これ の続き。
別件です。
表現をされることがお仕事の方、仮にスイカちゃんとしましょう、お仕事の場がなかなか拡がっていかないというお悩み。
2回目のセッションでした、原因がおとうさまであることは1回目で特定できていましたが、おとうさまから受けたダメージのほどがなかなか認識していただけなかったようです。
スイカちゃん的には、自分を出せなくなったのはおかあさま所以のもののほうが多いように思っていらっしゃったようです。
みなさんが見ているものと私に見えているものが全く異なっている、というのはよくあることですが、私から見たらスイカちゃんに自分を出せなくさせてしまったのはおかあさまよりおとうさまのほうに影響しているものが大きく感じたのですよ。
お仕事以外にパートナーシップの要素もあったので、鉄板質問をいたしました。
参考エントリー:理想のパートナーを見つけるための簡単な方法
3番目の答えは「ユーモア」があること、でした。おとうさまは「ユーモア」のある方だったそうです。
おとうさは確かにユーモアもウイットもありました。
外では。
家の中のおとうさまは、愚痴の多い意気地なしだったそうです。
そしておかあさまのことを、褒めることしかしなかったそうです。それに対してスイカちゃんは、おかあさんあんなとこもあるしこんなとこもあるやん、と突っ込みどころが満載だったそうです。
スイカちゃんのツッコミは、口から発せられることはありませんでした。だっておとうさんは、褒め言葉しか発していないのですから。おとうさんももちろん、おかあさまに対して不満が一切ないわけではなく、あえてそれを投げかけられないだけです。
なぜか。
おとうさまとおかあさま、お互いに負い目がありました。その罪悪感は相手への本音を出すことを潔しとさせなかったのです。
傷には決して触れないように。
しかし、抑えきれないネガな感情は「ウイット」という覆いをまとって出てくるのです。
おかあさまには過剰ともいえる褒め行為しかしてないのに、スイカちゃんに対しては叱責の言葉をメロディーに乗せて歌って語る、などという「ウイット」に富んだことをされているのですね!
例えば、例えばですよ、スイカちゃんがおとうさんの気にいらないことをしたとするじゃないですか、おとうさまは「ダメじゃないか!」と怒るのではなくて
スイカは悪い子だ〜♪
おとうさんが嬉しくないことをする〜♪
いい子はそんなことしない〜♪
などと歌うのだそうですよ!!
こんなことされたら(どんな?)怒れないし、泣けないじゃないですか。怒りの感情を実に巧みに抑え付けるのですよ。
おとうさまの口から発せられる褒めは、相手の不満を抑え付けるための言わば先制攻撃です。
うまい、うまいな!!
そしておかあさまも、晩年おとうさまの思い出にたいしていいことしか口にされなかったそうで、それを聞いてスイカちゃんはやはり「おとうさんってそんないいとこばっかじゃなかったやんか!」と腹の中で文句を言っていたそうです。
スイカちゃんの不満や文句は口から出されることはなかったのです。
積もり積もったものはどうなったか。
スイカちゃんの発言にジャッジ感を乗せてしまうこととなりました。
ジャッジしてるつもりないのに、言われたほうはジャッジされた感を抱いてしまう。
相手の間違いを指摘するというのは単なる事実を伝えるだけのことなのに、そこにジャッジ感を含ませてしまう。
積もり積もった出せてなかった文句の「せい」です。
褒めや「ユーモア」という一見悪意のないもので、相手の口を塞がせる、というおとうさまならではのずるいやり方の「せい」です。
出たカードはこちら。
イヤーカード:審判
ブロックしているもの:罪悪感
では、どうするか:許し
得られるもの:喜び
現状:正義
発せられなかったスイカちゃんの文句は、おとうさんやおかあさんに不満を抱いてしまうダメな自分、という罪悪感となってしまっていました。
スイカちゃんはずっと自分を責め続けて、罰し続けていたのです。
許すことができたなら、多くの人が集う喜びを得られる。スイカちゃんの表現のお仕事は多くの人のもとに届けられるのです。
スイカちゃんがおとうさんのずるい抑え付けを「ユーモア」と肯定的に称されたことが実に印象的でした。スイカちゃんはおとうさんの「ユーモア」が自分に与えていたダメージに気づいていなかったのです。
そして、ずっと書けなかった「お化粧仮面」を書くことができました。
「お化粧仮面」命名者さんが、命名できたことを自分のリソース、長所だ、と言われたことにずっと違和感がありました。
人をdisることが自分の取り柄だと思ってていいの?
あなたには他にもっと素敵な力があるでしょ?
人に良いものをばらまけるでしょ?
あなたのお仕事は、人のいいところを見出すことでしょ?
それをですね、わかっていただきたかったのですよ。
黒い笑いをとることが処世術であった時期もあったかもしれません。でも、それは本来の姿ではないのです。
そうすることが居場所を作る手段であったかもしれない。
でも、今のあなたは違います。
輝いて明るいエネルギーをばらまくことで、その魅力に人がいっぱい寄ってくる。
お似合いのカードはスイカちゃんと同じく「喜び」ですね。
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