老いて故郷遠く葬儀行けず[読売新聞人生案内]

主旨)人生案内をネタに好き勝手書く

80代前半の無職男性。肉親との別れがつらいです。

18歳でふる里を離れ、60年以上がたちました。両親は他界し、7人きょうだいのうち、すでに一番上の兄は亡くなりました。

このほど、次女にあたるきょうだいが亡くなりました。体は元気なので、帰省して葬儀に参列するつもりでいましたが、あきらめることになりました。

理由は、田舎が遠方にあり、最近の猛暑で私に何かあったら周りに迷惑をかける、と子どもたちが反対したためです。

兄、姉、妹、残るきょうだいは皆、高齢です。故郷を離れるということは、きょうだいの死に目にも会えないという結果になるのだという現実に、がくぜんとしています。

覚悟はしていましたし、子どもたちの気持ちも理解できます。しかし心の整理がつきません。(兵庫・J男)

こんにちは
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。

30すぎたら兄弟姉妹も他人と言われることもあるのに、何十年も、それも遠方にてご親族への思いをかわらずに抱いていらっしゃること、とても幸せなことのように思えます。

しかし、大切な人が増えるということは、別れの悲しみ、安否を心配する機会も増えることだということ、実感させられました。

18歳で故郷を離れられる際は、いろんな思いがあったことでしょう。後ろ髪を引くものはまた、J男さんを支えるものでもあったでしょうね。

寂しいです、寂しいですよ、心の整理がつかなくて当然です。誰のどんな言葉もJ男さんの気持ちを言い聞かせることはできないでしょう。

健康を案じてくださるご家族の存在が、故郷の親族を思う気持ちにとって変わるはずもなく。

様々な思いを抱き、様々なものに支えられ、生きてこられたご自身の日々をどうぞ慈しんでください。

故郷を離れて寂しかったと。

離れざるを得なかったことが哀しかったと。

よくぞ生きてこられましたね。積み重ねられた年月に感服いたします。

これからも更に細やかに時間を織り上げていかれますように。

回答は大野裕(精神科医)さんです。

あなたのそばには、あなたの健康を気づかってくれる子どもがいます。目に見えない温かい家族のつながりをどうぞ大事にしてください。

故郷とは

こうも切ない思いを

引き出すものなのか

それを持ち合わせていない私には

ない豊かなものを

お持ちなのではないかと

思わされました。

また、いくら豊かなものを持っていても

持っていない欠落感を

埋めることはできないのだな、と

よくわかりました。

手にしているものを大切に、

そんな言葉が虚しく聞こえるほどに。

でも。

大切なものはあるはず。

時々は棚卸しをして

自分が持っているものの豊かさを

思い出したいですね。

棚卸し作業、

お手伝いさせていただきます。

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