8月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:5209ページ
ナイス数:75ナイス
サブカル・スーパースター鬱伝
厄年ってのはそれそのものに意味があるのではなく、身体に変化がいろいろ起きる年代だから気をつけなさい、って意味が定着したものらしいですが、40歳サブカル男子鬱説にはそれに近しいものを感じましたね。それぞれのインタビューそのものより、クイックジャパンへの思い、そしてサブカルというものの定義が世代間で大いに違ってしまってるのでは、と感じました。香山リカの「こういう感性が懐かしい」ってのがそれを象徴しているのではないかと。きょうびの若い「サブカル男子」にオーバー40鬱の図式は当てはまらないのでは。
読了日:08月31日 著者:吉田 豪
家庭モラル・ハラスメント (講談社プラスアルファ新書)
自分が夫の感情の犠牲者になるために選ばれた、もう、このフレーズにつきますね。他者との関係性において役割をしがちな人は、誰しもがいとも簡単にDVの被害者になってしまう怖れ極大ですよ。
読了日:08月31日 著者:熊谷 早智子
獄中で見た麻原彰晃
この人はとっくにおかしかったのではないか。とっくにおかしかった人を、自分がたちがやりたい放題やるための隠れ蓑にしていたのではないか、オウムのえらいさんだった高学歴者たちは。洗脳という名の隠れ蓑だったのではないか、と思ったさ。
読了日:08月31日 著者:
マンガで分かる心療内科 6 (ヤングキングコミックス)
読了日:08月31日 著者:ゆうき ゆう,ソウ
20歳は過ぎたけれど 『ママはぽよぽよザウルスがお好き』リュウ&アン成人編
かわいいころを過ぎたら、は子育てに悩んでいる人の参考になっただろうけど、これにそれを期待してはいけない。ノロケの対象がダーリンから子どもになっただけ。「夫とふたりでもうまく暮らすコツ」を先に読もうと思ったのだけど、レビューを見てやめたのは正解だったかも。作者は子どものことの先に、夫との関係を見直さないといけないのでは。
読了日:08月31日 著者:青沼貴子
それでも、家族は続く―カウンセリングの現場で考える
家族とは言いながら、メインは母と子(娘)との関係。産めよ増やせよ銃後の母としての専業主婦を量産するために、ロマンチックラブイデオロギーははずせないものだったのだろう。それに騙されてしまった人が行き詰まっているのが今の家庭が抱える諸問題の原因になっているのでは。ああ、つくづくシステムってのは女を幸せにしないもんなのだなあ、とうんざり。産む性というのはもっと大事にされていいんじゃないのか、社会のシステム的にさ。カウンセリングのやり方として自分のやってることは正しい、と思わせてもらえたので、心がぶれたら読み返す
読了日:08月30日 著者:信田 さよ子
映画秘宝EX 鮮烈!アナーキー日本映画史1959〜1979 (洋泉社MOOK)
どっかの映画館がこれに載ってる映画ばっか上映する、って企画をやってくれたらいいのに。
読了日:08月29日 著者:
赤目四十八瀧心中未遂
再読、もう何度目か。これを読んでからわたしは「焼き鳥屋で肉を串に刺す」行(ぎょう)に憧れてしまったのだなー。苦役列車の人、車谷長吉の爪の垢でも煎じて飲め。寺島しのぶがアヤちゃん役をやったのは、返す返すも残念無念。
読了日:08月28日 著者:車谷 長吉
カッパでもどうにかやっている
読了日:08月26日 著者:アランジアロンゾ
尼さんはつらいよ (新潮新書)
女教師、女医、と同じく本来は男の世界であるものに女が足を突っ込むと『女』という枕詞がつく。つまり僧に対して尼僧。宗教は人間がつくったもの。別にそれ自体が尊いわけでもなんでもない。つまりシステムだ。実社会の男女間の問題をそのまま引きずったシステムであるなら、それは女にとって居心地がいい世界のはずがない、宗教界、仏教界。男が男の都合のいいように作り上げたものなのだから。
読了日:08月26日 著者:勝本 華蓮
「カルト宗教」取材したらこうだった (宝島社新書)
カルトの過剰な反応、やはり人は後ろめたいことがあるとムキになるんだろうな、と思いましたよ。ほんと宗教ってうまい汁が吸えるなー、うらやましいな。人はかくも藁を掴みたくなるものなのか。いったいどんな辛いことがあれば大川リュウホウにすがろうという気になれるのか。しかし、ろくに縁が繋がってない人をのっけから笑いのネタにするというスタンスで接触すれば、それは怒りをかっても仕方ないよ、とも思った。
読了日:08月26日 著者:藤倉 善郎
苦役列車
え、これで終わり?とびっくり。文体はこなしきれてない感じ。ルサンチマンを気取るとこまですらたどりつかない、先達のダメ人間ぶりとくらべ器の小ささは、時代のなせるわざか。映画のほうがおもしろいのでは。
読了日:08月26日 著者:西村 賢太
兄〜かぞくのくに
読んでものすごい感情的になった。北の彼の国は存在そのものが犯罪なのではないか。しかし、「北」というものが何故できてしまったか、ということになると、いろんな国にちょっかい出しまくって自分とこだけは無傷っていうどっかの国の罪の重さをスルーすることはできないよ。
読了日:08月23日 著者:ヤン ヨンヒ
ひとみしり道
再読。みんな乗り越えてんだな。折り合いつけてんだな。自分の世界を広げざるを得ない状況に追い込まれたなら、人見知りだからどうとかって言ってる場合じゃなくなるよ。
読了日:08月22日 著者:べつやく れい
不倫のバイブル 出会いから、愛の育て方、本当に幸せになれる方法まで
この人の本はもうええわ。3ページで力つきました。
読了日:08月21日 著者:家田荘子
くちばし どれが一番りっぱ? (福音館のかがくのほん)
絶妙な鳥たちのキャラ設定、これは写真では不可能ですね。図鑑ってのは写真ではダメだ、絵じゃないとそれらしさが伝わらないってのがよーくわかりました。
読了日:08月21日 著者:ビアンキ
デブ、死ね、臭い! を乗り越えて
イジメの問題より、母との関係がひっかかった。食べ放題にさせてしまったこと、こんなにもいい子にさせてしまったこと。ここに書かれていることが事実なら、子どもにしてはちょっと抑え過ぎなんじゃないの?と思いました。
読了日:08月18日 著者:細山 貴嶺
ミミズの雑学 (環境Eco選書)
へえ〜×1万ぐらいの勢いで読んだ!なんでもその正体がわかると愛しくなるものだな。ミミズもすっかり見かけなくなったけど、ミミズも住めないとこなんて、人にとってもよい環境なはずがない。
読了日:08月18日 著者:渡辺 弘之
役にたたない日々
これ、ウチの母に読ませたかったな。これこれ、私が感じてることこれよ!ってきっと禿同だっただろうな。誰にも貫きたい美意識や価値観はあった、それが受け容れてもらえなくなることが一番辛いことなのだろうな。迎合なんてできないよ。個人的に最もフィットしたのはモモちゃんのクダリ。「モモちゃんは正しい洋服をいつも着ている。姿勢がよく威厳がある。イギリスの家庭教師の様である。流行など超えていて、30年前も今も様式が変わらない。」こんなババアになりたいよなあ。やっぱ美しいと感じるのは貫く強さだ。
読了日:08月12日 著者:佐野 洋子
遺書―5人の若者が残した最期の言葉 (幻冬舎文庫)
死ぬ気になればなんでも出来る、って言いますけど、やっぱ力尽きたときの最終選択は死なのだな。力尽きなくて済むように、誰から手を差し出してくれたなら。でも、差し出された手をつかむ気力もない時はどうしようもないのかもしれない。「〜だったら」という言葉になんの救いもないのだけど、もしもあの時、手を差し出すことが出来ていたら、という後悔と自責は後に残された人が逃れられないもの。私も含め。
読了日:08月12日 著者:verb
砂の上のロビンソン
おとうさんとおかあさんの一番大事な仕事は仲良くすること、子どもが望むのはそれ。それを怠ると家庭が崩壊するようですね。仮面夫婦撲滅!!
読了日:08月12日 著者:上野 暸
異人たちとの夏
再読。この時期になるとつい手にとってしまう。帰ってくる人など、帰ってきて欲しい人などいないのに。
読了日:08月09日 著者:山田 太一
右翼と左翼はどうちがう? (14歳の世渡り術)
ゴーマニズムの横に並べて売っときゃいいと思う。右も左も知ったうえでどちらか選ぶのはいいけど、どっちかしか知らないでいると全体主義にとりこまれちゃうもんね。ベースは違っても、どの活動家も抱いている、年間3万人も自殺してる日本はおかしいよ、どうにかしなくちゃ、という信念が行動に直結していることに、活動家とはまさに動いている人のことなのだな、と再認識。
読了日:08月07日 著者:雨宮 処凛
アンダーリポート
掴みはいつもいいんだけど、最後まで書き続けるスタミナがないのでは、と思ったり。
読了日:08月05日 著者:佐藤 正午