同じで(同じなのか?)今すぐやること・今日中にやること・明日以降でいいこと、ってのが目から鱗でした。確かにto do リストに項目追加するだけではちっとも片付かない。タスクシュートクラウド、そろそろ使う覚悟を決めようか。
読了日:11月21日 著者:マーク・フォースター
翔ばして! 埼玉 魔夜峰央パーフェクトお仕事ブックの感想
原画(といっても、もちろん印刷されたものだけど)の美しいことよ。テカるまでベタが塗られているというのがよくわかる。作品を読むということは著者にインプットされた膨大な教養(文学その他もろもろ)を下流で受け取るというようなことか。描き下ろしのマンガ論、仕事論が深すぎる。
読了日:11月19日 著者:魔夜 峰央
Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピーの感想
コピーライティングに文章力は必要ないと言われますが、マイクロコピーはまさに。文章は文章だけど、迷っている人の背中を押すことに特化した超短文。自分がポチった時とそうでない時の違いを考えてみたら、何が背中を押してくれたかがよくわかる。
読了日:11月17日 著者:山本 琢磨
神戸の戦災孤児たち(証言第1集)の感想
平成29年に発足した「神戸の戦災孤児の記録を残す会」によるもの。これは貴重な資料。生々しい。
読了日:11月17日 著者:神戸の戦災孤児の記録を残す会
うおつか流 食べつくす!: 一生使える台所術 (かんがえるタネ)の感想
うおつか流全開。「残さず食べましょう」は単なるモラルの問題であり、根本的な解決ではない、というのに目からウロコ。ゆえに「食べつくす」ための加工技術が必要となる。保温調理がまとめになってしまっているけど、きゅうり100本もらったらそれを食べつくすためにどうすればいいか、と頭を使いましょう、ということで。90歳の方が片手間でやっている畑で100本キュウリができてしまう。自然な農業って人を養うに余りある実りがあるんだなあ。
読了日:11月17日 著者:魚柄 仁之助
漫画家しながらツアーナースしています。 こどもの病気別“役立ち”セレクションの感想
これは良書。子供に限らず持病がある人にはどんな気遣いが必要かということに意識を向けさせられる。修学旅行などに医療の専門家が同行しないのは恐ろしいことだと初めて気づかされました。先生に全てをまかせすぎ。
読了日:11月14日 著者:明
拝啓パンクスノットデッドさま (くもんの児童文学)の感想
これがビートルズならよくある話。異世代間を繋ぐ文化の共有。親は自分が愛した音楽が子供に如何様にも良い影響を与えることができる、とわかっておいた方がいいでしょう。
読了日:11月13日 著者:石川 宏千花
妻は元風俗嬢~幸せ家族の作り方~ 3 (女たちのリアル)の感想
読後感非常に悪し。風俗嬢といってイメージされるものと”妻”の元の職業はかなり異なるもの。これでもか、と職業を貶められる設定に、これは作者自身のバイアスではないかと勘繰ってしまった。
読了日:11月12日 著者:大田さより
妻は元風俗嬢~幸せ家族の作り方~ 2 (女たちのリアル)
読了日:11月12日 著者:大田さより
妻は元風俗嬢~幸せ家族の作り方~ 1 (女たちのリアル)
読了日:11月12日 著者:大田さより
今も未来も変わらない (単行本)
読了日:11月10日 著者:長嶋 有
うつを甘くみてました #拡散希望#双極性障害#受け入れる#人生 (ぶんか社コミックス)
読了日:11月10日 著者:ブリ猫。
占いはなぜ当たるのですかの感想
西洋占星術が命占ではなくて卜占だというの、すんごい納得。バーナム効果について触れられていないのは片手落ち感があったけど、ロマンを味わうためにそんなもの必要ないのだろう。
読了日:11月10日 著者:鏡リュウジ
ヤクザときどきピアノの感想
図書館で何ヶ月か順番待ったんだけど、さっさと買っていればよかった!これは何かを習得しようとする人への必須本。回り道はない。練習あるのみ!ただひとつ、「練習すれば弾けない曲はない」ってとこだけ異議を。素晴らしい指導者がいてこそですよ。中高の運動部系の指導者は読むべき。
読了日:11月09日 著者:鈴木 智彦
OLはえらい (文春文庫PLUS)の感想
ブログに書きますた。「あなたも益田ミリになれる!」 https://connectron.jp/%e3%81%82%e3%81%aa%e3%81%9f%e3%82%82%e7%9b%8a%e7%94%b0%e3%83%9f%e3%83%aa%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%82%8c%e3%82%8b%ef%bc%81/
読了日:11月09日 著者:益田 ミリ
いてくれてありがとう 介護家族の話をひたすら聴き続けた牧師が伝えたいこと (いのちのことば社)の感想
牧師・神父さんてのは説教が仕事だから、聞くということがあまりないというのは言われてみればの目から鱗。被介護者ではなく介護家族に向き合った記録、「いてくれてありがとう」という気持ちを持つことができれば介護は楽になるということなんだろうけど。存在承認だけで生きていけるほど人は強くないよ、という感想です。それって逆にこっちの(どっち?)エゴじゃないのかな。
読了日:11月07日 著者:関根 一夫
リバーエンド・カフェ : 6 (アクションコミックス)の感想
アンリミで読み始めやめられなくなり課金という。ジャズにコーヒー、ブルースと昭和に引き戻される感があったけど、石巻の描写に現代であることを思い出させられる。彼岸との交流は震災ならではのものと穿った見方をする。そしてイジメられっ子のJKが歌姫に天賦の才を見出されるなど、下手すると鼻白む都合の良い設定は、絶対に絶望させないという著者の思いを感じる。絶望を乗り越えた人ならではの。
読了日:11月06日 著者:たなか亜希夫
とんかつDJアゲ太郎 全11巻 新品セットの感想
途中までしか読んでなかったので、映画見たのを機に完読。ユーチューバーになりたいという子が出てくる今、DJはどうなんだろう?って13歳のハローワークのサイト見たらなかった。だよね、DJが13歳の子の目の前に姿を現す機会ってそうないよね。だいたい音楽をまず聴き込んでないとできないことだし。映画以上に原作は目標に向かって困難と戦い続けるというジャンプ黄金期のような王道少年マンガでした。家族との繋がりも外せない要素としてありましたし。映画とても良かったですよ、是非ご覧ください。
読了日:11月05日 著者:小山 ゆうじろう
どうして声が出ないの?: マンガでわかる場面緘黙の感想
緘黙本3冊目。やはり症名をつけることの意義が納得できない。前2冊と比べスモールステップの取り組み紹介は大変具体的で役に立つと思えます。
読了日:11月05日 著者:はやしみこ
コロナ危機を生き残る飲食店の秘密~チェーン店デザイン日本一の設計士が教える「ダサカッコイイ」の法則の感想
セブンイレブンのコーヒーベンダーでやらかした佐藤可士和に読ませたい。巻末著者が設計士を目指した動機を読んで、善なるものがベースであるって理屈抜きで強いのだなあと思わされました。マーケティング理論で全てを語るものへの違和感はあって当然だよな。
読了日:11月05日 著者:大西 良典
アウトライナーのレシピ: 思考・情報整理・文章作成がはかどる20の使い方の感想
アウトライナーの使い方を探していて見つけました。著者のアウトライナー愛が感じられて、アプリの解説書を読んだ気がしません。手書き派が非手書き派に対するdis感がありがちなのに対し、ひたすらアプリを褒め称えるところが好ましかったです。パワポ的画像がないのがちょっと物足りなかったですが、文字だけでこれだけ説明できるのだ、と訴求の強さを感じさせられました。
読了日:11月05日 著者:小田 やかた
空洞のなかみの感想
著者にはロックの神様がついていると思う。その神様がアンソニー・ホプキンスと著者を繋いでくれた。ロックの神様のみならず、トイレの神様まで。神様とはすがるものではなく、自分を律するためのもの。自分の神様がいれば、いずれ必要な場所へと導かれるのだろう。短編小説は不条理演劇のようで、エッセイは業界の苦労話。もっと音楽のことが読みたかったな。役者さんてのはセリフと向き合ってる人だから、言葉の咀嚼に関しては単なる書き手、読み手以上のものがあるのでしょう。
読了日:11月02日 著者:松重 豊
山と獣と肉と皮の感想
狩りガールの猟体験記かと安易に手に取った私を許してください。東京から意味なく長崎に引越し、猟師さんとの出会いにより獣肉生活がスタートした著者。肉食に対して「命をいただく」的な手垢のついたフレーズは所詮パック詰めされた肉をスーパーで買うしかない民がせいぜい食べ残ししないを戒めるためでしかなく、屠畜を残酷とか言うのも同じ。つまり養殖されたものではなく「狩る」。農業が生まれた時点で地球上の生態バランスは崩れているそう。養殖された家畜を手にかけたぐらいで命と向き合うみたいなことを言うのはおこがましいのだろう。→
読了日:11月02日 著者:繁延 あづさ
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