12月の読書メーター
読んだ本の数:22
読んだページ数:4406
ナイス数:717
わたしが子どもだったころ ニ!の感想
第一巻の帯は「挫折は宝物」、二巻は「孤独は友だち」。子供時代って辛いことばっかり😭親という大人以外に子どもの運命を翻弄するものは戦争。沖縄出身の方が2名、戦争に端を発する沖縄の貧困は当然のように子どもを巻き込む。そのメンタリティに沖縄独自のものがあって当然だろう。救いになったのはみうらじゅんの項。対象が何歳かわからんけど、シリーズ全体とりたてて子供っぽくしてない文章。みうら氏の項に惹かれた子がそこにあるジミヘンとかボブ・ディランってなんだろ?って思ってくれるといいな。人が音楽を好きになるきっかけってこ→
読了日:12月26日 著者:
週刊文春 2023年 12/28 号 [雑誌]の感想
関西ネイティブにどうにも馴染めないとこのひとつ、それが上沼恵美子でした。苦手感が先走ってちゃんと見聞きしてなかったんだけど、新連載の人生相談がおもしろい。なるほどー、相手をこき下ろすだけの無責任な毒舌ではないのだな。ちょうど今朝テレビで取り上げられていたのを見たけど、なんだろ、活動活発にするプロモーションなのかしら。家の履歴書、ドリアン助川さんの売れないバンドから悩み相談、そして作家への流れが、まさに導かれたかのような。
読了日:12月25日 著者:
そして、バトンは渡された (文春文庫)の感想
事実は小説より奇なり、っていうけど、事実よりも奇なるものを作り上げ、読者に滂沱の涙を流させることが小説家の仕事か。仕込まれすぎた設定に鼻じらみながら読んだ汚れた心の私ですが、最後で泣かされました。
読了日:12月25日 著者:瀬尾 まいこ
わたしが子どもだったころ イチ!の感想
NHKの番組の書籍化。メンツの豪華さに思わず開架書庫にあったものを手にとる。子ども時代を語るということは、ほぼほぼ親との関係を語ることになるのだろうけど、親もすっ飛ばすくらい戦争の影響は大きいのだ。さいとうたかを氏の項に、ゴルゴ13をちゃんと読んでみたくなった。
読了日:12月23日 著者:
文藝春秋 2024年 1月号(新年特大号)の感想
日販がコンビニから撤退、引き継ぐトーハンの代表が「コンビニに雑誌は絶対に必要」と言われてたのがよくわかる。だってコンビニで買っちゃうもん。コンビニでなかったら買わないかも。ヨシタケシンスケさんと上白石萌音さんの対談目当で購入、しかし思いのほか特集の「私が大切にしている10のこと」が読めた。考えてみたら週刊文春でいつもやってるような内容だけど、ボリュームが比較にならず。松本清張と池田大作の対談の再録、貧しい人を助ける、世の中をよくしようという意欲に溢れた真っ当な教団であっただろ(モゴモゴ。
読了日:12月22日 著者:
百姓貴族(8) (ウィングス・コミックス・デラックス)の感想
馬と熊、そして政治。なんと著者の作品では最長連載だそう。読み返せば平成、令和と農業の置かれた状況の厳しさがわかるだろう。
読了日:12月21日 著者:荒川 弘
闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由の感想
ジェーン・スーさんこそが闘う人ではないか。生存者バイアスならぬ淘汰者バイアスとはうまいことを言う。女とはこう言うもんだ、と諦めてしまう人のために水面下で足掻く白鳥さんたちの姿を13例見せていただいた。眩しすぎる光を見つめることも出来ない力のない人だっているだろう。でも醜いアヒルの子は白鳥の子なのだ、ということは知らしめてもらえる。自分が白鳥だとわかっているのとそうでないのとでは、道の選び方が変わるだろう。山瀬まみの項に一番しんどさを感じた。
読了日:12月21日 著者:ジェーン・スー
「私のはなし 部落のはなし」の話 (単行本)の感想
部落について語ることがメインではなく、「私のはなし部落のはなし」というドキュメンタリー映画の作者による制作譚。映画ってこんなふうに作るのか、思考をいかに目に見えるものに作り上げていくのか、その工程は汎用性があると思えた。部落問題に携わるようになったきっかけが牛丼屋でのアルバイトとは。きっかけはどこにでも誰にでも同じようにある。「運命は出会いまで」というシュタイナーの言葉そのもの、ただの出会いをいかに切れないザイルに編み上げていくか、その意思を持てることこそがギフトなのだろうな。
読了日:12月21日 著者:満若勇咲
舞姫通信の感想
余生で重松先生(敬称付き)の作品を読み直すシリーズ。逝かれてしまった人と逝きたい人の物語。逝きたい人にとって実行した人はヒーローでしかないのだろう。しかしヒーローになれたという達成感を味わうことは当然できるはずもなく。逝った人が大切であればあるほど、残された人は自分の生を大切にしなくてはならないのだ。ゲーノー事務所とか、キラキラ感はちょっと余計だったかな。
読了日:12月19日 著者:重松 清
BIRDER 2024年 01 月号 [雑誌]の感想
バードウォッチング雑誌らしく望遠レンズの特集。鳥見案内人(バードガイド)の方々はなんと視力を磨くためにボクサーのビジョントレーニングをされているそう!嘴が特徴的なヘラサギは朝鮮半島の南北軍事境界線のあたりに最大級の繁殖地を持つそうで、「イムジン河」で歌われている水鳥はヘラサギのことではないかと。撮り鉄のマナーが問題になってるけど、野鳥写真の世界でも似たようなことがあるというレポートは鳥くん。コロナのおかげでバードウォッチング人口が増えたそうな。
読了日:12月17日 著者:
ハーレクインオリジナル1月号の感想
知己の作家さんの作品を読むために。860円とは結構覚悟のいるお値段。でもやっぱ紙の雑誌はいいなあ。値段の元は取れる。1作1作が単行本レベルのページ数。「運命の恋をあなたに」ってあるけど、恋じゃなくても「自分だって生きてればいいことある」って思わせてくれる物語は必要なのだ。見つけてもらうために、自分を少しでも輝かせようってアクション起こせるよ。
読了日:12月17日 著者:ハーパーコリンズ・ジャパン
わたし、39歳で「閉経」っていわれましたの感想
アンリミで。想定外の良本。冷えの仕組みと対策について、こんなに納得させられたものはない。
読了日:12月13日 著者:たかはしみき
THE BIG ISSUE JAPAN468号の感想
時の人、趣里さん。役者さんに限らず、積み重ねたものはいつ花開くかわかんないですね。その日のために種に水やり、肥料や日当たり気をつけて。/イギリスで:ホームレス状態の人々と愛犬。日本でもワンコと一緒にいらっしゃる方少なからずだけど、「時としてライフラインにもなりえる仲間」って。/地球を救うサボテン。「地球に優しい」もだけど、地球にじゃなくて地球に住んでる人間にだろ、って思っちゃう。地球は人間のためだけにあるんじゃないぞ。/
読了日:12月12日 著者:ビッグイシュー日本
だってバズりたいじゃないですか (新潮文庫 き 51-2)の感想
「SNS世代のリアルを描く」に惹かれて。舞台こそSNSで、インフルエンサーとかアイポンでの動画クリエイターとか新しい時代ならではの設定だけど、人がどのように傷ついて、どのように鎧を着込んで足掻いて生きていくか、ということは多少の描写の違いくらいで時代によって大きな違いはない。「バズる」という承認欲求、承認欲求の裏側には当然大きな欠落感があるわけで。
読了日:12月11日 著者:喜友名 トト
言葉の花束 困難を乗り切るための“自分育て”の感想
泥水をすするしかない日々で、僥倖のように小さな小さな善意のかけらを拾った人は、そのあと汚れないのだ。泥水で磨かれた宝石、サヘルさんの言葉を読むといつもそう思う。
読了日:12月10日 著者:サヘル・ローズ
ちゅんトークの感想
鳥マンガに新たな刺客が。こ、これはたまらん。物言わぬ動物のセリフは作者の思考の現れと思いますが、トリパンのようにリアルを掬い取るのではなく、自然にはあり得ない配役の組み合わせ(鳩と文鳥など)でシチュエーションを妄想させる。鳥たちがほんとに、こんな風に楽しく過ごしてくれてたらいいなあと思いました。説得力を深めるのはやはり画力。
読了日:12月09日 著者:初丸 うげべそ
総特集 望月ミネタロウ ― 創造と破壊と革新と。 ―(文藝別冊) (KAWADEムック)の感想
初めてご尊顔に拝す。やっぱ服をちゃんと描ける人はオシャレさんですね。もともと絵は上手だったようで、なるべくして漫画家になった方のよう。はまった映画の数々、同じ映画を見ていた人は望月ミネタロウになれる可能性があったかもしれないよ!大友克洋との対談、江口寿史のインタビュー、いかに彼らが時代の波を乗り越えてきたか、プンプン匂ってきた。ちなみにウチの息子の名前はバタアシ金魚の主人公の名前です。
読了日:12月07日 著者:望月 ミネタロウ
発達障害に生まれて-自閉症児と母の17年 (単行本)の感想
タイトルはちょっと違うさ。だって、自閉症の本人の言葉じゃないから。発達障害の子の母となって、ってのが適切だろ。この母が障害のない子の母であったなら、弱者への配慮の少ない人だったのではないかと思う私を許してください。いろんな「ねばならない」をたくさん持っていた人が、ことごとくそれらを手放さざるを得ない工程、それは大変だったろうなあと思う。障害は不幸ではない、不自由なだけだ、というフレーズがあるけど、不自由ですらないのかもしれない。本人は。
読了日:12月07日 著者:松永 正訓
ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白
読了日:12月06日 著者:後藤 健二
星野道夫(ほしのみちお) (PHP心のノンフィクション)
読了日:12月06日 著者:国松 俊英
チャペックショートセレクション 五つのパン (世界ショートセレクション)
読了日:12月01日 著者:カレル・チャペック
クロスロードの記憶
読了日:12月01日 著者:後藤 正治
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