※昨日書いたのが短かったから、続きもまとめて１本にしました。
みなさんご存知のように（知らんか）、私は小田嶋隆先生（敬称つき）の信者です。小田嶋センセの著作は信者にとってバイブルです。
先生の講座を受けるために、２回東京に行きました（そのうち１回は現地で発熱したため断腸の思いで欠席）。結局講座を受けれたのは１回だけですが、論理の破綻や悪筆を気にせずにとにかく書け！という先生の教えは私の臓腑に叩きこまれておりますことよっ。
その小田嶋センセの最新作です。
帯にこうあります、「３００万のアル中予備軍たちと、何かに依存しているすべての人へ」と。
小田嶋センセがいかにアルコールと手を切っていくか、というプロセスのレポートですが、つまりは依存からの脱却ストーリー。アルコールに限らず、その手法はかなりの汎用性があると感じました。
なので、ご紹介です。
ご紹介したいエピソードだらけなのですが、最も印象的だったのは小田嶋センセがすがった精神科医さんの言葉、「インテリだから診る」。アル中は診ないというドクターが小田嶋センセの治療に携わったのは、小田嶋センセがインテリだったから。
では、インテリとは何か。根性論の我慢で断酒をするのではなくて、「生活のプランングを１からすべて組み替える」という作業は、知性のない人間にはできない。
知性がある＝インテリ
「生活のプランニングを１からすべて組み替える」という作業、それは知性のない人間にはできない。
いきなり「知性」という言葉がでてくると、なんや、それ、となってしまいますが、言わんとしているとこは、頭つかって意図的にならないとダメ、自然に振舞っていては同じ間違いを繰り返してしまう、ということでした。
どうにも止められないこととしてダイエットがありますが。
もとい、ダイエットが止められないのではなくて、ダイエットをしなくてはならない状況からの脱却がどうにも止められないことですよね。食生活、生活習慣を変えられないということ。
で、ここまで考えて、占いジプシーさんの構図がダイエットとまったく同じであることを思い出しまして。
痩せたい
↓
好きなだけ食べて痩せれる、という甘言にのっかる
↓
食べれるかもしれないけど、ほかに我慢しなきゃいけないことがあると気づく
↓
そのダイエットはやめる
↓
もっと楽なものはないかと他を探す
↓
始めに戻る
このエンドレスリピート、これが占い依存者さんと同じなわけです。
依存の罠から抜け出るには、鉄の意志は必須なのです。
だけど、鉄の意志は持てない、という人に、いい話がありまっせ、と悪魔の囁きがやってくるのです。この悪魔の囁きに、脅しというオプションをプラスすると、それはたやすくカルトになるのです。飴とムチの絶妙な使い分け。
人間、なかなかひとりでは鉄の意志は保ちにくい。なので励まし合うとかお尻を叩き合うとかって相互扶助のシステムが必要になるんですよねー。
またそのシステムに依存しちゃう人もでてくるわけですが。それは依存しちゃう人が悪いのではなくて、そのシステムでまた儲けようとかって人がいるからですよねー。
アルコールに限らず、依存から脱却するというのは依存することと依存しないことのメリットデメリットを客観的にシビアな目でみて天秤にかけること。
それが「知性」がないとできない、というのです。
脱アルコールのプロセスで、いかに取捨選択をしてきたか、ということの記述が続きます。小田嶋センセのちょっと嫌味なテイストを嫌う方も多いですが、基本的に優しい人なんだなー、と思わされることが過去の著書でもありました。バカをやらかしてダメになることにイエローカードを出してくれてるのですよ。
最終章は「アルコール依存症に代わる新たな脅威」として、スマホによるSNS依存について警鐘をならされてます。
そして！
後書きの最後のページにあった言葉は、東京での講義で聞いたものと同じでした。内容を引用してもいいのですが、できれば実物を手にとって確認していただきたい。
アウトプットの重要性について述べられていました。
＊
あなたは何も持っていないのではないのです、出していないだけなんです。
出せばいいんです。
何を持っているかわからないという方、探すお手伝い、見つけるお手伝いをコネクトロンがさせていただきます。
あなたの中に宝はあるのです、埋もれているだけなのです。
出してはいけない、力を発揮してはいけない、と思っているだけなのです。
いえ、思っていません（どっちやねん。
思わされただけなのです。
出せない、と自分を責める方がまたいらっしゃることでしょう。
出せなくなってしまったのは、あなた以外の何物かの「せい」なのです。
出せなくなって辛かったよね
自分を出したかったよね
丶(・ω・｀) ヨシヨシ
最後までお読みくださりありがとうございました
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