相談文全文はこちら
https://www.yomiuri.co.jp/jinsei/20210814-OYT8T50079/
・50代パート女性、既婚、2年前に娘を亡くす
・通夜に駆けつけた姉の夫が娘の魂を「上にあがるのは難しいだろう」と成仏できないかのように言う
・頼み事をしても引き受けてくれなかったり、来て欲しくない時にズカズカ家に上がり込んできたり
・娘の一周忌のことで抑えていた感情が爆発したところ、母に私のことを「情緒不安定で困る」といい、母もそれに相づちをを打つ
・カウンセラーから「心の距離を置くように」と言われるが、娘を失った悲しみを理解してくれない家族から逃げ出したくなる
・夫とは心は離れている
娘さんを亡くした傷はまだまだ血を流している。その痛みを忘れるために、仮想敵を作るというのは自分を守るために有効な手段です。
義兄さんは単なる仮想敵なのか、本当にイヤな奴なのか、実際に見ていないのでわからないです(例え目にしたとしても、捉え方は人それぞれですし。
いずれにしても主訴は「娘を亡くした悲しみ」です。
それを理解してもらえるかどうかは、次の問題です。
誰が何を言っても、わかってもらえない感はなかなか拭えないでしょう。どうせわかって貰えないから、とガッツリ気持ちにフタをするというのも生き延びるために講じられることが多い策です。
相談者さんは気持ちにフタをする代わりに仮想敵を作って、それでご自身をなんとか保っていらっしゃるのではないかと。
しかし、やっぱし、一番引っかかるのは夫さんのことですね。心が離れたのは娘さんのこと以前なのか以降なのか。
今日はカードです。
わー、無理。これでは答えられない。もっかいカード開き直したい。
・ブロックしているもの「コントロール」
・では、どうするか「つながり」
・得られるもの「恵まれた才能」
・現状「恋人たち」
娘さんは先立ってしまわれましたが、相談者さんは生きていかなくてはなりません。
娘さんの思い出を抱いて。
思い出を共有するのは夫さん。
暖簾に腕押しの義兄さんに気持ちをぶつけるのではなく、心が離れたという夫さんと再度向き合うことをなさってはいかがでしょうか。
ぶつけていない怒りや悲しみがあるなら、夫さんにぶつけてください。
向き合っていなかったことで、夫さんにも出せていなかったものがあることでしょう。
ぶつけ合うことで離れていたお二人の距離に変化があるのでは?
その変化こそが相談者さんが生きていくための支えになるのではないかと(どの方向に動くとしても。
ご夫婦が悲しみと慈しみを共有できる距離を取り戻されること、心より祈念いたします。
それこそが娘さんへの供養でしょう。
回答です。
「あなたは否定なさるかもしれませんが」
これはねー。ここんとこ受け取ってもらえたらいいですが、そうでなければこの提案は火に油を注ぐだけとしか思えません。
滝詣連続368日目(2021/08/15現在)
晴れた!涼しい!夏終了!と喜んだのもつかの間、滝に着くころには汗が滴る暑さ、そしてバーベキュー軍団、そして帰省客でごったがえす新神戸駅。そして終戦。