40代の会社員男性。60代の母の近所づきあいに干渉すべきか悩んでいます。
私は姉、兄の3人きょうだいで、全員自立しており、母とは別居しています。父は数年前に亡くなり、母は一人暮らしです。
母はちょっとお人よしすぎるところがあり、近所づきあいの話を聞いていると、いいように使われているのではないかという一抹の不安があります。具体的には、使わなくなった庭の畑を隣人に管理してもらう代わりに無料で使わせてあげていることなどで、兄はそのことに腹を立てています。
私としては母と良好なつきあいをしてもらえるならその程度は別によいのではないか、むしろ庭の管理をしてくれている隣人にご 挨拶にうかがおうかとも考えていますが、立腹している兄のことを考えると気が引けます。どうしたらよいでしょうか。(大阪・T男)
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。
離れて暮らすお子さんとしては、お母さまへの心配はキリがありませんよね。
畑の管理はお一人暮らしのお母さまには負担の大きいものでしょう。
それをやって貰えるお礼として、畑の使用料がゼロというのはうまい取引だと思います。
それに腹が立つほど、お母さまのお人よしはいいように使われていると感じられるくらい、一方的な搾取だったのでしょうか。
お母さまは根っから「善意の人」なのでしょう。
お母さまは自分がやりたいことをやりたいようになさっているのですよ、おそらく。
それが、心配が勝る側からすると、ちょっと危なっかしく感じるのかもしれませんね。
相手を疑うことのないお母さまの屈託のなさは、相手の気持ちを懐柔しますよ。
それは相手にとって、常にお母さまを気遣わずにいられないという気持ちを引き出すこととなり、一人暮らしのお母さまにとって実に心強い味方となるのではないでしょうか。
あってはならないことですが、お母さまに万が一のことがあった場合、気遣ってくれる人の存在は大きな支え、なんならセーフティネットとなります。
一人暮らしのお母さまを気遣ってくれているご近所さんに、息子のT男さんから挨拶をされること、関係をより強くすることとして望ましいことですよ。
機会があればお兄さまにも、ご近所さんとの関係強化がお母さまの安全にもつながる旨、お話しされたらいいかと思います。
回答は最相葉月(ライター)さんです。
情けは人のためならず、といいますね。近所づきあいができることは、お母様のすばらしい能力、生きる力なのです。
お人よしに付けこまれていないか心配ならなおのこと、息子さんたちが直接挨拶することはとても大切です。今後とも母をよろしく、の一言でみんな安心です。
この人のことは守ってあげなくては、そう思ってもらえたら安心ですね。
