複数の人と鍋をつつく、という初体験は20歳をすぎてからでした。人前で食べることができない、ひどい時にはトイレにこもって食べるということをしていた人間に、鍋を囲む、というのはたいへんハードルが高い作業でした。食べることが好きってほんっと心身ともに健康なことですよね。ここ、まったくの余談。
- 作者: 怪談社福井香代子
- 出版社/メーカー: 永岡書店
- 発売日: 2013/06/18
- メディア: 単行本
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ショートショートともいえないくらいの短さの短編集なんですけど(実話ばっからしいです)、「女の願い」というお話がありましてね、とある女性がお稲荷さんにお願いをするんですよ、金銭的なことが原因で夫婦仲が悪くなってる友人のことを思って。
間もなく、件の友人にはなんと高額の宝くじが当選し、金銭的な問題は解決したのですが友人夫婦の仲はどんどん悪化し、実家に戻ることになったとか。
女性は、願の掛け方が悪かったのかしら、と思いました。女性がお稲荷さんにお願いしたのは「彼女が苦労から解放されますように」だったそうです。
つまり、友人女性のほんとの苦労はお金のことじゃなくて夫婦関係だったわけです。お稲荷さんは、女性の願いどおり、彼女を苦労から解放してくれたわけです。
こういうことってよくありますよねー。願っていたものが本当に必要なものではなかった、ってこと。
手に入れたいのに入らないもの、手放したいのに手放せないもの、前者は必要ないからです、後者は違うもので穴ぼこを埋めようとしてるからです。つまり、どちらも本当に必要なものの姿がわかってない、ってことです。
占いはご相談くださった方を幸せにするためのツールだと思っています。なので、その方を幸せにしない結果は出ないのですよ。別れたくないのに別れろ、と出るということは、別れたほうが幸せだ、ってことです。やめたいのにやめることにゴーサインが出ないのは、続けることのほうが幸せにつながるからです。
穴ぼこの正体、見つけるお手伝いさせていただきます。