頂上へのショートカットは自分の中にある

今日は２冊の本をご紹介。

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易経のトップは乾為天という卦です。

この卦は人の成長を龍に例えたもの。

この本は主人公乾太（けんた）の成長を、乾為天の６つの爻になぞらえています。

乾太が小学生の頃から始まった乾為天の物語が、大人になって就職ということろで区切りとなっています。

やりたいことが何度か変わり、大体の方向性は定まっているものの、周囲の友人のように「これだ！」という強いものが乾太にはありませんでした。

学生時代に一番打ち込んだ登山、その経験を生かした仕事に就くつもりだたけど、どうもフィットしない、違和感がある。

このままでいいのかと悩んでいた時に、思い出した大学３年の時の出来事。

事故によって救ったもの、救われたもの、それにこれまでの乾太の全てが集約されました。

さして目指すものなく積み重ねてきたものが、形をなしたのです。

やりたい仕事が決まりました。

潜龍、見龍、乾惕、躍龍、飛龍、亢龍、全てのプロセスを乾太は体験しました。

しかし、もちろんこれで終わりではありません。

これからまた、新しい階段を登るにつれて潜龍からのプロセスを何度も繰り返すことになるでしょう。

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図書館のオンライン予約で１００人待ちました（買えよ）。

精神科医の香山リカさんは現在、北海道の穂別の診療所で仕事をされてます。

都会生活を満喫されていたサブカルの申し子とも言える香山さんが、なぜ僻地医療を目指すことになったのか。

背中を押したのはお母様の逝去と、アフガニスタンでの中村哲さんの死でした。

僻地医療を目指したものの、精神科医しかやってないので臨床での経験値が少なすぎる。

応募しても御祈りメールがつっかえされるだけの日々。

医者って潰しが効かないのですね、初めて知りました。

目標へのルートを探り、道の険しさに心折れそうにもなり。

そんな香山さんを最終的に目指す僻地医療につなげたのは、好んで聞いていた音楽と、幼い頃から好きだった恐竜。

何がどう繋がるかわかりませんね！

乾太の物語を読み終えたところで香山さんの本を手に取ることになり、共通するテーマがあることに気付かされました。

・行き先を決めるのは大まかでいい
・動いているうちに、だんだんと絞り込まれてくる
　※動かないと絞り込まれない
・役に立つかも、という意識が全くなく身につけていたものに救われる
　※言語化されていなくても「なんか好き」程度のもの
・手段の選択に迷ったら、目的を思い出す

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