母の死 受け入れられない[読売新聞人生案内]

50代の会社員女性。先日、母を亡くしました。独身の私は母とドライブをしたり、私の習い事のイベントに毎回来てもらったりと、常に一緒でした。

元々持病があった母は発熱して入院し、数日後に亡くなりました。亡くなる前日は話ができ、次の面会を約束しました。わけもわからず葬儀も終わり、心が追いつきません。

同居していたこともあり、母のわがままにイライラすることもありましたが、母がこの世からいなくなるのはもう少し先だと思っていました。もっと優しく話を聞いてあげればよかった。どうして早く体調の変化に気づけなかったのかと、後悔ばかりです。

今もふと思い出しては泣いてしまいます。習い事もお休みしています。あまりにも突然で受け入れられません。どうしたらよいですか。(北海道・J子)

こんにちは
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。

仲がよかったお母さまを突然に亡くされ、J子さんがそれを受け入れられないというのも無理はありません。

大切な存在に逝かれてしまう悲しみ、つらさ、何年たっても心が痛む方だってあるのに、お母さまを亡くされてまだ日の浅いJ子さん、涙が枯れる時もなくて当然です。

残された人は必ずといっていいほど自分を責めます、もっとしてあげられることがあったのではないかと。

大切な存在をなくして平気な人などいません。

しかし押し寄せる感情の波に飲み込まれないよう生活を続けることは、心身ともに負荷の大きなことです。

その重荷から一刻も早く解放されたいと思うのも、むべなるかな。

逝かれてしまった悲しみが誰にでもあるものなら、そこからの回復もまた、多くの方が同じようにたどる道筋です。

エリザベス・キューブラー=ロスの「死の受容過程・5段階モデル」をご紹介します。

1:否認(Denial)
死の事実を受け入れられず、事実を否定する段階です。
「まさか自分が死ぬはずがない」と考え、医師の診断や検査機器を疑ったり、周囲と距離を置いたりすることがあります。

2:怒り(Anger)
否認できないと自覚し、「どうして自分だけがこんな目に遭うのか」「死ななければならないのか」と、他者や自分自身、あるいは運命に対して怒りを覚える段階です。

3:取引(Bargaining)
「死を先延ばしにしてもらえるなら」と、神や何か大きな力と取引をしようとする段階です。
「この病気が治ったら良いことをする」など、死から逃れるための希望を抱こうとします。

4:抑うつ(Depression)
「取引」が不可能で、死を避けられないことを悟り、絶望や無気力に陥る段階です。
何をしても元気が出なくなり、無関心な状態になることもあります。

5:受容(Acceptance)
死を避けられないものとして受け入れ、心に平穏が訪れる段階です。
悲しみを乗り越えるのではなく、悲しみを抱えながらも、平静さを保ち、人生の歩みを進めていく状態とも言えます。

葬儀供養の儀式の時間は、すべて残されたものが5:受容に至るまでに必要なものです。

J子さんは、先立たれたばかりで、1の否認の状態。受容に至るプロセスは、いわば故人との間に残された交流の時間です。

心置きなくお母さまに泣きじゃくってください。

どうして私を置いていってしまったの?と。
いい子じゃなくてごめんね、と。

くれぐれも、お気持ちを出すことを厭わないように。
フタをせず、出し切ることこそが受容への道です。

回答は小川仁志(哲学者)さんです。

どうしても考えてしまうのが人間です。でも、だからこそ意識して考え過ぎないようにすることも大切なのです。今は習い事に行く気にもなれないということですが、ぜひ自分をごまかしてあげてください。

ゆっくり、焦らずに。

転んだ子供を無理やりひったてるようなことをご自分になさらないでください。

傷ついた時は痛いのです、痛みをおして無理に動こうとなさらないでください。

痛いよね
心が痛いよね
丶(・ω・`) ヨシヨシ

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