これ↓の続き
鳥井:豚汁、うまいな
吉川:なんやねん、いきなり
鳥井:水嶋さんとケイコちゃんは豚汁すっきゃけどな、ダンナさんはそうでもないらしいねん
吉川:ダンナさんがすっきゃないもん、作ったらあかんやん
鳥井:ケイコちゃんがすっきゃからええねん
吉川:ダンナさんは不満に思えへんのかいな
鳥井:そこやがな
吉川:ここか
鳥井:ダンナさんはやっぱ思うねん、
ケイコ、ケイコてケイコのことばっかりや、オレはどないやねん、て
吉川:まあ、それも大人気(もちろん「だいにんき」ではなく「おとなげ」である)ない言うたら
大人気ないけどな
鳥井:これが男の子やったらもっとたいへんやでー
吉川:ああ、なるほど、それがエディプスなわけやな
鳥井:あんた、ようわかってるやん!
吉川:やー、木村一八で言うたんやけど、はずれてなくてよかったわ
鳥井:なんやの、木村一八って
吉川:いちかばちか、いうことやん、こんなこといちいち説明させんとってぇな
鳥井:オヤジギャグどころの話やないな
吉川:それも言われんとわからんかったあんたはなんやのっ
鳥井:まあ、それはええわ、でな、
豚汁がたいして好きやないダンナさんはそれをケイコちゃんにあげるんや
吉川:豚汁なしでどないしてゴハン食べはるんやろ
鳥井:漬け物とかフリカケとかいろいろあるやん
吉川:ないわー、一家の大黒柱がフリカケやなんて、そら水嶋さん妻として失格やで
鳥井:へぇ〜、意外やわ、あんたのとこはダンナさん最優先なんかいな
吉川:当たり前や、そんなん、おとうさん、家族のために頑張ってくれてんのやさかい
鳥井:それも一歩間違えばエディプスやで〜
吉川:なんでやのっ
鳥井:おかあさんはいっつも「おとうさん、おとうさん」ておとうさんばっかしや、
子どものことはどうでもええんや、て思うてまうねんて
吉川:ややこしなー、うっかりおとうさん大事にすることもでけへんのかいな
鳥井:なんもなかったらええねんよ、
おかあさんは僕のことちっとも見てくれてへん、て思わせるなんかがあったらあかんのや
吉川:そんな、いつもいつも見てられへんがな
鳥井:そこやがな
吉川:そこか
鳥井:あんたんとこのヨシオちゃんがな
吉川:ヒトミやのうてヨシオか
鳥井:この場合はヨシオちゃんや
吉川:ヨシオがどないしたんな
鳥井:ヨシオちゃんがな、幼稚園でイヤなことあってな、凹んで帰ってきたとするやん
吉川:ああ、よう泣いて帰ってきよったなー
鳥井:ヨシオちゃんが泣いて帰ってきたとき、あんたどないしとってん
吉川:ほんまヨシオは間ぁが悪いんやな、
おとうさんが朝「今夜は伊勢エビのブイヤベースと鹿ロースのノワゼットが食べたいな」て言うたから
必死になって作っとるときに限って泣いて帰ってきよんねん
鳥井:あんたんとこエンゲル係数どんだけやの!!
吉川:おとうさん、グルメやねん
鳥井:グルメにもほどがあるわ、そんな料理つくれるあんたがすごいわ
吉川:え、うち、すごいんかいな
鳥井:すごいわ
吉川:いやー、これが当たり前や思うとったからな
鳥井:それ、すごい武器やで
吉川:これで喰っていけるやろうか
鳥井:十分やで
吉川:今日もそろそろ終わらなあかんの違うん?
鳥井:ほんまや、水嶋さんとこの話からいつのまにかあんたんとこの話になってもうたわ
吉川:また、続く、やな
鳥井:しゃーないな、あんま長くなったら読む人も迷惑やさかいな
吉川:ほんまや、人のためを思ってこその to be continued や
*
いやー、ちょっと広げ過ぎてしまいました。
どうしよう。
まーた別の伏線をひとつ作ってしまったよ。