４０代の会社員男性。１０年前に性格の不一致から離婚し、娘２人を育ててきました。２０代後半の長女は数年前に自立し、彼と県外で暮らしています。現在は高校生の次女と２人暮らしですが、次女が突然彼のもとへ家出してしまいました。
彼は次女と同年代で、家業を手伝っています。彼の母親から連絡があり、彼の家に泊まった次女から父子家庭のつらさを泣きながら相談され、「当分居てもいいよ」と伝えたそうです。
１週間後、私と次女、彼と彼の母親の４人で話しましたが、次女は「帰りたくない」の一点張り。理由は、私との生活は寂しい、家事の手伝いがつらい、高校に遅刻したり休んだりした時に私が厳しいなどでした。高校は卒業するつもりとのことです。
私は両親の助けも受けつつ、次女に弁当を作ったり、相談にのったりしてきました。学校はちゃんと通うように厳しく言ってきましたがなぜこうなったのかと釈然としません。今後どうすればよいですか。（和歌山・Ｔ男）
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。
大切に育ててきた娘さんに、反旗を翻されたかのように感じられることでしょうね。
しかしＴ男さんにとっては「なんでやねん！」と言いたくなる今回の娘さんの出奔、喜ぶべきところもあります。
これまでのようにＴ男さんの元に居たならば、間違いなく重症のファザコン娘が出来上がります。
子が親の思い通りに育つというのは、好ましいことではないのです。
親という旧態の価値観とぶつかるということは、絶対に必要なことなのです。
ぶつかった上で、やっぱり親の考えも取り入れていこう、もしくは、私に親の考えは全く必要ないものだ、そう判断する機会となればいいのです。
離婚の際にお母様ではなくＴ男さんを選ばれた娘さんであっても、母親不在の生活に寂しいことはあったでしょう。
Ｔ男さんにそれをぶつけることは、なさらないでこられたのです。
お父さんに気を遣って出せなかった気持ちを、彼氏さんのお母さんに出すことができたのです。
出せなかった気持ちを受け止めてくれた彼氏さんのお母さんは、擬似お母さんのようなものなのでしょう。
このまま帰ってこないわけでもないでしょう、気持ちが落ち着かれたら戻ってこられると思います。
その時に、気持ちよく受け入れてあげていただければいいかと。
というのは私の勝手な考えなので、サイコロさんに尋ねてみますね。
🔸本卦：沢雷随 三爻
ひとつに執着すれば、両方を失うこととなる
🔸裏卦（自分の本音）：山風蠱
🔸賓卦（相手の本音）：山風蠱
先代の過ちを子が正していく
🔸互卦（解決策）：風山漸
嫁ぐには正しいやり方が必要である
🔸之卦（未来）：沢火革 三爻
強引に改革を進めてはならない
「娘さんたちのために」と身を粉にしてこられたであろうＴ男さん、そのお気持ちは尊いものですが、気持ちを受ける娘さんには負担となるものもあったことでしょう。
それらを一旦、払拭するいい機会となりました。何より、受け止めてくださる彼氏さんのお母さんがいてくださってよかった。
遮二無二進んでこられたＴ男さんと娘さん、これから先にさらに進んでいくにあたり小休止のような時期だと思ってくださるといいですね。
Ｔ男さんにも、ああすればよかったなあ、と思われることもあるでしょう。
父子家庭を頑張ってこられたご自身を労ると共に、連れ立ってきてくださった娘さんにもねぎらいを。
回答は山田昌弘（大学教授）さんです。
心のもちようとしては、娘さんの自立が少し早まったくらいに考え、あなたも父親の役割を少しお休みにして、今後の娘さんたちとの関係を考える機会ととらえてみたらいかがでしょう。
お父さんを卒業できる日も近いですね。その後のご自身の生き方に想いを馳せられる良い機会でしょう。
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