続)部下のミスが無くならないのはなぜ?

これ の続き。

これが今回のセッションのまとめです。

終わり。

ウソ。

おとうさんの場所って決まってんの?

決まってるってわけじゃないけど、だいたい上座みたいな

上座とか下座とか家の中で気にしてんの??

んー、だいだい

あ、おとうさんって◯◯県の人か!

そうですー

◯◯県、根強い家父長制の土地柄です。印象的なのは、家父長制を強いる男性よりも、それに素直に従う女性の存在ですね。

従うことが骨の髄までしみこんでいるのですよ、恐ろしや!!

前回ちょっと冗長でわかりにくかったな、と反省いたしましたので、まとめました。

部下のミスという現象によって、ブルーさんには2つの感情が引き起こされました。

1:ダメな部下を裁くという気持ち

2:こうあらねばいけない、という正しさの主張

前者は

部下のミス

ダメなやつ、という裁き

私は優秀なのに、という自負

ダメなやつに比べて私は優秀、という感情のベースになっているのは弟さんの存在。不出来な弟にくらべて自分は優秀だったのに評価してもらえなかった

男が尊ばれる家風というか父の価値観

女は報われないとうあきらめ

会社で評価されないという現状

後者は

部下のミス

私は正しいことを提示している

ちゃんとやれている、という自負

さ、ブルーさんはもともとは「できる子」だったのです。誇り高き、出来る子だったのです。もともと出来る子なのに評価されなかったのは、不出来な弟さまが理不尽に持ち上げられていたため、ということもありましたが、もうひとつ大きな要素がありました。

ブルーさんはおとうさまの転勤による引越しを何度か体験されています。転勤族の引越しってカラータイマーなんですよねー。
参考エントリー:平気なフリ

おかあさまはおとうさまに単身赴任を望まれたこともあったそうですが、受け入れられるはずもなく。どうせ無理、とあきらめているので不満があることにも無自覚になっていくのが怖いとこで。

ブルーさんは転校を重ねるにつれ、体調不良となっていきました。終いには不登校。繰り返す転校で溜め込まれたダメージゆえ、という認識がなかったですね。それぞれの転校先で辛い出来事はあったのですが、それとご自分の体調不良とを結びつけていらっしゃいませんでした。

転校を繰り返し、体調不良も増すにつれて当然成績も落ちていきます。出来る子のプライドが消え失せてしまいます。

いえ、消えません(どっちやねん。

燻り続けるプライドが、自分より能力がないのに厚遇されている者に強烈な裁きとなって姿を現わすのです。

絶対君主のおとうさまが不登校を許すはずもありません。なんで学校いけんのや!と詰め寄られます。おとうさまは根性論の人だったそうで、熱があってゴハンを食べられないとき、なんで食べんのや!と詰め寄る人だったとのこと。

熱で辛い、というブルーさんの気持ちには微塵も寄り添ってくれないのです。

言っても無駄だ、とブルーさんはここでも深いあきらめの沼に沈み込んでしまうのです。

父の根性論

言っても無駄

暖簾に腕押の困った部下と、いくら訴えても対処してくれない上司

不出来な部下のミスという現象は、2つのルートをたどってどちらも「評価されない」というところにたどりつきました。

どうせ、という気持ちは当然やる気も起こさせません。ブルーさんにはやる気がおきない、という問題もありました。この感情をビジュアルスクワッシュすることにしました。

やる気がないことで得られるのはピンクの安心、やる気があることで得られるのはオレンジのやりがい、両者を統合すると黄色の黄色ちゃんとなりました。

さて、ここで特筆すべきこと、やる気があることで得られるもの、やりがいにたどる途中で、会社をよくしたい、みんなを満足させたい、という実に前向きなものが出てきたのですね!

つまりブルーさんが怒っていたのは評価されないという痛みだけではなくて、みんなのために、という善意が動機となっていたのですよ。自分の中にあるものが善であるとわかれば、自分を責めることがなくなります。

ブルーさんは、黄色ちゃんがやってきたら罪悪感や不安がなくなる、とおっしゃいました。なんの罪悪感?と不思議におもったら、文句ばっか言いながら仕事をしてることだそうです。

この罪悪感をターゲットとしてトランスに入っていただくことにしました。
参考エントリー:セッションの流れ

出てきたのは5歳ちゃん、おかあさんと弟さんたちと一緒に買い物してます。おかあさんは下の弟さんをおんぶして、ブルーさんは上の弟さんと手をつないでいます。

私もおかあさんと手をつなぎたい

我慢が当たり前になってる5歳ちゃんが、それをおかあさんに言えるはずもありません。おねえちゃんだから、ということもありますが、そもそもおかあさんは恒常的に忙しすぎた。

妻と嫁と母の役割でいっぱいいっぱいだった。そんなおかあさんの姿を見ていたら、ブルーさんがおかあさんに自分の気持ちを訴えられるはずもありません。

さ、ここでブルーさんのもうひとつの問題の根っこに抵触いたしました。

それはなんでしょうか?

続きは こちら

3月7日(水)・8日(木)は東京出張です。
詳しくは こちら をご覧くださいませ。

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