取り柄のない人なんていない!!

みなさんご存じのように(知らんか)私の母は美容師でした。ひとつ屋根の下で生活を共にしたことはないのですが、なぜか散髪だけはたまに会った時にしてくれていました。大学で神戸に出てくるまで、私は母以外の人に髪を触られたことはなかったのです。

神戸の地で初めて美容院にひとりで入ることとなりましたが、知らない人に髪を触られるのがもう、イヤでイヤで。美容師さんとの会話も苦手でした。頼むからしゃべってくれるな!とどれだけ思っていたことか。

顔なじみになって会話量が増すのもイヤで、同じ美容院に続けて行くこともありませんでした。私は一度限りの行きずり美容院ジプシーとなってしまっていたのです。

ジプシーを長く続けていましたが、あるときまったくと言っていいほど喋らない美容師さんに巡り会いました。私が美容院でされてとてもイヤだったことがあるのですが、その方はそれもしないのです。

いえ、しました(どっちやねん。

その方には、イヤなことをしないでくれ、と言うことができたのです。なぜそれまでの美容院では言えなくてその方には言えたのかはわかりません。いらんお喋りで疲れされることがなかったからかもしれません。

以来、私はその美容院に20年近く通っているのですよ。おまけにチビまで行くようになりました。チビは美容院はここしか知りません。

私が占いを始めるきっかけになったのは、ローカルフリーペーパーで占いの記事を書くように依頼されたことですが、この美容院のサイトの掲示板に私が書き込んだものを見て、フリーペーパーの編集さんが私に目をとめてくださったのです。

いうなれば、この美容院こそが私を占い人生に突き落とした張本人です。

責任とって(違。

お店の中にはいつも音楽が流れています。最近はすっかりクラシックばかりですが、以前はいかにも美容院のBGMみたいな(どうでもいい)のが流れていました。

余談)とりあえずジャズ流しとこ、おしゃれやん、みたいなお店は大嫌いです。

余談その2)私が神戸で1番といっていいくらい好きだったワインバーがあるのですが(過去形なのは、最近原型をとどめないくらいに宗旨変えしてしまったから)、オープンしたばかりの頃にいったら流れてる音楽にひっかかったのですよ。BGMのセレクトの基準はなんですか?とオーナーさんに尋ねたら、「ぼく、音楽まったくわからんのですよ。なので知り合いの音楽に詳しい奴に、適当に見繕って、ってお願いしてCD50枚くらい買ったんです」と!なるほどねー、私がひっかかったのはその「音楽詳しい奴」のグッドチョイスだったからか、と納得。

美容院に話を戻します。どうでもいい有線放送ばかり流れていたのに、ある日いつもと違うものを感じました。

有線のチャンネル、いつもと違う?と尋ねたところ、「よく気づきましたねー、気がついたの今庄さんだけですよ」と。

ちなみに、その美容師さんはこちら。


ジャミラTシャツの試着をしていただきました。

えっとですね、すでにかなりの字数を費やしてますけど、何が言いたいかというと、私、耳がいいんです。

VAK(visual,auditory,kinesthetic)の優先システムならば、私は圧倒的にAタイプなんです。視覚か聴覚か触覚か、といったら聴覚が最優先なのです。かなりいい歳になるまでモスキート音きこえてました。

モスキート音がきこえてたってことは、もともと耳はよかったのだろうと思いますけど、さらに磨きをかけることができたのは小中高と母の姉夫妻の家にいりびたっていて(私を性的対象とした叔父のとこね♪)、名曲喫茶をやっていたそこでレコードに埋もれていて、レコードによって針やカートリッジを代えるということを当たり前のようにしていて、ロックにはまってからはそこで高性能オーディオの恩恵にあやかっていたのですよ。

ここで10年ばかりを過ごしたことは、私の耳にとてもよいトレーニングとなったことでしょう。

みなさんご存(ry)のように、私の元配偶者は音楽畑の人でした。バンドマンとしてやっていくことをあきらめた後はスタジオ経営をして録音作業などをやっておりました。ミキシング作業の緻密さを初めて目の当たりにして、そっちの(どっち?)の専門家になったら?と言いましたところ、早くからやってる奴らとは耳の鍛え方が違う、今からじゃ無理だ、という言葉が返ってきました。

耳がいいという自覚はありましたが、それを活かすことなど考えたことはありません。耳がいいねえ、と言われても、それで食っていけるわけもなし、と答えていました。

耳のよさが戦力になるとわかったのは、今の仕事を始めてから、それもここ最近のことです。必要な言葉をキャッチできるということは、耳の良さゆえなのか、それともそれが大切だと判断できる力なのか、聴覚は言語感覚とも密接につながっていますから、言葉に対する反応力も磨かれていることでしょう。

余談3)庚、辛、傷官を多くお持ちの方は耳がいいです。なので優れた言語感覚をお持ちの方が多いのですよ。

私には耳がいいという取り柄がありました。

いえ、ありません(どっちやねん。

それが取り柄だとわかったのは、つい最近です。取り柄ってのは長所、役に立つこと、です。ただ人よりよく聞こえる、だけでは取り柄ではないのです。

私の耳は、穴ぼこ探知機、鎧センサーなのです。みなさんの発する言葉に穴ぼこや鎧を感じるのです。それは耳がキャッチしているものです。

これがねー、こんな風に役立てれるとわかっていたならねー。耳がいい検定2級以上の方は臨床心理士の2次試験免除とかってあったらねー。

レコード聞くときに針かえたらわかる、なんての、それこそなんの取り柄でもないですね。水差し系の親にだったら、それがどうした、とか言われそうですよね。

うん、「それがどうした?」

これが取り柄の芽を摘む呪いの言葉かも。

ここでね、「すごいねー!」って言ってもらえたなら、それは取り柄の芽を伸ばすのですよ。

誰でも種はもっています。水と肥料をやって、陽の当たるところに置けばいずれ花咲くのです。

ほんで大切なのがですね、自分の何がどのように役に立っているのか、ということをきちんと言語化することなのですよ。

なんとなく、とか、無意識に、とか、直感で、という言葉の曖昧さはあなたが持っているリソースをそれと気づかせてくれません。

「しょーもないこと」で片付けてしまうようなことでも、リソースはなにか、それはどのように活用できるのか、をはっきりさせれば、いかにご自分が豊かな才能をもっているかに気づけることでしょう。

ただの趣味だから、とか、好きでやってるだけ、とか、それは種なのですよ。種を持っていない人などいないのですよ。

まー、宝石も磨かなければただの石、というように、種がどのような花を咲かすのかをわかっているか否かでは水のやり方も違ってくるかもしれません。

バラを咲かせたかったのに、スミレでがっかり、ということもあるかもしれません。

が。

バラは豪華なブーケとすればいいし、スミレは可憐なコサージュとなるように適材適所。ブーケとコサージュを比べる必要などありません。
あ、これはふさわしくない例えだな。

あー、猫じゃらしあるじゃないですか、道ばたに生えてたらただの雑草です。が、束ねてリボンを結んだならすてきな花束となります。猫じゃらしには花束となるリソースがあるのです、ただの雑草ではないのです。

バラのブーケが好きな人には猫じゃらしのブーケの良さはわからないかもしれません。わかってもらう必要はないのです。猫じゃらしのブーケを手に取るひとは、それを愛しいと思う人なのだから。

道ばたの猫じゃらし1本1本をブーケにまとめる作業、これがいわば種から開花させるまでのプロセスのようなもので。

この作業を厭う人の多いことよ!そして「私には何の取り柄もない」と己をおとしめていらっしゃるのですよ。

誰にでも種はあります、水と肥料をやって手をかけてください。

ただの雑草なんてありません、それをいかに美しくするか、という手間暇をかければすてきなブーケになるのです。

取り柄のない人なんていません。

でも。

どんな種をもっているのかわからない

ブーケにしたらいいのか、コサージュにしたらいいのかわからない

と、迷われる方は多いことでしょう。

はいはい、コネクトロンが種と手段を見つけるお手伝いさせていただきますよー。

あなたが取り柄と気づいていないものを、穴の底から引っ張り出させていただきます。

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