人が他の動物と一番違うとこは、脳が異常に肥大してしまったこと、その弊害は何かというと記憶力がずば抜けてしまったこと。それが実際にはどんな災いになってしまっているか、心が嘘をつくのだそうですよ。
お腹すいてないのに食べちゃう、好きなのに嫌いって言っちゃう、等々。
ほんとの部分がインプットされたものの処理できないデータによって見えにくくなってしまう。
邪魔なものをかき分けて、ほんとの部分にたどり着かなくてはなりません。それを見つけるのも悩みの探偵の重要な仕事です。
2)卵焼きが得意なのはなぜ? の続きです。
かんむすさん、勤め人時代に頑張りと優秀さをいかんなく発揮して成果を得ていらっしゃいました。そのことに自負がありますし、またやってみたい気持ちもあります。
が。
それを押しとどめるのは家事との両立への不安と、パワハラを受けた記憶の恐怖。
ご主人さまから勤めに出てはどうか?と言われ返した言葉は、「外で仕事したらあなたのことしてあげられなくなるから、自分のことは自分でしてよね!それだったら外に出るわ」と。
あれー、ご主人さまって手のかかる人でしたっけ?
いえ、全然。
ご主人のオファーに応えて「してあげている」のではなくて、かんむすさんがしたくてしているのですよ、ご主人さまのケアやフォローを。
うっかり言ってしまったことだと思います、心にもないことを。この発言に現れているのは、外で仕事するよりもご主人のお世話のほうが大切だ、ということです。ご主人さまが大切だ、ということです。
でも、こんな言い方したら(どんな?)せっかくの大切な気持ちが見えなくなってしまいます。
してあげたい気持ちはいっぱいある、でも、外に出るのが嫌で家にいるだけなのでは?という気持ち、罪悪感がしてあげたい、という気持ちの善の部分を曇らせてしまうのです。
だったら罪悪感を無くすためには善き部分をさらに強化すればいいのですよ。
かんむすさん、お料理が上手です。いえ、上手ではありません(どっちやねん。
おかあさまがお料理上手だったそうです。お裁縫も上手だったそうです。レベルの高いものをインプットされているからかんむすさんにもいいセンスが育まれているはずなんですが。
が。
おかあさまにはことごとく否定され続けてきました。親から否定されていたがために自分を肯定できない、というのは溢れかえっている例です。お料理が好き、裁縫が好き、という気持ちはあるのですが、否定された記憶が素直にそれを楽しませることをさせません。
そんな(どんな?)かんむすさんが唯一誇れる料理、それが卵焼きなんだそうです。
いえ、誇っていません(どっちやねん。
形を崩して娘からぐちゃぐちゃや、って言われるんです、でも、形なんかどうでもいいやん、おいしかったら、と言ってくれるんです
ね、素直に「卵焼きが得意なんです!」と言えない方はこのように自分disの隙間に自負を埋め込むのですよ、ややこしいねー。
かんむすさんが自分の卵焼きを誇れるのは、料理上手なおかあさまが唯一下手くそだったのが卵焼きだったからです。どんな料理をしても、おかあさんのほうがおいしかった、私は太刀打ちできない、と思ってしまうけど、こと卵焼きに関してはそれがないのです、私の卵焼きのほうがおいしい、と思えるのです。
そして唯一誇れる卵焼きは、大切なご主人さまのもとへと届けられていました。
ご主人さまもかんむすさんの卵焼きが大好きなんだそうです。激務の合間のお弁当、そこにかんむすさんの卵焼きが入っているとほっとするのだそうです。
かんむすさんはご主人さまのお弁当に卵焼きを入れたいのです。うっかり外に働きに出て、また家事ができなくなって、お弁当も作れなくなったら?という不安があるのです。
ご主人さまが大切なのです
ご主人さまはかんむすさんの卵焼きで一息つけるのです
母親から否定され続け、自分を肯定できない娘が唯一誇れるもの、卵焼き、それはパートナーにとっても大切なものだったのです。
ご主人さまにとっても、自分の妻が自己否定をする姿は見ていて辛いものだったでしょう、その妻が自己否定することなく作る卵焼き、それはご主人さまにとっても嬉しい存在であることは想像に難くありません。
次回、最終回の予定。
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へっぽこ鍼修行レポート、更新いたしました!
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