20代の大学院生。先日、入院している祖父母の見舞いに行きました。祖父はがんで余命宣告を受けており、祖母は脳 梗塞 こうそく で治療を受けています。祖父母の 憔悴してやせ細った姿や、介助なしに歩けない姿をみて悲しくなり、何と声をかけていいかわかりませんでした。
幼い頃から、祖父母の家は家族で頻繁に訪ねていましたが、祖父母とは話さず、同年代のいとこたちとテレビゲームなどで遊ぶことに夢中でした。
高校生の頃、友人が「亡くなった祖父母と話をしておけばよかった」と言うのを聞き、自分は後悔したくないと、定期的に祖父母の家を訪ねてきました。しかし何を話していいのか、ずっとわからないままです。わがままな祖父と、それを甘やかし支える祖母が理解できず、取っつきにくく感じていたのかもしれません。
私は生物学を専攻していますが、初めて自分の身近な人に「死」が近づき、困惑しています。(兵庫・C男)
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。
>私は生物学を専攻していますが
学問の知識では、人間のリアルにどう対応すればいいかが分からない、ということですね。
>何を話していいのか、ずっとわからないまま
わかろう、としていらっしゃること、そのお気持ちは祖父母さん達に伝わっていると思います。
孫が訪ねてきてくれて、好きに遊んでいる、それを微笑ましく見つめていらっしゃったのではないでしょうか。
十二分な祖父母孝行ですよ。
お祖父様のきつい当たりに、お祖母様が傷ついていらっしゃるのではないかと、心を痛めていらっしゃったように感じました。
おじいちゃん、そんなきつい言い方しなくても、と言いたかったのかもしれませんね。
人の感情とはコントロールできるものではありません。
タスクをこなすように、完璧にできるはずもなく。
心を波立たされてしまうということそのものが、つながりの深さの現れです。
C男さんが心を乱されることなく、素通りすることができない機会を祖父母さんは与えてくださっています。
荒波を乗り越えていっていただけたらな、と思います。
それは間違いなく新たな強さをC男さんにもたらしてくれることでしょう。
回答は大野裕(精神科医)さんです。
あなたが祖父母とほとんど話せなかったとしても、祖父母を思うあなたの気持ちはしっかりと届いて、祖父母はうれしく思っているはずです。
生物は確かに「死」を迎えます。だからこそ、言葉にならない今の体験を大切にして、それをこころのなかに残してほしいと思います。
伝えたいと思う気持ちは
伝わっていると思いたいですね。
伝わることを諦めずに
伝え続けたいですね。
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