50代の主婦。友達と呼べる人がいません。
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しかし「年をとったら友達がいたほうがいい」と何かで読んだことがあり、私の老後は孤独でみじめになるのではないかと不安に襲われました。無理をしてでも友達を作るべきだと考えましたが、何か釈然としません。どのような心持ちで過ごせばいいのでしょうか。(神奈川・C子)
相談文全文はこちら
https://www.yomiuri.co.jp/jinsei/20220319-OYT8T50052/
解答を相談者さん自身も書かれていて
友達とはなろうと努力してなるものではなく、気づけば仲良くなっているものだと思います。近年再婚した主人には何でも話せるので、もう友達はいらないと思ってしまいます。
老後への不安、もしもお連れ合いが先に逝かれた場合はひとりになってしまう、その場合どうするか。そんな思いにとらわれてしまったのでしょうか。
夫さんがいなくなった時に夫さんの代わりに相談者さんを支えてくれる存在、夫さんがいなくなった穴を埋めてくれるもの。
友達なんて作るものじゃないわ、と肚を括るか、ひとりよりはマシと時間を共有できる相手を見つけるか。
今日はサイコロです。
風水渙の5爻
渙汗其大號/渙王居/无咎
病から解放するだけでなく、蔵に蓄えてある備えも開放することで支持を得られる
さて、開放すべきも備えとは何か、誰に向かって開放すべきなのか。
之卦は山水蒙、知識のないものを教え導く啓蒙のシルシ。
耳タコの原理原則です、「自分のためにできないことでも、人のためならできる」
友達を作らなくては、は自分のためですが、相談者さん自身が誰かのために友となる。
友の定義ってなんだよ、となるとまたややこしくなりますが、ひとまず「一人では寂しいから、それを埋めるために時間や空間を共有できる相手」としてはどうでしょう。
夫がいるから友達なんて要らないわ、と閉じているのではなく、誰かのために誰かと繋がれるかもしれないと思って周囲を見回せば、相談者さんを求めている人、相談者さんによって救われる人が目に入るかもですよ。
そしてその方の存在は相談者さんの不安を和らげてくれるのでは?
回答は藤原智美(作家)さん。
ここはひとつ、ぐっとハードルを下げて、友達ではなく、新たな「知り合い」作りに励んではどうでしょう。顔見知りが増えるだけでも、気分は変わります。何かをいっしょにやれる仲間などが、一番いいですね。その際は、友達意識にこだわらず、適度な距離をとりながら、気楽につきあうことです。あとは、自然にまかせましょうよ。
そうなんですよねー、私も”友達”じゃなくて”知り合い”っていっちゃうんですよねー。それを嫌がられることも多いのですが、私なんかが友達でいいのかという思いがつい出ちゃって。