5月の読書メーター
読んだ本の数:33
読んだページ数:6835
ナイス数:696
いくつになっても ぬいぐるみ愛;幸せの日々のためにの感想
75歳の(多分)リタイア後の男性が自らのぬいぐるみ遍歴と愛を語るもの。モフモフという言葉の素晴らしさから、なぜぬいぐるみは女子供のものなのかというジェンダー論まで、御高説を賜ることができる。以下は本書にk関係ない私の戯言です。おっぱい星人って言葉あるじゃないですか。泣いた赤ん坊をあやすにはお父さんではダメ、お母さんのおっぱいでないと。おっぱいを必要とするのは男女限らず赤ん坊なのに、男性だけが大人になってもおっぱいに執着するのはなぜなのか。女のおっぱい星人だっていてもいいじゃないか、って話ですが、ちょっと→
読了日:05月30日 著者:松原 敬三
かぶきがわかるねこづくし絵本2 義経千本桜 (講談社の創作絵本)の感想
「かぶきがわかるねこづくし絵本」とありますが、絵本と挿絵の違いは何かと考えさせられました。私がイメージするところの絵本というものより断然テキストの質量が大きいし、挿絵というには絵のボリュームもでかい。なんだ、テキストも絵も情報量満タンのアート本ではないですか。もしもこれが絵本のコーナーにあったら、絵本を求めない人の目には触れないことになってしまう。初心者向けの入門書として、大人にアピールしたらいいのにな。と、文楽初心者でした。
読了日:05月30日 著者:吉田 愛
きのう何食べた?(21) (モーニング KC)の感想
深刻な問題もなく、お料理と日々のちょっとした気持ちの動きが綴られている。生の小松菜、やってみよう。ヨシ君とテツ君の生活から、自分が好きなことやるためにはお金って大事って思わされる。
読了日:05月27日 著者:よしなが ふみ
短歌の詰め合わせ (ことばアソート)の感想
読友さんのご感想から表紙に惹かれて。アリス館も私の中ではハズレのない出版社。「ことばアソート」というたいそう魅力的なシリーズのようで、続編を探したけど残念ながら今のところこれだけみたい。どうにも取っつきの悪かった短歌、こんなに馴染めたのは初めて。グータラして帯に紹介を任せます、「東直子の厳選短歌・楽しく学べるドリルページ・歴史・作り方・技法などなど、短歌のエッセンスをぎゅ〜っと詰め込みました♬」って。短歌に季語がいらないことも知らなかった私を許してください。
読了日:05月26日 著者:東 直子
怒られの作法 ――日本一トラブルに巻き込まれる編集者の人間関係術 (単行本)の感想
Twitterにさんざん耽溺しておきながら「怒られ」を知らなかったの恥ずかしいぃ〜!うちのお客さんで「怒られる」ことに過剰反応するのがお悩みって方がチラホラなので、その参考になるかなと思って手に取ったのだけどかなり違ってた。これはほんま893に向き合うには有効な本だと思います。893には893のルールがあるから、それに乗っ取って相手の怒りをどうするかってことには著者の貴重な経験から具体的な対策が講じられているけど。世の中には理屈もへったくれもない、893よりタチの悪い人がいるということです。肝に命じよう→
読了日:05月25日 著者:草下 シンヤ
収容所(ラーゲリ)から来た遺書 (文春文庫)の感想
コミック https://bookmeter.com/books/19825412 読後に。収容所での時間の流れそのままに、細かいエピソードがいっぱいしたためられている。後書きに吉岡忍氏が「せっかちな書き手なら、収容所当局の過酷で理不尽で緩慢な様子を掻き立てる。捕虜同士の対立やいさかいを繰り返し書く。だが、それは捕虜たちの実感とは、たぶんずれていくのだろう」という箇所に膝の皿を割る。絶望の底に微かに光る希望、それが人々を生きながらえさせたってのはアウシュヴィッツの「夜と霧」にも通じるものがあるか。その光→
読了日:05月21日 著者:辺見 じゅん
ちくわのわーさんの感想
ついね、「ちくわのちーさん」って言っちゃうんですよ、チーさんじゃなくてわーさんね。己の形状ではできないことばかり目指すちくわ、しかし最後にはちくわとしての自分を欠いてはなし得ないことによって、己の存在意義を認めるという、たいへん深いお話でした。
読了日:05月20日 著者:岡田 よしたか
うどんのうーやんの感想
アンパンマンのうどん版。
読了日:05月20日 著者:岡田 よしたか
ぼくの村がゾウに襲われるわけ。: 野生動物と共存するってどんなこと?の感想
野生動物保護区とか国立公園とか、それは動物の保護のためではなくお金持ちの観光の場としてだけのもの。野生動物との生活の均衡を破られたがために動物にしっぺ返しを喰らうって図式は、アイヌにおけるヒグマも。ゾウは神だった。ヒグマも神だった。神も怒るのだ。
読了日:05月20日 著者:岩井 雪乃
60歳からの文章入門 書くことで人生は変えられる (幻冬舎新書 686)の感想
まあ私も60過ぎてるんでつい手にとってしまった本ですが、ほら、サライとかありますやん、あんなん読んだら60過ぎたらみんな蕎麦うって作務衣着なあかんのか、老人ホーム入ったら童謡とか懐かしのメロディーを合唱せなあかんのか!とうんざりするに近しいものを本書でも感じてしまいまして。良い文章の条件という項でおすすめとして津村記久子と川上未映子が紹介されてて、「芥川賞や直木賞を受賞した若手、中堅作家が書いたエッセイ」「60代の読者にはもう少し上の世代の作家を、と考えてみましたが、むしろ若い作家のほうが興味を引くので→
読了日:05月19日 著者:近藤 勝重
はじめての文学 重松清の感想
国語の教科書で読書に目覚めたという方が多いですが、そんな本です(どんな?)。人が失ってはいけない感情の一番は「せつない」だ、そう思わせるお話ばかり。
読了日:05月18日 著者:重松 清
たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座 増補新装版の感想
読友さんのご感想にひかれて。本当に書けたのでびっくり。著者のショートショートという形式への揺るぎない愛を感じました。アイデア出しのやり方はビジネス書などでもよく紹介されてるけど、これはなんか俳句に近しいものを感じましたねえ。
読了日:05月17日 著者:田丸 雅智
THE BIG ISSUE 455号の感想
特集「静かに消えゆく昆虫たち」に背筋が寒くなる。農作物の75%を受粉する昆虫、彼らがいなければ人間は生きていけない。食物連鎖の頂点に立つ驕りのツケがいよいよ見えてきた。ドイツでは昆虫の生物量が27年間で76%という激減。日本で絶滅した昆虫は4種とのこと、この数字を少ないと思ってはいけないだろう。AIチャットボットにホームレスについて尋ねた回答の差別意識満載感、炙り出されたものがあるねえ。この回答が当たり前だと皆が受け取るようになったら怖い。「希望前線」、路上生活をされてた方が失踪宣告により戸籍を失ってい→
読了日:05月16日 著者:ビッグイシュー日本
リバーエンド・カフェ : 9 (アクションコミックス)の感想
震災後の石巻の物語。石巻は作者の故郷だそうで。震災がきっかけでいじめを受けている女子高生がカフェのマスターとの出会いで歌うことに目覚める。最終巻はプロ歌手となってマスターに会いにいくも、カフェなど存在していなかった、マスターとの日々は幻だったというとこで終わり。女子高生にベッシー・スミスを歌わせるなどブルース色プンプン。タバコにコーヒーにお酒にブルースといつの時代の話だよってとこに震災という現在が滑り込んでくる。人の現在は過去の上に成り立っているということ、そして生きていくためには辛い現実から目を逸らす→
読了日:05月16日 著者:たなか亜希夫
私のスポットライト (ポプラ文庫 は 1-7)の感想
スクールカースト下層の女の子が、音読が上手ということをきっかけに演劇の道へと進む。カーストに囚われる母と、愚直な努力を尊ぶ父、そして親ガチャ勝者の従姉妹と絶妙な設定なのだけど、絶妙すぎてのめり込めなかった。数をこなす作者にはテンプレというか仕様書みたいなものがあるんだろうな、と思ってしまった汚れた心の私を許してください。
読了日:05月14日 著者:林 真理子
「発達障害」と間違われる子どもたち (青春新書インテリジェンス PI 665)の感想
発達障害と診断される子が激増していることに「それってホントに発達障害なの?」と首を傾げている人には納得の内容。何年前のことか失念したけど、子どもの平均身長が目に見えて低くなった時があり、それは塾通いで就寝時間が遅くなったこと、つまり睡眠時間の現象と因果がはっきりしたとの報告があった。脳の発達過程の説明で「寝る子は育つ」は真理であると納得させられる。発達障害もどきとはつまり、睡眠不足ゆえにたどるべき発達過程をたどることが出来ていない状態。寝たら治る。寝ないでいたら後天的な発達障害となる。
読了日:05月12日 著者:成田奈緒子
ラーゲリ〈収容所から来た遺書〉 (文春現代史コミックス)の感想
これは原作を読まなくては。20230521追記→原作 https://bookmeter.com/books/433542 を読んだらコミック化されたこの作品がいかに丁寧に原作を掬い上げているかがよくわかった。
読了日:05月10日 著者:河井 克夫
ささやかだけれど、役にたつこと
読了日:05月10日 著者:レイモンド カーヴァー
せんせい。 (新潮文庫)
読了日:05月10日 著者:重松 清
人鳥クインテット (文芸書)
読了日:05月10日 著者:青本雪平
だれのせい?
読了日:05月10日 著者:ダビデ・カリ,レジーナ・ルック-トゥーンペレ
ふたりは まちの おんがくか くまのアーネストおじさん
読了日:05月10日 著者:ガブリエル・バンサン
証し 日本のキリスト者
読了日:05月10日 著者:最相 葉月
荷を引く獣たち: 動物の解放と障害者の解放
読了日:05月10日 著者:スナウラ テイラー
さよなら、野口健
読了日:05月10日 著者:小林 元喜
一生幸せになれる料理147 お魚イラストレシピ大百科
読了日:05月10日 著者:大垣 友紀惠
鳥肉以上,鳥学未満.
読了日:05月10日 著者:川上 和人
ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた
読了日:05月10日 著者:斎藤 幸平
精神科治療学 Vol.37 No.7 2022年7月号〈特集〉精神科診療におけるたとえ話の効用[雑誌]
読了日:05月10日 著者:
ぼくは13歳、任務は自爆テロ。: テロと戦争をなくすために必要なことの感想
このシリーズ名、「いのちを大切にされない地球の子どもたち」。こたえるね。
読了日:05月04日 著者:永井 陽右
イエス伝
読了日:05月04日 著者:若松 英輔
この父ありて 娘たちの歳月
読了日:05月04日 著者:梯 久美子
週刊文春 2023年 5/11 号 [雑誌]の感想
さすが近田春夫を連載陣に擁していた文春、GS特集の充実ぶり。スターバンド黄金時代、昭和の時代に熱くなっていた音楽に再度のめり込み、サライ(雑誌)の世界に入り込めない人は感涙ものか。歳とったらみんな蕎麦うって作務衣きなきゃいけないってことないよね。
読了日:05月02日 著者:
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