8月の読書メーター
読んだ本の数:35
読んだページ数:6668
ナイス数:730
料理は女の義務ですか (新潮新書)の感想
タイトルで損してる。ジェンダー的に「なんで女ばっか料理せなあかんねん!」という内容ではなく、料理を女ばっかにさせといたら楽しみをとり逃してもったいないよ、という方が近いかな。例として引用してた漫画作品は、ちょっと的外れというか無理くり感が。
読了日:08月28日 著者:阿古 真理
中沢啓治平和マンガ作品集 第1巻 はだしのゲン 第1巻の感想
これまで手に取らなかったことを恥ずかしく思う。いろんなバージョンがあったけど、平和マンガ作品集というのをチョイス。
読了日:08月27日 著者:中沢 啓治
情熱のアフリカ大陸 サラヤ「消毒剤普及プロジェクト」の全記録の感想
発行元は企業向け自費出版、ということはサラヤが自腹で出版したということか。著者は出版社のお抱えっぽい、だからか、なんか違和感あるタイトルは。老舗洗剤メーカーのサラヤが日本の衛生文化をアフリカに根付かせたいという、社長の不退転の決意がウガンダでソーシャルビジネスを興した記録。手指消毒といえばサラヤと言われるようになるまでには異文化との衝突がいっぱい。物事が一旦当たり前になってしまったら、それ以前のことは忘れてしまう。手を洗うことが当たり前になるまでは日本でも様々な感染症で命を落とす人が多かったのだ。
読了日:08月27日 著者:田島 隆雄
[まとめ買い] みにくいあの子は私の鏡
読了日:08月26日 著者:タナカトモ
さあ、本を出そう! 出版一年目の教科書の感想
出版するには出版プロデューサーを頼ろう!という本。売らんかなの姿勢があまりにあからさまでややゲスい。こんな姿勢で出版されるクズビジネス本が山とあるのだな、と思った私を許してください。
読了日:08月26日 著者:金川 顕教
絵と文で楽しく学ぶ 大人と子どもの現象学の感想
また恥を晒そう、現象学という言葉を初めて知ったと!! 子ども向けということで必要以上に易しくしすぎたのでは。勘の鋭い子なら冗長と感じるかも。大人の方がその冗長さを楽しめるかもです。現象学って「not think,but feel」の「feel」の結果をわざわざ言語化したようなものなのでしょうか、というのが現象学初体験の感想です。
読了日:08月25日 著者:吉田 章宏
ものの見方が変わる 座右の寓話の感想
朝礼のネタ集的な。有名な寓話もいろんな解釈のものがあるということを知った。その中で自分にフィットする考えを選択しましょうということで。
読了日:08月25日 著者:戸田智弘
THE BIG ISSUE JAPAN413号の感想
巻頭リレーインタビュー、柔道の田知本愛さん、絶望から這い上がってきた人だから言える綺麗事ではない失敗の意義。特集「第6の大絶滅」、絶滅間際のレッドデータアニマルの現状を思えば、絶滅というのは降りているかどうかわからない階段を一段一段下っているようなものなのだろう。実は映画に詳しくないのでいろんな俳優さんや作品をここで知ることが多い。
読了日:08月25日 著者:ビッグイシュー日本
ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(2) (ワイドKC)の感想
く、草むしり検定ってそんな難しいんや!それぞれのキャラが確立されて言動に破綻がなく、1巻の不思議テイストがちょっとなくなったかな。でもかわいいよ。くりまんじゅうと一緒にお酒飲みたい。1巻と同じく、ちいかわの人助けの熱い思いの長編が1つ。
読了日:08月23日 著者:ナガノ
私たちが熱狂した 80年代ジャパニーズロック (タツミムック)の感想
フジロックでロキノン文体が問題になってるとこにタイミングよく予約図書がやってくる。そのテキストをいじることが恐れ多い対象(角田光代等)以外は華麗なロキノン文体での対談形式。チャボの談話など大変貴重だけど、対象ではなく己を語るロキノンが台無しにしている。はからずもロキノンジャパンが日本の音楽界にやらかしたことが白日のもとに晒されたものとなった。
読了日:08月23日 著者:
アスペルガー症候群 (高機能自閉症スペクトラム)の子どもたち (子どものこころの発達を知るシリーズ)の感想
このシリーズは表紙がかわいい(違)。戦勝国の米英の理論がもてはやされ、負けたオーストリアのアスペルガーは無視されたってとこで、何や、医療の世界も結局はそういうパワーゲームなのか、臨床的な根拠によるものではないのかと萎えた。発達障害についてはまだまだ納得することができないが、病名というのは取扱説明書なのだな、というところまでたどり着いた。掲載されていた脳画像は説得力のあるもの。
読了日:08月23日 著者:飯田 順三
ルイズ―父に貰いし名はの感想
読友さんのオススメ。どんな内容か全く知らずにページを開いてたまげた。これから読まれる方にもたまげていただくために固有名詞には触れず。某著名活動家の娘さんの名がルイズ。しかし父の活動ゆえにその名を名乗ることはできなかった。「豆腐屋の四季」を最後として社会派にシフトした著者、その著者の思いの貫き度が父からもらった名を捨てざるを得なかったルイズさんの無念を炙り出している。ルイズさんを育てた祖母は粛々と日々を重ねていたけど、著者こそが無念であっただろう。
読了日:08月21日 著者:松下 竜一
汚部屋そだちの東大生
読了日:08月20日 著者:ハミ山クリニカ
面白い! を生み出す妄想術 だから僕は、ググらない。の感想
頭の中でマインドマップを作っているようなものか。いかにもアイデア発想法の本、といったパワポの資料が並んでいるような本ではなく、緩く語りかけられている感じがかえってよかった。とりあえず何か目に入ったら、そこからブランチをなんせ一本伸ばすことを習慣にしたい。作らなくてはいけなくなってからネタを集めるのではなく、常日頃から収集しておく。
読了日:08月19日 著者:浅生 鴨
パパ ママ バイバイの感想
ページを開いた第一印象を正直に。フォントと印刷の色味が美しい。図書館本でかなり古かったのでボロボロでしたが、目にした第一印象は”美しい”でした。その静謐ともいえる美しさが物語の過酷さを読者に確実に届けるのではないかと。1977年9月に起きた米軍機墜落事件、戦争が終わってもアメリカの支配下にある日本はずっと戦時中なのかも。余談:手にとった美しさというのは電子書籍では再現できない。
読了日:08月17日 著者:早乙女 勝元
ざんこく探偵の生きもの事件簿
読了日:08月17日 著者:
ぼくを救ってくれたシロ―「日本のロビンソン・クルーソー」 (ドキュメンタル童話・犬シリーズ)
読了日:08月17日 著者:祓川 学
かくされてきた戦争孤児の感想
戦争孤児といえば”ホタルの墓”の兄妹をイメージする人が多いのでは。他者を顧みる余裕のない時代、よそんちの子の面倒をみる余裕がないのは100歩譲ってわかる。空襲などで親を失った子は本来なら親が与えてくれたものがなくなり困窮する。100歩譲ってそれはわかる。しかし疎開孤児はそうではない。学童疎開の本来の意味を初めて知り、これはブラジル移民同様確信犯の棄民であるな。棄民政策を知られては困るからあらゆるデータに孤児を含まれない。それが「かくされてきた戦争孤児」。臭いものにフタをするデータ改竄という日本のお家芸。
読了日:08月15日 著者:金田茉莉
氷河のサバイバル (かがくるBOOK―科学漫画サバイバルシリーズ)の感想
学童向け学習漫画はバカにできない。思わぬ知識が得られると楽しみに読み出したのだけど、動物や女性の扱いが乱暴&雑。何というか、ラッキースケベ的な、実は害悪なのにテへで済ませてしまって被害者の口を封じるみたいな。昭和の悪しき慣習がたくましく残っているようで、読み進められなかった。
読了日:08月13日 著者:崔徳煕
書くスキルUP すぐできる! 伝わる文章の書き方 確実に文章力がつく! 7つのステップの感想
Schooで見つけた著者さん。授業を受けたかったけど残念ながら中止になったので著書を求めました。NG文章をいかに修正するかの例題が沢山。レイアウトも見やすかったので掴むべきポイントがよくわかりました。原則的なことは他所でも触れられている事ですが、より良い文章を書くための感覚磨きが何より重要であると熱く訴えられていたことで書きたい思いを焚き付けられた感あり。
読了日:08月12日 著者:赤羽 博之
あなたのご希望の条件は
読了日:08月12日 著者:瀧羽 麻子
全釈 易経 (下)
読了日:08月09日 著者:黒岩 重人
全釈 易経 (中)
読了日:08月09日 著者:黒岩 重人
[まとめ買い] 「20歳の私」になるクスリ(分冊版)の感想
48歳の独身女性が1年間だけ20歳に戻ることができるという薬を飲み、未完了だったものにケリを付けようとする。年齢に関係なく自分の中身を見て欲しい、という当初の望み通りのパートナーを得て、無事に1年後に48歳に戻り、年相応の幸せを得るという、ほんわか読後感。振り返って、あの時こうしてれば、ということは山ほどあるけど、その時はわかんないんだもんなー。いろいろ乗り越えて今がある、ということを認めるしか幸せはないのかも。
読了日:08月07日 著者:青波エコー
自傷・自殺する子どもたち (子どものこころの発達を知るシリーズ)の感想
死ぬこと以外かすり傷という本がありましたが(読んでません)自傷者にとってまさに死ぬこと以外はかすり傷のようで。自傷はアディクションであるという指摘が皿の膝割りで、ということは依存症はすべからく自傷であるということか。「自殺ダメ、絶対」が百害あって一利なしという松本先生の普段の主張と変わりなく、白か黒かで接してしまうと結局当事者を追い詰めるだけなのだな。繋がり続けること、それしかない。
読了日:08月07日 著者:松本 俊彦
小さな倫理学入門 (慶應義塾大学三田哲学会叢書 ars incognita)の感想
『愛とは何か、正義とは何か、欲望とは何か、なぜ過去の記憶に悩まされるのか、偶然性とは何か、人生に意味はあるのか、そして<私>とは何か。身近な物事を通して、人生の弱さや卑しさに眼差しをむける、倫理学の入門書。』倫理学って何?なんて考えたこともなかったけど、強さばかりが求められる正論の世界ではなく、弱い人にこそ己の存在を許可できるような考えを持つことを勧めるものかな、それがきっとハビトゥス。20のテーマに本ネタとなった本が紹介されているけど、きっとそっちは手も足もでない。小さな(者への)倫理学入門ですね。
読了日:08月07日 著者:山内 志朗
高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで (コミックエッセイ)の感想
この方もサバイバー。生還できた方。渦中の方には参考となるでしょう。なぜそうなったのか、自分が悪いからではないのだとわかれば。ブログに書きますた。最初は拒食症について書くつもりだったのだけど、そうなったのはなぜか?を考えたらこうなった
▶︎○○○のおウチの子 https://connectron.jp/2021/08/book/14627/
読了日:08月06日 著者:もつお
赫い髪の少女の感想
オリジナル配信もの、全4話で2話無料。タイトルはもちろんナンバーガールの「透明少女」から。ナンバーガールが好きでバンドやってるけど就職しちゃう少年が青年、そして家庭を持つまでの話なんだけど、これナンバーガールである必然性あるの?絵がうまいだけにお話のお粗末さがもったいない。他レビューに「ナンバーガール好きなんだね、としか言えない」とあったけど、ほんそれ。
読了日:08月05日 著者:赫い髪の少女
フジモトマサル傑作集の感想
著者を知ったのはチビが書店で「これ読みたい」と持ってきたから。私自身が熱心な読者になることはなかったのだけど、村上春樹の挿絵をされてるのですね。私は村上春樹もほとんど読んでないのですが、氏の「読んだ人が気分悪くなるものを書くようにしている」という発言は印象深いです。フジモトマサル氏の作品も、触られないようにフタをしてるとこに手を突っ込まれるような感じがあります。登場人物を動物にするってのは(日本語おかしい?)触りにくいものをスッと触ることができていいですね。
読了日:08月04日 著者:フジモトマサル
大人のための「テーブルマナー」の教科書の感想
またしてもキレイな食べ方の本ではなかった!最近、マナー講師なるものが必要ないマナーを作り上げて問題になることが多いけど、この本に書かれてること、これ本当にぜんぶ必要なのかな?というのが正直なところ。マナー、ルール、エチケットに加えてプロトコルまで。それが必要な場所はもちろんあるのだろうけど、私には必要ないや。というか縁がないw 飲食サービスの現場の方は上記の諸々をほんま叩き込まれている方々なのだな、と感嘆。そういう上質なサービスを味わうにはこちらにもそれなりのものが求められるということで。縁ないけどなw
読了日:08月04日 著者:大谷 晃
図解 知ってるようで知らない食べ方の常識の感想
知人と食事を共にしたら、私のお皿は汚れまくりなのに向こうは微塵も汚れてないのに衝撃を受け、食べ方系の本を読むことに。これはマナーを説いたものではなかった。手羽先の食べ方を世界の山ちゃんに解説してもらう、そういう本でした。どこから手をつけていいかわかんない食べ物ってありますよね。ビッグマックの正しい食べ方に腹がよじれる。
読了日:08月04日 著者:にっぽん食べ方研究会
☆今月のベスト☆
牧野富太郎【日本植物学の父】 (はじめて読む 科学者の伝記)の感想
このシリーズでこれがダントツの登録数と思ったら読書感想文指定図書だったのか。このシリーズは著者の清水洋美さんの腕の程を思い知らされる。いずれも対象が実に魅力的に描かれている。詳細な伝記は他にいくらでもあるだろうけど、その人物とその人物が耽溺した対象への推し度を納得させるもの、清水さんもまた、対象人物を熱をもって推していらっしゃるのでしょう。個人的に一番ウケたのは巻末年表54歳のとき「びんぼうで絶体絶命になる」でした。
読了日:08月04日 著者:清水洋美
まんがでわかる 99%の人がしていない たった1%の仕事のコツの感想
アンリミで。登場人物の感情がよくわかったのは漫画化のおかげか。主人公がスキルアップするお約束の成長物語、周囲がいかに主人公を思いやってサポートしているか、その様が温かく、仕事において一番大切なのはここか、とも思わされました。後書きで著者のキャリアのテーマが明言されていて、なるほど、それに沿った内容であるな、と納得。
読了日:08月04日 著者:河野英太郎,松浦まどか
THE BIG ISSUE 412号の感想
この表紙は反則。ジャケ買い者多発で品切れの怖れ。特集はソーシャルビュー、見えない人と見える人がソーシャルに視覚を共有することで得られるものの多さを伊藤亜紗さんが解説。
読了日:08月02日 著者:
洞窟オジさん―荒野の43年 平成最強のホームレス驚愕の全サバイバルを語るの感想
13歳で家出をし43年間ホームレス状態であった方のサバイバル生活。自分以外を知らないということは持ってるとか持ってないとか気にならないということなのだな。1人で完結できればいろんな感情に揺れ動くことがないのだ、楽でいいね、生活はハードでも。窃盗未遂がきっかけで社会復帰を果たし、人との関わり合いの大切さを知ったオジさん、そこに至るまでの描写がずっと温かい。ハッピーエンドとわかっているからなのだろうけど、これは取材・編集の力と感じた。その人たちの取材対象への心持ちが伝わってきた感満載。
読了日:08月02日 著者:加村 一馬
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