50代の会社員女性。20代の大学生の息子が、最近は政治に興味を持っています。ただ、情報源がインターネットのみに限られているため、彼の政治に関する発言はひどく偏っていて危険だと思うことも多いです。
新聞やテレビについては「オールドメディアの情報を信じることは一切できない」と主張し、全く見ることはありません。そのため、一般常識的な部分が欠如していると思うところもあります。
「ネット上の情報だけだと偏るよ」と私が声をかけても、「ネットから多角的に情報を集めているから偏らない」と聞く耳を持ちません。とにかく既存のメディアを毛嫌いしており、新聞の教育への活用にも、「情報操作だ」と批判的です。
メディア不信の強い息子にこの先、どのように接していけばよいですか。(神奈川・Z子)
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。
情報というものは、すべての人に同じものがあまねく伝えられるわけではありません。
伝える方の意思も大きく影響するなら、年代地域によってもその受け取り方が「偏る」傾向は確かにあります。
特に年代差、若い方は知らないことを年長者は知っているわけですから、判断基準になるものが違っていて当然です。
世代間で所有している知識の差が、不信感/無理解につながる恐れも。
「オールドメディア」への反発は世代的にありがちなことかもしれませんが、母親であるZ子さんの言葉に「聞くみみ持たず」となることは避けたいですね。
息子さんにどのように接していけばいいか、サイコロさんに尋ねてみます。
🔸本卦:天雷无妄 三爻
行いは正しいのに、いらぬ嫌疑をかけられてしまう
🔸裏卦(自分の本音):地風升
進んで行って事をなす
🔸賓卦(相手の本音):山天大畜
正しい道にかなったものであるなら、持てる徳や才を活かして世に出ていくことができる
🔸互卦(解決策):風山漸
順を踏んで少しずつ事を進めていく
🔸之卦(未来):天火同人 三爻
無理を通すことはかなわない
「近頃の若いものは」と年長者が若い方にぼやくのはいつの時代もあること。
その逆もまた然りです。
「これだからオールドウェイブは」と、旧態に不満を抱く若者が親世代の不備をそしります。
しかし実際に行動に移せば、旧態から得るものもあることに気づける時がきます。
旧態の力を借りなければ乗り越えられない壁にぶつかることもあるでしょう。
その時に迷った息子さんの道標となるべく、Z子さんはぶれない灯台のような存在でいることを意識されてはいかがでしょうか。
息子さんからどのようなツッコミを受けても、毅然としていられること。
そのブレなさは、息子さんからしても頼もしい存在と感じられるのでは?
回答は最相葉月(ライター)さんです。
新旧対立ではなく、親子共々どちらも把握しておくことが物事を深く理解する助けになります。社会に出て考えの異なる人と働くことになった際、そうして得たバランス感覚が息子さんを支えてくれるはずです。
そういえばそういうことを母が言っていたなあ、何かのタイミングでそう思い起こしてもらえるような存在が支えになることでしょう。




