30代のパート女性。60代半ばの父は昨年、長年勤めた会社を定年退職しました。それからというもの、ずっと自宅の定位置にいて動きません。テレビを見て、スマートフォンをいじり、時々はパソコンを開く。母が作った食事を口にし、食べ終わるとまた定位置へ戻るという繰り返しです。
母が時折スーパーへの買い物に誘うと一緒に出かけますが、自ら運動をしよう、動こうという意識は全くありません。私は父の健康が気になるため、ラジオ体操を一緒にしたり、日々の歩数を計測してもらったりといろいろ働きかけましたが、どれも長続きしません。さすがに嫌気がさしてきました。
家事は全て母に任せているため、もし母がいなくなったらどうするのかも心配です。本人がやる気にならない限り、動き出すことは難しいと思うのですが、家族のためにどうにか健康に長生きしてほしいのです。どうすれば危機感を持って動こうとしてくれるでしょうか。(兵庫・R子)
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。
ではみなさま、ご唱和くださいませ。
馬を水辺に連れて行くことはできても
水を飲ませることはできない
お父さま、長年のお勤めご苦労様でした。
退職されてからまだ間もないことですし、もう少しのんびりダラダラを満喫させてあげてもいいかと思いますが。
R子さんはバリバリ働いていたお父さまの姿が好きだったのかな?
お父さまが持つべきものは危機感ではなく、第二の人生への希望。
お母さまが先立たれることが前提の未来など、寂しくはないですか?
お父さまの第二の人生は始まったばかり。
家族に新しい仲間を迎えるようなものです。
新しい仲間との関係性は、お母さまやR子さんにとってもこれまでとは違う対応を求められることでしょう。
3人で新たなスタートをきるというイメージで、何かを始められるのはいかがでしょうか。
何かを育てる、資格試験のための勉強を始める、いずれにしても定年退職であまりある時間を潰すためではなく、あくまで新たなスタートというイメージで臨まれることがおすすめです。
回答は山田昌弘(大学教授)さんです。
娘であるあなたの場合、お父さまが心配なのもわかりますが、まずはご自身の将来に目を向けては。スキルの習得も兼ねて、「私もキャリアアップを目指すから、お父さんも第二の人生のために、一緒に英語(もしくは資格)の勉強をしよう」などと言ってみるのはどうでしょう。もし既に何か学習していらっしゃるのなら、それこそお父さまと一緒に勉強すればよいですね。
お父さまのケアラーという役割を手放されるのもいいですよ。
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