30代の主婦。夫の仕事の都合でアメリカに住んでいます。父が先日亡くなり、私だけが帰国して葬儀に参列しました。父を見送る場に夫がいないことがとても寂しく、心細く感じました。
夫には「一緒に帰ってほしい」と何度か伝えましたが、「仕事がある」と応じてくれませんでした。葬儀までの時間的な余裕は十分ありました。ビザも問題なく、航空券の費用も会社の全額負担になるはずでした。
夫は優しく、家事も協力的です。ただ、今回のように人生で最も苦しい場面で頼れないのではと信頼が揺らいでいます。私が逆の立場なら帰国したと思います。
後日、気持ちを率直に伝えました。夫は深く謝罪し、「取り返しのつかないことをした」と後悔の言葉を口にしましたが、簡単には気持ちが整理できません。夫婦として今後どのように信頼を築いていけばよいですか。(アメリカ・M子)
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。
お父さまに逝かれてそれでなくても寂しいのに、一人でのお見送り、さぞかし心許なかったことでしょう。
ひとまず、お見送りをなされたこと、お疲れさまでした。心身ともに不安定な状態でしょうから、くれぐれもご自愛ください。
夫さんにお気持ちを伝えられたこと、とても素晴らしい選択と思います。
そしてM子さんのお気持ちに応えてくださった夫さんも、思いやりのある選択をなさいました。
お互いを大切に思っているはずなのに、なぜ今回のような行き違いが発生してしまうのでしょう。
一瞬のすれ違いです。
ほんの一瞬、M子さんと夫さんは見ているところが違っていた。
M子さんと見ているところが違うということに、夫さんは気づけなかった。
この一瞬の出来事で育んでこられた夫さんとの縁をなかったことにするのはもったいない。
言わなくてもわかってくれればいいのに!
そう思われるであろうこと、ごもっともです。
馴染みの相手とのキャッチボール、うっかりよそ見してたまたまキャッチし損ねてしまったのです。
リカバーのチャンスを夫さんに与えてあげてください。
思ったボールが返ってこなかったら、「違うよ」と教えてあげてください。
「ごめん、ごめん」とわかってくださって、キャッチボールを続ける努力をして下さるなら、十二分に信頼できるお相手と思います。
回答は大日向雅美(大学学長)さんです。
今回に限らず、この先もいろいろと価値観の相違にぶつかるかもしれません。夫婦は異なる環境で育った他人同士です。考え方などが異なるのはよくあることです。その都度、今回のように疑問や納得のいかない思いを率直に伝え、話し合うことが大切です。
それがあってこそ、他人である夫婦が真のパートナーになれるのだと思います。
キャッチボールをする体力がない時だってありますし。
本日です。9/20(土)13:00〜18:00
本を媒体としてコネクトロンをご利用いただく時間、マチカドトショ室です。お悩みに沿った本との出会いの場となさってください。ご予約なしのドタ参加も大歓迎!
