うっかりお試しで読んだら止められなくなり、続き全部課金してしまいました。
結婚している女と結婚していない女は、まったく違う生き物だ。
というリードから始まり、独身女子と既婚女子の対立を描くものかと思ったら。
ら。
絶望させる要素がいくつか
・女であること
・田舎で育っていること
・貧しいこと
・女は子ども産んで一人前って価値観
・男は嫁をもらって家族養って一人前という価値観
・後継であること
・母子家庭であること
・男であること
テーマは女の生きづらさではなく、親の望む子でいられない、ということでした。
親の望むように、が性別で時点で、親の望む性で生まれられなかった子って存在そのものが否定でしかない。
産み分けとかなんて乱暴な思想なんだろ。
親の望むようにしか生きられなかった親を持った子が、その生き方にうっかり疑問を持ってしまったがタメの壁。
親が望むように生きることに微塵も疑いを持たずに生きられるかどうか。
疑いを持ってしまったらどうするか。
疑いを持ってしまったが故に、外の世界に一歩を踏み出した男女の物語でした。
だからタイトルの「ON THE ROAD GIRLS」。
生きている限り、道は続いていく。
女の子しか産まなかったと婚家を追い出された母と、女の子なら要らないと父宅を追い出された私、二人ともまだ生き続けてますよっ。